レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年10月21日
- 登録日時
- 2010/10/21 19:53
- 更新日時
- 2020/01/27 14:57
- 管理番号
- 20101021-5
- 質問
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解決
『帝鑑図説』について知りたい。
- 回答
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『国史大辞典』に次の記述があった。
帝鑑図説 ていかんずせつ
「中国古代の帝王の治蹟中、治乱興亡の勧戒とすべき事柄を図説した、明時代の書。神宗のために時の大学士張居正が編纂して隆慶六年(一五七二)十二月に奉り、翌万暦元年(一五七三)に上梓された。その内容は、古聖王の堯帝より北宋の神宗に至る帝王の任賢・孝徳・仁慈・倹約・好学など、亀鑑とすべき善行八十一項と、夏の太康より北宋の徽宗までの帝王の戒慎すべき悪行三十六項、計百十七項から成る。(以下略)」
中国文化史大事典 / 尾崎雄二郎, 竺沙雅章, 戸川芳郎編集代表 東京 : 大修館書店 , 2013 ISBN:97844690128
p.880
近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ
帝鑑圖説 6卷 / [(明)張居正, 呂調陽奉勅撰] ; 前2 - 後2. -- [出版者不明], 慶長11 [1606] [刋]. -- 4冊 ; 27.5×18.9cm
https://kda.clib.kindai.ac.jp/rarematerials/search?gid=BT00261093 (2020/01/27確認)
帝鑑圖説 6卷 / [(明)張居正, 呂調陽奉勅撰] ; 前乙 - 後2. -- [出版者不明], [慶長11 (1606)]. -- 6冊 ; 28.8×19.8cm
https://kda.clib.kindai.ac.jp/rarematerials/search?gid=BT00260927 (2020/01/27確認)
帝鑑図説 全國漢籍データベース
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/kanseki?query=%E5%B8%9D%E9%91%91%E5%9B%B3%E8%AA%AC (2020/01/27確認)
国立国会図書館デジタル化資料
帝鑑図説 2巻
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1288462 (2020/01/27確認)
解題
古活字版。本書は慶長11年(1606)豊臣秀頼が出版したもので秀頼版と称される。中国古代から宋代までの君主の事蹟の中から善事、悪事を選び出し、一事ごとに挿絵及び解説を加えた帝王教育の書。万暦元年(1573)の序を持つ明版を底本とする。古活字版史上最初期の絵入り本。挿絵は整版で、丁の表裏にわたっている。近世初期、狩野派の絵師たちが画題とした帝鑑図は、この『帝鑑図説』の挿絵から影響を受けたといわれる。本書には、巻末に跋文のある有刊記本とこれを除いた無刊記本、さらに異植字版(同種類の活字を用いて組み換えた版)などがあるが、この資料は無刊記本である。各冊末に慶長18年(1613)足利学校第十代庠主寒松の奥書がある。
- 回答プロセス
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『中国学芸大事典』を調べた。
下記の参考文献の情報があった。
帝鑑図説二種 白鴎漁史 (図書館雑誌26-1)
帝鑑図説 川瀬一馬 (書誌学1-5)
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国 (222 9版)
- 参考資料
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- 中国学芸大事典 近藤春雄著 大修館書店 1978 ISBN:4469032018 p.564
- 國史大辭典 / 国史大辞典編集委員会編 第9巻 吉川弘文館 , 1988 ISBN:4642005099 p.842
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全國漢籍データベース
http://www.kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/kanseki/ (2020/01/27確認)
- キーワード
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- 帝鑑図説(ていかんずせつ)
- 張居正(ちょう,きょせい)
- 秀頼版
- 豊臣秀頼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000072638