レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年2月1日
- 登録日時
- 2007/06/04 02:10
- 更新日時
- 2013/01/27 09:05
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 京都市中央2006-024
- 質問
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解決
龍安寺(りょうあんじ)の蹲踞(つくばい)に書かれている,「吾唯足知」の意味が知りたい。
- 回答
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『京の古寺から 16 龍安寺』(淡交社)
図版53[茶席蔵六庵の脇にある「吾唯足知」の蹲踞]カラー写真あり。
p82~83「吾唯足知」について
「「吾唯足知」とは,お釈迦さまの仏遺教経の「知足のものは,貧しといえども富めり,不知足のものは,富めりといえども貧し」という教えをとりいれて,うまく図案化したものであります。仏教の真髄であり,また茶道の精神にも通じるものがあります。…」
『茶席の禅語大辞典』(有馬 頼底/監修 淡交社)
p263(No.1307)[吾唯知足 吾れ唯だ足るを知るのみ]項に説明あり。
以下,2012年12月追記
『古寺巡礼京都 33 龍安寺(新版)』(淡交社)
p43[吾唯足知の蹲踞]カラー写真あり。
「…「知足のものは貧しといえども富めり,不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化されたものといわれる。」
- 回答プロセス
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『日本の庭園美 4 龍安寺』(井上 靖/監修 集英社)
図版25カラー写真, p67[龍安寺蔵六庵露地「吾唯知足」手水鉢詳細図 縮尺1:15]あり。
『庭のデザイン 3 手水鉢』(中根 史郎/文 学研)
p26~27[竜安寺の手水鉢]カラー写真あり。
「石庭で有名な竜安寺の茶席「蔵六庵」にある銭形の手水鉢は,「竜安寺形」の本歌として有名である。中央に掘った四角の水穴を上下左右の文字に共有させ,「吾唯知足(われただたるをしる)」と読ませる趣向となっており,徳川光圀の寄進品と伝えられている。ちなみに方丈北東のものは模刻品である。」
以下,2012年12月追記
『京都・世界遺産手帳 [16] 龍安寺』(河原書店編集部/編集 河原書店)
p10[知足の手水鉢(ちそくのちょうずばち)]イラストあり。
「茶室蔵六庵(ぞうろくあん)の手水鉢で,水戸光圀が『大日本史』の編纂にあたり西源院本『太平記』(重要文化財)を借覧したお礼として寄進したもの。中央の口が四方の文字の一部となり,「吾(われ),唯(ただ),足(た)ることを知(し)る」と読めるようになっている。現在方丈裏に置かれているものは模品で,実物は蔵六庵の露地にある。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 寺院.僧職 (185 9版)
- 各宗 (188 9版)
- 造園 (629 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 龍安寺
- 手水鉢
- 蹲踞
- 禅語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000035249