レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年06月01日
- 登録日時
- 2010/02/15 20:57
- 更新日時
- 2011/12/07 23:55
- 管理番号
- 市川20090601-01
- 質問
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未解決
胡録神社の名前の由来を知りたい。胡籙[竹かんむりに録]ころく(武具の一種。やなぐい。矢を盛って負う具。)に何らかの関係があるのか?
- 回答
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『神社・寺院名よみかた辞典』(日外アソシエーツ 1989)に「胡録神社:東京都荒川区《別称》第六天《祭神》面足尊[他]」という記述はあるが、由来等の記載なし。『日本「神社」総覧』(上山春平[ほか]/著 新人物往来社 1992)、『日本神祇由来事典』(川口謙二/編 柏書房 1993)、『神道大辞典』(臨川書店 1986)、『神社辞典』(白井永二/編 東京堂出版 1979)に「胡録神社」の項目自体なく、『大漢和辞典 第9巻』(諸橋轍次/著 大修館書店 1955)、『大辞典 11』(復刻版 平凡社 1994)、『日本国語大辞典 第4巻』(日本大事典刊行会/編 小学館 1980)の「胡籙」の項にも胡録神社との関連に関する記述なし。『千葉県民俗関係文献目録 第1集』(千葉県資料研究財団 1992)、『同 第2集』(1993)により関連資料(『神道大系 神社編18 安房・上総・下総・常陸国』(神道大系編纂会 1990)、『日本の神々 神社と聖地 11』(谷川健一/編 白水社 2000)、『関東の民間信仰』(日向野徳久[ほか]/著 明玄書房 1973)を抽出し、これらを県立中央図書館及び成田市立図書館より取り寄せ確認したが、特段の記述なし。
なお、当館所蔵『私の市川學 たくみぼり彙報 第6巻』(鈴木恒男/著 自刊 1994)に第六天神社との関連による著者の個人的見解として「第六天は仏教的なというか土俗的な印象が強いので、神仏分離の時代に、はっきりと神道的なものとして規定する必要があったのではないか、というのが私の想像・・・(中略)・・・胡録としたのには、一つにはダイロクにたいするコロクという音の上からの関係が考えられる・・・この辺では白幡神社が沢山あって白幡(中略)と源氏の関係、それとヤナグイ-胡録(中略)の字という展開もあるのかもしれない。」と述べられており、その他、『アラカワシティシンキング』(http://www3.plala.or.jp/nags/arakawa/jinja/koroku/koroku-f.html)のサイトに荒川区南千住に所在する胡録神社について「地域特産の胡粉(かきがらを石臼で粉にし装飾材料として使用)の「胡」と大(第)六天の「六」にちなんだ「録」が語源といわれるが、同名の神社が多いことを考えると疑問である。」との記述が見られる。いづれにしても、推測の域を出ず、明確な由来及び根拠は見出せなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 胡録神社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063497