レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月19日
- 登録日時
- 2017/12/06 20:00
- 更新日時
- 2017/12/06 20:00
- 管理番号
- 9000010973
- 質問
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大月市の岩殿山にあった円通寺(えんつうじ)の住職をしていた北条家について書かれた資料があるか。
- 回答
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『峡中家歴鑑続』巻之1(米山信八編・発行 1894)p1-2に、円通寺30世住持・北條高順の名があり、家歴が書かれている。これ以外の該当資料は見つけられなかった。
※『峡中家歴鑑続』巻之1は国立国会図書館近代デジタルライブラリーで一般公開されている。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2627936 7-8コマ
- 回答プロセス
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1.『角川日本姓氏歴史人物大辞典』第19巻 山梨県(角川書店 1989)のp402-403に「北条」の項あり。これによると『続峡中家歴鑑』に代々円通寺の住持をつとめた北条高順の掲載がある。
2.1にあった『続峡中家歴鑑』については、国立国会図書館近代デジタルライブラリーにデジタル化資料があり、目次での検索が可能であるため、「北条高順」で検索すると『峡中家歴鑑続』巻之1(米山信八編・発行 1894)の該当ページ(p1-2)がヒット。「北條高順」は「岩殿山の大坊なり」とあり、第1世は義秀で、岩殿山円通寺の始祖。18世は北條貞麿は当家中興の祖。19世から29世の名前の記載あり。高順は30世。
なお、『続峡中家歴鑑』は甲州文庫マイクロフィルムにて所蔵あり(ts71)。
3.『山梨百科事典』(山梨日日新聞社編・発行 1989)のp124に「円通寺跡(えんつうじあと)」の項あり。「…明治の廃仏棄釈でその衰退を早め、1875(明治8)年、大坊高順の廃寺並びに帰俗により絶えてしまい、その持仏、寺宝の一部は真蔵院や関係者に伝承されている。寺院跡は大月市指定」とある。
4.『甲斐国志』『山梨県社記・寺記』を確認。
・『甲斐国志』『寺記』所載寺院索引(稿)』(秋山敬編・発行 2004)を検索するとp4に円通寺あり。掲載は『甲斐国志』3-447。
・『大日本地誌大系』第46巻 甲斐国志(雄山閣 1998)のp447-449に「岩殿山円通寺」の項あり。住持については記述なし。
5.円通寺のある大月市の地誌等を確認。
・『大月市史』通史篇(大月市史編纂室編 大月市 1978)のp289-290に「岩殿山の歴史」の項。住持については記述なし。
・『大月市の文化財』(大月市教育委員会編・発行 2003)のp26に「円通寺跡」あり。住持については記述なし。
・『岩殿山の総合研究:県史跡岩殿城跡、旧円通寺跡及び岩殿山の自然』(岩殿山総合学術調査会編 大月市教育委員会 1998)のp97-158、第3編「旧円通寺の研究」のp105-106に「永正17(1520)年円通寺際には無住であった」とある。また、p109-112に円通寺の研究史あり。
6.その他、岩殿城や北条家に関する資料を確認するが、該当の記述はなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 寺院.僧職 (185 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 円通寺(山梨県)
- 岩殿山(山梨県)
- 北条家
- 北条高順
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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甲州文庫マイクロフィルム『続峡中家歴鑑』(ts71)
国立国会図書館近代デジタルライブラリー『峡中家歴鑑続』巻之1
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2627936 (7-8コマ)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225969