レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/10/30
- 登録日時
- 2008/01/31 02:12
- 更新日時
- 2020/12/08 14:04
- 管理番号
- 埼熊-2007-087
- 質問
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解決
新井白石の著作に「本朝古今沿革餘論」という資料があるか、「新井白石全集」を確認してほしい。
- 回答
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『新井白石全集 1~6』(国書刊行会)は収録なし。写本の所蔵がある東北大学附属図書館狩野文庫を紹介する。
備考欄に追記あり。
- 回答プロセス
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『国書総目録』(岩波書店)の「本朝古今沿革餘論」の項に新井白石の著作として掲載あり。ただし活字本なし。所蔵館は東大・東北大狩野文庫など。
『新井白石全集 1~6』(国書刊行会)を確認したが収録なし。
『新井白石の研究』(吉川弘文館)の「新井白石関係文献総目」に該当なし。
『日本古典文学大辞典 3』(岩波書店)「紳書」の項には「白石に親しかった者の筆になる部分もあると考えられる。」とある。参考文献にある『森銑三著作集 11』(中央公論社)「紳書についての疑問」を確認したところ、底本により収録内容が違っている旨の記述あり。
東北大学附属図書館狩野文庫の蔵書目録を検索したところ「本朝宝貨始元」のタイトルで収録あり。写本の所蔵あり。東北大学附属図書館狩野文庫を紹介する。
インターネットを《Google》で〈本朝古今沿革餘論〉と検索したところキャッシュに沖縄県立図書館所蔵の新井白石の「紳書」の中に〈附 本朝古今沿革餘論〉の文字が確認できたが蔵書目録では確認できず。
沖縄県立図書館に中身の調査を依頼する。表紙は『紳書 附 本朝古今沿革餘論 琉球事略』となっており、内容は紳書のあとに「本朝古今沿革餘論」があるが、その上に朱書きで二重線が引かれている、との回答を得る。
類縁機関として国文学研究資料館を紹介する。
(http://www.nijl.ac.jp/ 2008/01/30最終確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本思想 (121 9版)
- 出版 (023 9版)
- 叢書.全集.選集 (080 9版)
- 参考資料
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- 『新井白石の研究』(宮崎道生 吉川弘文館 1984)
- 『森銑三著作集 11』(中央公論社 1974)
- キーワード
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- 新井 白石(アライ ハクセキ)
- 思想-儒学
- 朱子学-江戸時代
- 全集
- 著作-書誌
- 照会先
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- 沖縄県立図書館
- 東北大学附属図書館狩野文庫
- 寄与者
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- 沖縄県立図書館
- 備考
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追記(2008年2月27日)
近畿大学中央図書館よりコメントをいただいた。以下、Web情報の本文。
国文学研究資料館の日本古典籍総合目録で、書誌事項や所蔵館が確認できる。
http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html (2008/02/27確認)
国立公文書館のデジタルアーカイブ・システム(http://www.digital.archives.go.jp/)で検索すると、
下記データがヒットする。国立公文書館で閲覧可能。(2008/02/27確認)
本朝古今沿革余論
[請求番号] 141-0178
[人名] 著者:新井白石
追記(2020年12月2日)
レファレンス協同データベースサポーターの方から情報提供があった。
《国立国会図書館デジタルコレクション》「徳川家御紋考」(竹尾次春著)「本朝古今沿革余論」の収録あり。(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2538764 国立国会図書館)25コマ インターネット公開(保護期間満了)
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000041457