レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/03/10
- 登録日時
- 2018/06/28 00:30
- 更新日時
- 2018/06/28 10:20
- 管理番号
- 所沢新所-2018-003
- 質問
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解決
漢詩「棄兒行(きじこう)」の原文や解説が載っている資料があるか。
- 回答
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漢詩「棄兒行」の原文や解説は、以下の資料に記載があります。
〇『吟詠教本 漢詩篇2』 野村邦近/監修 日本詩吟学院岳風会 1991年
〇『詩吟のための日本漢詩選』大竹松堂/著 日中出版 1992年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
「棄兒行」「雲井龍雄」「漢詩」等をキーワードに検索。該当する図書資料なし。下記CD資料に収録を確認。
『詩吟ベスト』 横山岳精/[ほか]朗読 ユニバーサルミュージック 2010年
解説書に「8 棄兒行」書き下し文あり。
『黎明』 1996年 (5:母情子守唄 詩吟「棄児行」入り)
解説書に書き下し文の一部あり。
上記を踏まえ「詩吟」「朗吟」をキーワードに検索し、資料の内容を確認。下記資料に記載あり。
〇『吟詠教本 漢詩篇2』 野村邦近/監修 日本詩吟学院岳風会 1991年
p.160-161「棄兒行」の漢詩、書き下し文、通釈、語釈等の記載あり。
△『漢詩名句辞典』 鎌田正/著 大修館書店 1980年
p.608-609「棄兒行」の見出し句(後四句略)、作者、原詩、書き下し文の記載あり。
(出典として『東北偉人雲井竜雄全集』 東陽堂 1894年が挙げられているが、この詩の作者は雲井竜雄ではないとするのが正しいようで、この全集にもそのことが明記されている旨の記載あり。)
2.本館による後日調査
〇『詩吟のための日本漢詩選』大竹松堂/著 日中出版 1992年
p.178-179「棄兒行」原正雄(はらまさお)作の原文、書き下し文、解説の記載あり。作者については「原正雄は、雲井竜雄と同じく米沢の人。竜雄とも面識があったので誤って伝えられた。」と記述あり。
△『日本漢文学大事典』近藤春雄/著 明治書院 1985年
p166「きじこう棄兒行」の項に解説及び原文の一部の記載あり。
3.確認をしたが記載のなかった資料は以下の通り。
×『漢詩の事典』 松浦友久/編 植木久行/著 宇野直人/著 松原朗/著 大修館書店 1999年
×『幕末維新の漢詩』 林田愼之助/著 筑摩書房 2014年
作者である雲井龍雄の項目はあるが「棄兒行」の記載はなし。
×『漢詩名作集成 日本編』 李寅生/著 宇野直人/監訳 松野敏之/監訳 明徳出版社 2016年
×『新編日本古典文学全集 86』 菅野礼行/校注・訳 徳田武/校注・訳 小学館 2002年(各巻タイトル:日本漢詩集)
×『日本人の漢詩』 石川忠久/著 大修館書店 2003年
×『漢文名作選 第2集5』 鎌田正/監修 大修館書店 1999年(各巻タイトル:日本の漢詩文 国金海二/著 若林力/著)
×『漢詩の名作集 上・下』 簡野道明/原著 田口暢穗/編著 明治書院 2011年
×『明治文學全集 62』 岡本黄石/著者代表 神田喜一郎/編 筑摩書房 1983年(各巻タイトル:明治漢詩文集)
×『墨場必携日本漢詩選』北川博邦/編 二玄社 1999年
×『日本古典文学大系 89』岩波書店 1978年
×『新釈漢文大系 46』明治書院 1972年
- 事前調査事項
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「棄兒行」の作者は幕末~明治期の人物、雲井龍雄とのこと。
- NDC
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- 邦楽 (768 9版)
- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
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- 吟詠教本 漢詩篇2 野村邦近/監修 日本詩吟学院岳風会 1991.5 768.9
- 詩吟のための日本漢詩選 大竹松堂/著 日中出版 1992.11 919 4-8175-1208-3
- キーワード
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- 漢詩
- 吟詠
- 雲井龍雄
- 棄兒行
- 棄児行
- 朗吟
- 原正雄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000237667