レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/03/30
- 登録日時
- 2006/07/28 02:10
- 更新日時
- 2008/03/17 15:41
- 管理番号
- 埼熊-2006-012
- 質問
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解決
五木寛之「百寺巡礼」で「三井寺(みいでら)」の項に〈三井寺を興した円珍は五代天台座主〉と記されているが正しいのか。天台座主の一代から五代について調べてほしい。
- 回答
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円珍は第五世座主である。
天台座主は天台宗を統轄する延暦寺の住持。最澄の弟子の〈義真〉が天長元(824)年に初めて任ぜられた。二世は円澄、三世は円仁、貞観6(864)年に安恵が四世となり、円珍は868年(貞観10年)に延暦寺天台座主五世となった。
天台座主の歴代を記述した記録『天台座主記』(続群書類従 4下巻所収)には、宗祖最澄および第一代から五代について詳細な記述がある。これを提供する。
- 回答プロセス
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『日本仏教人名辞典』(法蔵館)『事典日本の名僧』『国史大辞典』等から、円珍(814~891)は平安前期天台宗の僧、延暦寺天台座主五世とわかる。
『日本歴史大事典 2』の〈天台座主〉の項目に第一世から五世についての記述あり。
『国史大辞典』の〈円珍〉の項に参考文献として「天台座主記」があった。『国書総目録』より『続群書類従 4下巻』所収「天台座記」がわかる。
傳教大師、第二圓澄和尚、第三圓仁和尚、第四安恵和尚、第五圓珍和尚として詳細な記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 仏教史 (182 9版)
- 参考資料
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- 『日本仏教人名辞典』(法蔵館)
- 『事典日本の名僧』
- 『国史大辞典』
- 『日本歴史大事典』(小学館)
- 『続群書類従 4 下巻』
- 『日本仏教人名辞典』(新人物往来社)
- キーワード
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- 天台宗-天台座主
- 三井寺-滋賀県
- 円珍(エンチン)
- 仏教史-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029700