レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年07月04日
- 登録日時
- 2014/11/23 14:57
- 更新日時
- 2019/03/03 11:58
- 管理番号
- 鎌中-2014114
- 質問
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解決
敵と味方を一緒に供養したことについて調べている。鎌倉にそのようなところはあるか。
- 回答
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◆円覚寺は、禅宗を広めるためと、元寇の死者を敵味方区別なく供養することを目的として建立されている。
無学祖元「仏光録」(未所蔵)→『日本仏教史 第3巻』辻善之助/著 に、その部分は所収。
◆鎌倉近郊だと、藤沢市の遊行寺に「敵味方供養塔」(国指定史跡)がある。室町時代の上杉禅秀の乱のときのもの。
※敵味方を一緒に供養すること=「怨親平等思想」については『跋扈する怨霊 祟りと鎮魂の日本史』(吉川弘文館)p174~に詳しい。仏教、特に禅宗の思想らしい。
- 回答プロセス
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①円覚寺が元寇の双方の死者を供養するための寺だとわかっていたので、他にもあるかどうか探す。
②鎌倉×埋葬×敵味方 でネット検索すると、ウィキペデイア「鎌倉の戦い(元弘の乱)」がヒットし、「鎌倉の戦いの戦死者」のところに、九品寺が、敵味方双方を弔うために建てたという記述が出てくる。
③九品寺について『鎌倉古社寺辞典』、『鎌倉の寺小事典』、『鎌倉市史 社寺編』を見るが、敵味方双方という説明は出てこない。
④鎌倉近郊だと藤沢市の遊行寺に「敵味方供養塔」(国指定史跡)がある。室町時代の上杉禅秀の乱のときのもの。
※敵味方を一緒に供養すること=「怨親平等思想」については『跋扈する怨霊 祟りと鎮魂の日本史』(吉川弘文館) p174~に詳しい。仏教、特に禅宗の思想らしい。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 8版)
- 神社.神職 (175 8版)
- 関東地方 (213 8版)
- 参考資料
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- 『日本仏教史 第3巻 中世篇之二』 辻善之助 岩波書店 1970 【R 180.2】
- 『鎌倉市史 社寺編』 鎌倉市史編纂委員会 吉川弘文館 1959 【213.7】
- 『鎌倉古社寺辞典』 吉川弘文館 2011 【175.9】
- 『鎌倉の寺小事典』 かまくら春秋社 2001 【185.9】
- 『跋扈する怨霊 祟りと鎮魂の日本史』 山田雄司 吉川弘文館 2007 【210.04】
- キーワード
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- 敵味方供養塔
- 怨親平等思想 おんしん びょうどう しそう
- 円覚寺
- 遊行寺 ゆぎょうじ
- 清浄光寺 しょうじょうこうじ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000163353