レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/01/23
- 登録日時
- 2014/07/16 00:30
- 更新日時
- 2014/08/25 13:52
- 管理番号
- 0000000142
- 質問
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解決
「尚書巻第二、大禹謨第三」とある拓本の和訳が見たい。
- 回答
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(1)『全釈漢文大系』11、p542、545に当該部分の本文、読み下し文、通釈が掲載されている。
(2)持ち込みの拓本は、西安碑林 開成石経(模造品)の拓本(http://auction.rakuten.co.jp/item/12042248/a/10000026/ 確認日:2014-01-30)と同じ文面。
(3)「開成石経」は開成2年(837)成立の、儒教の経典を石に刻したもの(『書道辞典』p102)。
(4)念のため「開成石経」に「尚書」が含まれているかどうかを別の資料で確認すると、
「大東文化大学大学院博士学位論文内容の要旨および審査結果の要旨」(http://www.daito.ac.jp/education/graduate_school/research/research28.html 確認日:2014-01-30)に
山口謡司「寫本から刊本へ -唐代通行『尚書』の研究-」(http://www.daito.ac.jp/file/block_58535_01.pdf 確認日:2014-01-30)に、
「東晋の梅?による(古文の科斗文字を隷書で定本化した)隷古定『尚書』から唐代玄宗の勅命による衛包の改字を経て開成石経『尚書』が作られ、後に宋代の刊本『尚書』が作られた」
との文章で確認できる。
- 回答プロセス
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(1)「尚書」が収録されている当館蔵書を確認。
(2)拓本の原本について、「尚書 大禹謨 拓本」でGoogleで確認。「開成石経」の拓本であることがわかる。
(3)『書道辞典』(飯島春敬編 東京堂出版 1980)『中国書道辞典』(中西慶爾編 木耳社 1981.1)により「開成石経」を調べる。『中国書道辞典』(p99)にも詳しい説明があるが、「尚書」に関する言及はない。
(4)「尚書」が「開成石経」に含まれていることを別の資料で確認するために、「尚書 開成石経」でGoogleで検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 東洋思想 (12 9版)
- 参考資料
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- 1 全釈漢文大系 11 全釈漢文大系刊行会?編集 集英社 1980 122/53/11
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2 書道辞典 飯島/春敬?編 東京堂出版 1980 R728.03/10003 -
3 大東文化大学大学院博士学位論文内容の要旨および審査結果の要旨((http://www.daito.ac.jp/education/graduate_school/research/research28.html) 確認日:2014-01-30
- キーワード
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- 尚書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000156202