レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年01月24日
- 登録日時
- 2017/03/24 09:19
- 更新日時
- 2017/03/24 11:19
- 管理番号
- 千県東-2016-0015
- 質問
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解決
陸軍軍人、乃木希典の家系図、系譜が掲載されている資料を見たい.
- 回答
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以下の資料に掲載されていた。
【資料1】『日本近代「家」制度の研究 乃木伯爵家問題を通じて』(井戸田博史著 雄山閣出版 1992)
p21「乃木家の系譜について、流布の諸本に異同があるうえ、世にいわれている系図と、長府図書館・長府博物館所蔵の『藩中略譜』、山口県立文書館の『譜録』などともかなりの違いがある。現時点では、これらは整合しえない」としたうえで、「乃木玉木家系図」と『乃木大将事蹟』による乃木家系譜を紹介している。また巻末資料内に「乃木玉木家系図」、「佐々木乃木家系図」、「藩中略譜」等が掲載されている。
p21乃木玉木家系図は「大正二年九月三日に、希典の甥玉木正之から寺内正毅に渡された系図で、現在国立国会図書館の「寺内正毅関係文書」として保管されているものである。希典は系譜の整理に意をもちいており、美濃紙10枚ほどの巻物にして、自ら細い楷書で「乃木系図」をつくっていた。これは、希典の死後、遺言によって、宇多源氏佐々木を祀る、滋賀県蒲生郡の佐々木神社(沙々貴神社ともいう)に奉納された。玉木から寺内に提出されたものは、これと同じ内容のものである。」
p22 『乃木大将事蹟』による乃木家系譜は「希典の副官をつとめ、希典の死後、乃木家の遺言執行者に選任され、乃木家の後始末にかかわった塚田清市(陸軍歩兵大佐)が編集したものである。戦前戦後を通じて、乃木希典に関する代表的書物の一つであり、(中略)記載されている「乃木家系図」は、いわば戦前の公認された乃木家の系譜であり、戦後の諸本の多くもこれに準拠している。」
p263-267「乃木玉木系図」
p268-272「佐々木乃木家系図」(乃木神社作成)
p272-274「藩中略譜」(長府博物館所蔵)
【資料2】『乃木玉木家系図』(玉木正光著 玉木正光 19--)(千葉県立図書館未所蔵)
国立国会図書館デジタルコレクション「図書館向けデジタル化資料送信サービス」で閲覧可能。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1885478)
国立国会図書館デジタルコレクションについて(http://dl.ndl.go.jp/ja/intro.html)
図書館向けデジタル化資料送信サービスについて(http://www.ndl.go.jp/jp/service/digital/index.html)
【資料3】『乃木大将事蹟』(塚田清市編 小林又七 1916)(千葉県立図書館未所蔵)
p1-29「系譜」
国立国会図書館デジタルコレクション「図書館向けデジタル化資料送信サービス」で閲覧可能。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1876980)
【資料4】『乃木希典 人物叢書 新装版』(松下芳男著 吉川弘文館 1985)
p218-219「乃木家系図」
【資料5】『乃木希典全集 下』(乃木希典著 国書刊行会 1994)
p527-531「佐々木乃木家系図」
【資料6】『日本家系・系図大事典』(奥富敬之著 東京堂出版 2008)
p772-773「乃木家」
【資料7】『姓氏家系大辞典 第3巻 ナ-ワ』(太田亮編 角川書店 1976)
p4594-4595「乃木」
(典拠:乃木玉木家系図)
【資料8】『八束郡誌 本編』(奥原福市編 名著出版 1973)
p374-398「乃木家系図」
国立国会図書館デジタルコレクション「図書館向けデジタル化資料送信サービス」で閲覧可能。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9572587)
次の論文はインターネットで閲覧可能。
【資料9】添田仁「壬辰・丁酉倭乱における朝鮮人被虜の末裔:乃木希典の由緒」(『海港都市研究』1(創刊号)2006.3.24 p101-114)
(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/80030010.pdf)
p109「乃木家系図」
(インターネットの最終アクセス:2017年2月3日)
- 回答プロセス
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・Googleブックス(https://books.google.co.jp/)で「乃木家 系図」と検索すると『日本近代「家」制度の研究: 乃木伯爵家問題を通じて』(【資料1】)、『系図研究の基礎知識: 家系に見る日本の歴史 中世 2』(近藤安太郎著 近藤出版社 1989)等がヒット。
・『系図研究の基礎知識 第2巻 家系にみる日本の歴史 中世 2』のp1010にて『八束郡誌』(【資料8】)」が紹介されていた。(「乃木家の系図は「八束郡誌」に乃木家系図」が掲げられている。(中略)この子孫から陸軍大将乃木希典が出たのであって、系図は希典の三子までで終わっている。長子勝典・次子保典とも日露戦争で戦死、希典は男爵を授けられたが、明治天皇の崩御に殉じて夫婦ともに自刃し、乃木家は断絶した。」)
・蔵書検索機で件名「乃木希典」「乃木家」等で検索。
・自館の書架で「系譜」(NDC:288)を確認。
・Googleで「乃木希典 系譜」と検索すると【資料9】がヒット。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『日本近代「家」制度の研究 乃木伯爵家問題を通じて』(井戸田博史著 雄山閣出版 1992)| 2100810295;
- 【資料2】『乃木玉木家系図』(玉木正光著 玉木正光 19--)|(千葉県立図書館未所蔵);
- 【資料3】『乃木大将事蹟』(塚田清市編 小林又七 1916)|(千葉県立図書館未所蔵);
- 【資料4】『乃木希典 人物叢書 新装版』(松下芳男著 吉川弘文館 1985)| 2100861641;
- 【資料5】『乃木希典全集 下』(乃木希典著 国書刊行会 1994)| 9102034580;
- 【資料6】『日本家系・系図大事典』(奥富敬之著 東京堂出版 2008)| 2102162149;
- 【資料7】『姓氏家系大辞典 第3巻 ナ-ワ』(太田亮編 角川書店 1976)| 2100518401;
- 【資料8】『八束郡誌 本編』(奥原福市編 名著出版 1973)| 9102086980;
- キーワード
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- 乃木希典
- 乃木家
- 系譜
- 家系図
- 姓氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000212546