レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/07/29
- 登録日時
- 2009/01/23 02:12
- 更新日時
- 2009/01/27 13:17
- 管理番号
- 埼熊-2008-061
- 質問
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未解決
左衛門府における官職「督」「佐」「尉」「志」について。①それぞれの役割、②延慶年間(鎌倉時代:花園天皇)に「督」「佐」の職にあった人の名前が知りたい。
- 回答
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①督は庁務を総括し、佐は長官と職掌を同じくし、尉は庁内の取り締まりや志のつくる文案の審査、志は記録・文書の起草・公文の読申にあたる。
②「督」の職にあったのは、源通顕(延慶元年12月~延慶2年9月)、藤原実衡(延慶2年9月~延慶3年9月)、藤原季衡(延慶3年9月~延慶4年1月)、源具親(延慶4年1月~正和元年10月)。「佐」については記載資料なし。合わせて東京大学資料編纂所と宮内庁書陵部を紹介した。
- 回答プロセス
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『日本史大事典 1』p929〈衛門府〉より、「督」「佐」「尉」「志」の読みはそれぞれ「カミ」「スケ」「ジョウ」「サカン」。811年に左・右の衛門府となった。
①『有識故実大辞典』p351「四等官」に官職の職掌あり。
『日本古代官職辞典』p200-衛府制」に、督の職掌について記述あり。
②『国史大系〔第54巻〕公卿補任 第二篇』年ごとに督を含む役職と人名があるが、佐は記述なし。
『和訳 花園天皇宸記 第一』p4-9にも『国史大系』と同様の記述あり。
『日本史広辞典』に、「左右衛門督補任」の紹介あり。『国書総目録 3』より、「左右衛門督補任」の写本が東大史料編纂所にあり。また、「左右衛門並兵衛府官位次第」の写本が宮内庁書凌部にあり。東京大学資料編纂所と宮内庁書陵部を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 法制史 (322 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『有識故実大辞典』(鈴木敬三 吉川弘文館 1996)
- 『日本古代官職辞典』(阿部猛 高科書店 1995)
- 『国史大系 〔第54巻〕 公卿補任 第二篇』(吉川弘文館 1988)
- 『和訳 花園天皇宸記 第一』(続群書類従完成会 1998)
- 『日本史広辞典』(角川書店 1997)
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『国書総目録 3』
- キーワード
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- 官職‐歴史-日本
- 鎌倉時代
- 左衛門府
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000051056