レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年11月15日
- 登録日時
- 2015/05/26 16:30
- 更新日時
- 2015/07/14 15:00
- 管理番号
- 埼熊-2015-020
- 質問
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解決
安藤広重(歌川広重)が旅をした時描いた船橋絵(船橋図)について、宿泊した場所や関連の話が知りたい。
- 回答
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船橋絵を描くにあたって、広重は『山水奇観』の「越中船橋」を種本として描いたことが複数の資料に記載されていた。
- 回答プロセス
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《国会図デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図 2015/05/26最終確認)をキーワード〈広重 & 船橋〉で検索する。
「六十余州名所図会 越中 富山船橋」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1308336 国会図 2015/05/26最終確認)
自館資料を調査する。
『広重六十余州名所図会』(安藤広重〔画〕 岩波書店 1996)
p11「このシリーズ(「六十余州名所図会」のこと)のうちの大半の図は、名所図会類の挿絵を種本としてつくり上げたもので、広重自身の写生に基づくと思われるものは、主に関東とその周辺の数図に過ぎないからである。」との記述あり。
p208「本図もまた、『山水奇観』「北陸奇勝」の巻の「越中船橋」の図に基づいて描かれたものである。」との記述あり。
『広重の諸国六十余州旅景色 大日本国細図・名所図会で巡る 古地図ライブラリー 12』(森山悦乃作品解説 人文社 2005)
p73「越中 富山 船橋」図の解説に「『山水奇観』の「越中船橋」に拠って描かれた本図では、(後略)」とあり。
『諸国名所 北斎と広重 6』(楢崎宗重著 講談社 1971)
p41「(前略)広重はその現地を知らず淵上旭江画の山水奇観はじめ摂津、山海、厳島、伊勢参宮、尾張、東海道、木曽路などの各名所図会その他種本に依拠する所が多いほか仮作を含むにしても、この業績そのものに敬意を払わねばならない。」とあり。
『歴史の中の都市と村落社会』(田中喜男編 思文閣出版 1994)
p79-114「富山船橋考」(高瀬保著)
富山船橋の成り立ちに関する考察が記述されている。
その他調査済み資料
『富山大百科事典 上』(富山大百科事典編集事務局編 北日本新聞社 1994)
索引〈舟橋〉よりp940-941〈神通川〉に「神通川の名物であった富山舟橋は(中略)1956年(慶長1)以来多くの史料・絵図などに見られ」とあるのみ。
『富山大百科事典 下』(富山大百科事典編集事務局編 北日本新聞社 1994)
p492〈富山舟橋〉広重について記述なし。
『日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 浮世絵』(日外アソシエーツ 1993)
『浮世絵 美術全集作品ガイド』(日外アソシエーツ 1993)
『浮世絵大系 11 広重』(座右宝刊行会編集制作 集英社 1975)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 9版)
- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
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- 《国会図デジタルコレクション》「六十余州名所図会 越中 富山船橋」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1308336 国会図 2015/05/26最終確認)
- 『広重六十余州名所図会』(安藤広重画 岩波書店 1996) , ISBN 4-00-008066-0
- 『広重の諸国六十余州旅景色 大日本国細図・名所図会で巡る 古地図ライブラリー 12』(森山悦乃作品解説 人文社 2005) , ISBN 4795919100
- 『歴史の中の都市と村落社会』(田中喜男編 思文閣出版 1994) , ISBN 4784208534
- 『諸国名所 北斎と広重 6』(楢崎宗重著 講談社 1971)
- キーワード
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- 歌川 広重(ウタガワ ヒロシゲ)
- 安藤 広重(アンドウ ヒロシゲ)
- 画家-日本
- 浮世絵
- 六十余州名所図会
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000175076