レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/08/13
- 登録日時
- 2021/10/02 00:30
- 更新日時
- 2021/10/10 12:43
- 管理番号
- 秋田-2641
- 質問
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解決
江戸時代、秋田県内で茶道で出された和菓子や江戸時代のお菓子について記載されている資料はあるか。
以前何かの資料で佐竹藩主と千利休が師弟関係にあると書かれた資料を読んだことがあるが、そのことについて記載されている資料もあれば知りたい。
- 回答
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以下の資料を案内。
①『秋田近世の茶道 プチ秋田本シリーズ 2』(井上 隆明/編著、書肆えん、2010、791/イア/郷)資料番号:124425745
②『茶道辞典』(淡交社、1979、R791.0/タチ)資料番号:110312105
③『秋田市史 中巻』(秋田市役所/編、歴史図書社、1975、214.5/アア/2)資料番号:124015843
④『秋田市史、第14巻』(秋田市/編集、1998、214.5/アア/14郷)資料番号:124205527
⑤『江戸時代から続く老舗の和菓子屋』(山本博文/監修、双葉社、2014、596.6/ヤエ)資料番号:123391468
⑥『菓子のある旅、和菓子の風土記』(中村光雄/著、編集工房〇二三、1986、596.6/ナカ)資料番号:110187903
⑦『お菓子の歴史』(守安正/著、白水社、1965、383/63)資料番号:110649373
⑧『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』(亀井千歩子/著、丸善出版、2016、383.8/カヨ)資料番号:123546418
⑨『日本大百科全書』(小学館、1984、R031、シニ)資料番号:110002060(1巻)110002110(2巻)
- 回答プロセス
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1.郷土資料分類791(茶道・花道)に関する書架をブラウジング。下記資料該当。
①『秋田近世の茶道 プチ秋田本シリーズ 2』(井上 隆明/編著、書肆えん、2010、791/イア/郷)資料番号:124425745
→ P24 「享保10巳年の条 御菓子 つつみあん 結び昆布 にしめ」
P25 「享保14年10月8日 御菓子 御手前柚子餅 皮たけ」
P26 「享保14年10月20日 御菓子 さんせう餅 にしめ 皮さけ やうし」
P28 「享保14年11月3日 御茶菓子 わらび まんちう 煮〆 きんかん かん皮付やうし」
P29 「享保14年12月16日 御茶くわし 横手まんちう 皮付やうじ」
P48 「寛政元年 くわし椀 水干だんご あづき 惣くわし迦子糖」
→ P8 「初代秋田藩主は佐竹義宣で、33歳で秋田に来た。(中略)常陸時代ー茶道の逸話もすくなくない。不確かな資料とされるが、天正18年の「利休百会記」に、義宣の名が連なる」との記載あり。
→ P55 「前述通り佐竹義宣が千利休に会うのは、天正18年(1590)11月、聚楽屋敷朝会の時で、石田三成も相伴した」との記載あり。
2.NDC分類791(茶道)に関する書架をブラウジング。下記資料該当。
②『茶道辞典』(淡交社、1979、R791.0/タチ)資料番号:110312105
→ P7 「秋田諸越 秋田の銘菓。藩主佐竹候が臣下の労をねぎらうため、煎米を菓子につくらせたのがはじまり。」との記載あり。
→ P850 銘菓一覧に「秋田 さなづら 秋田諸越 炉ばた 秋田蕗漬 おばこ餅 柿羊羹 翁飴 かやで餅」の記載あり。
3.『秋田市史』を確認。下記資料該当。
③『秋田市史 中巻』(秋田市役所/編、歴史図書社、1975、214.5/アア/2)資料番号:124015843
→ P111-112 「御用商人の豪奢」の項に、「天保15年(中略)御駕籠脇には、初茶、菓子ーねりようかん、綠高まんぢう」の記載あり。
④『秋田市史、第14巻』(秋田市/編集、1998、214.5/アア/14郷)資料番号:124205527
→ P754-763 「茶道」の項に、佐竹義宣と千利休、佐竹家と茶道の関係、秋田の茶道の流れについての記載あり。
4.所蔵資料検索にて“秋田“”菓子”をキーワードに検索。下記資料該当。
⑤『江戸時代から続く老舗の和菓子屋』(山本博文/監修、双葉社、2014、596.6/ヤエ)資料番号:123391468
→ P52-53 「杉山壽山堂 秋田藩・佐竹家 1705年(宝永2年)創業」の項に、諸越と佐竹義格についての記載あり。
⑥『菓子のある旅、和菓子の風土記』(中村光雄/著、編集工房〇二三、1986、596.6/ナカ)資料番号:110187903
→ P15-17 「血につながる懐かしさ 秋田・秋田諸越」の項に、杉山壽山堂の諸越についての記載あり。
⑦『お菓子の歴史』(守安正/著、白水社、1965、383/63)資料番号:110649373
→ P329、P574 「林檎餅」秋田市の名物との記載あり。(時代の記載はなし)
→ P354-355 「もろこし」秋田、山形地方のもろこしについての記載あり。(宝永二年の記載あり)
→ P571 「明からす」大館市の名品との記載あり。(時代記載なし)
→ P578 「蕗羊かん」秋田市の名物との記載あり。(時代記載なし)
→ P583 「蕗漬」秋田市の名物との記載あり。(時代記載なし)
⑧『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』(亀井千歩子/著、丸善出版、2016、383.8/カヨ)資料番号:123546418
⇒ P73-77 「秋田県」の項に、郷土菓子についての記載箇所あり。菅江真澄の書籍に記載のあった“犬っこ祭り”の米粉で作ったお菓子や、亀田地方の“椿餅”についての記載あり。
5.『日本大百科事典』を確認。下記項該当。
⑨『日本大百科全書』(小学館、1984、R031、シニ)資料番号:110002060(1巻)110002110(2巻)
→ (1巻)P180 「秋田諸越」の項に、諸越と杉山壽山堂についての記載あり。
→ (6巻)P910 「日本のおもな郷土菓子」の項に、秋田諸越、明がらす、蕗の砂糖漬けについての記載あり。
以下の資料も確認したが記載箇所確認できず。
×『秋田文化、52~63号』(秋田文化出版社/編、1961.1~1962.2、A051/240/52-63)資料番号:128855004
×『秋田県の観光と産業』(稲見十四雄/編、1952、A290/1228)資料番号:129771176
×『郷土食あれこれ これはお菓子?「豆腐カステラ」(秋田県大仙市)』(秋田岩手横軸連携交流会/制作、2008、A596/263)資料番号:129210795
×『和菓子の由来、先人の和と技』(櫻井美孝/著、文芸社、2013、383.8/サワ)資料番号:123292021
×『和菓子風土記』(鈴木晋一/監修、平凡社、2005、596.6/スワ)資料番号:122363930
×『あきた経済、32号~43号』(秋田経済研究所/編、1982、A330/7/32-43)資料番号:110798287 「私の菓子店経営 倉田欣一」(1982年2月No33)を確認
×『秋田県史』茶に関する項を確認したが、茶菓子に関す記載はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 芸術 (7)
- 歴史 (2)
- 技術 (5)
- 参考資料
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- 秋田近世の茶道井上 隆明/編著書肆えん
- 茶道辞典淡交社
- 秋田市史中巻秋田市役所/編歴史図書社
- 秋田市史第14巻秋田市/編集秋田市
- 江戸時代から続く老舗の和菓子屋山本 博文/監修双葉社
- 菓子のある旅中村光雄/著編集工房〇二三
- お菓子の歴史守安 正/著白水社
- 47都道府県・和菓子/郷土菓子百科亀井 千歩子/著丸善出版
- 日本大百科全書1小学館
- 日本大百科全書6小学館
- キーワード
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- 茶道(サドウ)
- 和菓子(ワガシ)
- 千利休(センノリキュウ)
- 佐竹氏(サタケシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 一般,郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000305546