『岩波講座日本歴史 第5巻 古代5』に記述のある

(1)p158 L1「大威儀師【寛救】」
(2)p162 L6「治部卿源【従英】（俊賢）」
(3)p163 L6「入唐僧、【入呉越僧】、入僧」
(4)p165 L8「【任■】」　※■には外字。「朝」の左側に「袴」の右側（「大」の左右はらい部分に点）
(5)p165 L3「国王の弟【野人若愚】」

の読み方について知りたい。

以下のとおり回答した。

(1)寛救
①『五十音引僧綱補任僧歴綜覧』（兵庫県立図書館請求記号：185.7/1）
p57 寛救（尋實）　※ふりがなの記載なし
　　 保延四（1138）年　大威儀師。（後略）

②『僧伝資料　3』（180.2/202/3）
p101-102 寛救　※ふりがなの記載なし

ただし、年代の異なる同名の僧の名前の読みが見つかった。
③『東大寺辞典』（188.3/18）
p61 寛救　かんく　（885-？）

④『日本仏家人名辞書』（180.3/6）
p257 クワンク　寛救　（1605）

(2)源従英
⑤『日本書道史』（728.2/25）
索引 p24 源従英（みなもとのよりひで）

(3)入呉越僧
事前調査事項にて判明したこと以外に発見できず

(4)任■
⑥『列島の古代史　ひと・もの・こと　4』（210.2/150/4）
p279 「頭云く、懐素・任■（じんかん）の真跡、内に候ふ。」

(5)野人若愚
⑦『新日本古典文学大系　63　本朝一人一首』（918/17/63）
p150 「国王の弟、照に与ふる書を得たり。野人若愚（やじんじゃくぐ）と称す。」

⑧『日本書道史』（728.2/25）
索引 p24 野人若愚（やじんじゃくぐ）

(1)寛救
・『藤原頼長』（人物叢書　新装版）　橋本義彦／著　吉川弘文館
・『藤原頼長』　柳川響／著　東京：早稲田大学出版部
・『増補　資料大成23台記1』　増補「資料大成」刊行会／編　臨川書店
・『日記で読む日本史13』　倉本一宏／監修　臨川書店

(2)従英
・『関西大学東西学術研究所創立三十周年記念論文集』　関西大学東西学術研究所／編　関西大学出版部（1981.12）
・『『諸堂勘文　神鏡』所引『唐歴』新出逸文の紹介と検討』　姚晶晶

(3)入呉越僧
NDL ONLINEより
タイトル「入呉越僧日延伝」釈
タイトル読み　「ニュウゴエツソウビエンデン」シャク
竹内理三／著　日本歴史／掲載　日本歴史学会／編　吉川弘文館　（通号82）1955.3
・TRC MARCより
タイトル　『日本古代文学と東アジア』　日本僧転智の入呉越事跡について：224-235
タイトル読み　（略）ニホンソウ テンチ ノ ニュウゴエツジセキ ニ ツイテ

(4)任■
書道関係の辞典類

(5)野人若愚
・『関西大学東西学術研究所創立三十周年記念論文集』　関西大学東西学術研究所／編　関西大学出版部（1981.12）
・『海を渡る天台文化』　吉原浩人／編　勉誠出版（2008.12）