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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-20-046
事例作成日
(Creation date)
2020年7月16日登録日時
(Registration date)
2020年09月17日 13時43分更新日時
(Last update)
2021年03月10日 11時19分
質問
(Question)
明治45年7月下旬に信濃大町で読むことができた新聞に、「日本アルプス探検隊」が針ノ木峠へ出発することを報じた記事を見たい。

次の雑誌に、新聞に報じられたことを推測させる記事がある。
・「日本アルプス探檢記」『少年世界』第18巻第12号 (1912年)
   「二十七日の朝はらはらとこぼれ雨が來た。今日は何の道野宿をするのであるから、そんなに急いで出發しなくとも宜しいと菊十が云つたので、朝食後、宿より程近き大町小學校を訪ねた、校門前に百花咲き亂るゝ學校園を見、廣い校庭に遊ぶ逞し相な大町の少年少女のテニスゲームを見てゐると先生がぞろぞろ登校される、やがて職員室に導かれて待つ間程なく校長岡野直二氏が出勤されたが、君は早くも某新聞で記者等の探檢計畫を見たとて大いに歡迎の意を表された。」

・「日本アルプス踏跋記」『冒険世界』第5巻第11号(1912年)
   「洋服に脚袢草鞋がけの處へ、宿の高足駄をつつかけてカラコロ大通りを行き合したのは小學校であつた。校長岡野直二氏が意外の歡迎も、今朝この土地の新聞で計畫を見たとやらで、結句八百名の兒童に所感を陳べること宜しくあつて、宿から人夫の呼び戻しを受けたのがもう九時すぎの寒い朝虹を睨みつゝ、のこのこ出陣と定つた。」
回答
(Answer)
 当館所蔵の以下の資料を調査したが、明治45年7月下旬の大井冷光一行についての記事の掲載を確認することはできなかった。


<当時大町で購読が可能であったと思われる新聞>
・信濃毎日新聞 朝刊(当時夕刊は未発行) 7/15-8/5
・朝日新聞 朝刊(当時夕刊は未発行) 7/15-8/5
・読売新聞 朝刊(当時夕刊は未発行) 7/15-8/5
・毎日新聞 朝刊(当時夕刊は未発行) 7/15-8/5
  ※ これらについては、各新聞のデータベースから当該期間の全紙面を目視した。読売新聞については、データベース「ヨミダス歴史館」の標準的な1日分ごとの記事見出しを確認した。
・長野新聞  (マイクロフィルム)

・南信日日新聞  (所蔵期間が合致せず、県内にも所蔵館を確認できない。)
・信濃新報  (所蔵期間が合致せず、県内にも所蔵館を確認できない。)
・信濃民報   所蔵館不明(1899年創刊政友会派、1940年「信州日日新聞)へ。後に『信濃毎日新聞』に吸収合併。)
・有楽新誌   所蔵館不明
・北安盟親誌  所蔵館不明
・美篶(みすず)盟親誌 所蔵館不明
回答プロセス
(Answering process)
1 問い合わせの文章(『少年世界』第18巻第12号)【最終確認2021.3.1】をNDLデジタルコレクションで確認する。本文は国立国会図書館内での閲覧となっているが、メタデータを見ると著者表記に大井冷光, 蒲生俊武, 河東汀, 小平高康が連記されている。当館契約データベースJapan knowledgeでで4人を検索する。筆者であり、探検隊を指揮したのが、大井冷光とわかる。Googleでwebを検索すると、個人のブログ「琴月と冷光の時代」【2021.03.04最終確認】の略年譜の中に「明治45年7月 博文館「『少年世界』日本アルプス少年探検隊」を指揮し、4人で長野大町から針ノ木峠を越え立山登頂、富山へ抜ける7日間の山行。」とあった。

2 当館契約の「信濃毎日新聞データベース」で、明治45年7月から8月の記事を「北アルプス」「日本アルプス」「探検」「大井」などで検索をするが、問い合わせの記事は確認できなかった。同様に、「毎索」「ヨミダス歴史館」「聞蔵」を検索する。

3 『新聞雑誌社特秘調査 昭和2年・警保局』で、大町で購読できた可能性のあるものをピックアップし、自館および県内の所蔵を探す。

4 質問添付の『少年世界』の文中に校長名として岡野直二氏が上がっていたので、『長野県学事関係職員録』信濃教育会【N370/101】の明治32年度-36年度と大正8年度で勤務校を調査する。北安曇郡内の小学校に在籍していることがわかる。明治45年次の『学事関係職員録』を所蔵していないため、確定はできないが、『北安曇教育会百年史』の記事から、当該期間に大町尋常高等小学校に勤務していた可能性が考えられた。大町尋常高等小学校を前身とする大町市立大町小学校の学校史を所蔵しないため、確認できず(ただし、同資料は依頼館で所蔵している)。

5 問い合わせの文章に「菊十」の名前があったので伊藤菊十氏のことと思われた。当館所蔵の山岳ガイドに関する資料を調べるが、大井一行を案内した記述は確認できなかった。


<調査資料>
・『長野県百科事典』 補訂版 信濃毎日新聞社 1981 【N030/2a】
・『東京大学 明治新聞雑誌文庫所蔵 長野県関係』(マイクロフィルム)
・『新聞雑誌社特秘調査 昭和2年・警保局』 羽島知之原本所蔵 大正出版 1979 【070/280】
・『大町市史 第4巻 近代・現代』 大町市史編纂委員会 1985 【N231/36/4-1】
・『北安曇教育会百年史』 北安曇教育会百年史編纂委員会 北安曇教育会 【N372/84】
・『針ノ木岳慎太郎祭 50年の歩み』 針ノ木岳慎太郎祭実行委員会2007 【N786/195】
・『岳とともに 先達 大町登山案内組合創立80周年記念誌』 大町登山案内人組合 1998 【N242/79/1-2】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
戸外レクリエーション  (786 10版)
中部地方  (215 10版)
日本  (291 10版)
参考資料
(Reference materials)
長野県学事関係職員録
キーワード
(Keywords)
大井冷光
北アルプス
日本アルプス
針ノ木峠
新聞
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000287274解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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