レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年08月02日
- 登録日時
- 2014/01/30 16:55
- 更新日時
- 2014/05/02 12:15
- 管理番号
- 埼熊-2013-094
- 質問
-
解決
「古事類苑」に記載されている古代の神職「神目代」の読み方と仕事内容(何をしていた人か)を知りたい。
- 回答
-
以下の資料に該当の記述があった。
『新修平田篤胤全集 2』(名著出版 1977)
p26の「神目代」の語に「ジムモクダイ」との振り仮名あり。(本文は旧仮名遣い)また、「此社(遠江国敷智郡、浜名の岡本村に在る初生衣神社)に仕奉りて、祭を掌る人」とあり。
「吉田のおんぞ祭り」(豊田珍彦著 私家版 1936 国会図蔵)
p36「七、神目代と御衣」に、「遠州濱名郡岡本村に神目代といふものがあつた このものが いつの頃よりか御衣を奉織して年々神宮に献つたといふことを今もこの地方に語り傅へて居る」との記述あり。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1463813 国会図 2013/07/31最終確認)
- 回答プロセス
-
1 典拠を確認する。
『古事類苑 6 神祇部2』(神宮司庁編 吉川弘文館 1967)
p1528にあり。
2 以下の参考図書類を調べるが、該当なし。
『広辞苑 第5版』(新村出編 岩波書店 1998)
『神道大辞典』(下中弥三郎編 臨川書店 1980)
『国史大辞典』(吉川弘文館 1979-1997)
『日本国語大辞典』(小学館 2000-2002)
『日本大百科全書』(小学館 1984-1997)
『廣文庫』(名著普及会 1986)
『増補大神宮叢書 5・6』(神宮司廳編 吉川弘文館 2006)
『“神職”の立場』(谷省吾著 皇学館大学出版部 1979)
3 『古事類苑』に記載されている出典資料を調べる。
『新修平田篤胤全集 2』に記述あり。
4 地名から調べたところ、以下の記述あり。
『静岡県史 通史編 1』(静岡県 1994)
p906「この服織殿を継承するのが現在の初生衣(うぶぎぬ)神社(三ヶ日町岡本)である。初生衣神社は、県氏と同じ三輪系の氏族である神(じん)氏(神目代)が奉斎してきた。神氏は近世末に神服部(かむはとり)氏を名乗るようになっている。」
5 氏族名から以下の資料を調べるが、該当の記述なし。
『姓氏家系大辞典 1、3』(太田亮著 角川書店 1981)
『角川日本姓氏歴史人物大辞典 22』(竹内理三〔ほか〕編纂 角川書店 1995)
6 初生衣神社を調べたところ、以下の記述あり。
『神祇志料附考 下』(栗田寛編 栗田勤校訂 皇朝秘笈刊行会 1927)
p28-29「古史伝 十の四 十九段 に遠江国敷智郡岡本村と云処に、式外なれど初生衣神社といふ有て、天棚比売神を祭れる、(以下略)」とあり、引用されている旧記に〈神目代〉の語あり。
p30「しかるに、今の神目代貢と云人、深く古よりありこし故実の廃れん事を嘆きて、(中略)又神目代より訴状を教部省にささげて、(以下略)」
7 インターネット情報を調べる。
《リサーチ・ナビ》を〈神目代〉で検索、「吉田のおんぞ祭り」が該当する。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
-
- 『新修平田篤胤全集 2』(名著出版 1977)
- 「吉田のおんぞ祭り」(豊田珍彦著 私家版 1936)
- キーワード
-
- 神職
- 神目代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000148692