レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月05日
- 登録日時
- 2013/01/06 11:46
- 更新日時
- 2018/08/31 19:00
- 管理番号
- 県立I2012-71
- 質問
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解決
江戸終焉から明治にかけて、薬学を外国からいかに学んだか、歴史を確認できる本を借りたい。色々な意見があったが、最終的にドイツに学ぶことになったと記憶している。
また、様々な事柄を外国から学ぶため、若くて優秀な人材が海外に派遣されていたはずだが、そのような海外派遣について薬学に限らず簡単に歴史を確認できる本も1冊欲しい。
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
関連の本をご案内したうち、利用者ご自身が、希望にぴったり合うとして、下記の本を選ばれた。
・『薬と日本人』(山崎幹夫/著 吉川弘文館 1999年)
・・・ドイツ医学を範として展開した近代医学とともに導入された薬学の、誕生と挫折の歴史に焦点をあてた本。
オランダから医薬を輸入していた江戸に始まり、ドイツ医学とイギリス医学の支持者の意見対立、
ドイツから教師を招いての薬学教育の始まり、その後の医薬分業の挫折の歴史などが分かる。
・『洋行の時代 岩倉使節団から横光利一まで』(大久保喬樹/著 中央公論新社 2008年)
・・・明治維新以降、「欧米の文化を見聞し、日本に持ち帰ることを目的としてわたった人々」をはじめとする
多種多様な欧米渡航体験「洋行」について歴史を追ってまとめた新書。
「洋行前夜」として序章には天正遣欧使節から江戸幕末開国、福沢諭吉の欧米見聞、森有礼の遍歴なども
記されている。
特に第一章「文明開化」で、岩倉使節団をはじめとする欧米近代社会の視察、留学の概要が分かる。
- 回答プロセス
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薬学の歴史についての本を書架から抜き出しご案内。利用者が選ばれたもののほか、『日本の薬学』『くすりの歴史』の2冊にも、利用者の希望と合致した内容の記載があった。
また明治の海外派遣については多数の本があったため、岩倉使節団に関する本、岩倉使節団による米欧回覧実記に関する本など、書架で直接ご案内した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 薬学 (499 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
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- 『薬と日本人』(山崎幹夫/著 吉川弘文館 1999年)(499 自館ID1102410170)
- 『洋行の時代 岩倉使節団から横光利一まで』(大久保喬樹/著 中央公論新社 2008年)(S/290.9 自館ID1105488587)
- 『日本の薬学』(辰野高司/著 薬事日報社 2001年)(S/499 自館ID1104254097)
- 『くすりの歴史』(岡崎寛蔵/〔著〕 講談社 1976年)(499/O 自館ID1101113494)
- キーワード
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- 薬学
- 明治維新
- 洋行
- 使節団
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000126406