レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月10日
- 登録日時
- 2014/11/05 16:13
- 更新日時
- 2014/11/05 16:13
- 管理番号
- 蒲郡-2010-01101-般
- 質問
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解決
良寛の作品の「うらをみせ おもてをみせてちるもみじ」という句について。
「おもて」が先か「うら」が先か知りたい。
- 回答
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「うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ」
「うら」が先である。
ただ、この句は良寛の作ではないようで、誰の作か定かではない。良寛が好んで口にしていたようである。
- 回答プロセス
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1.自館OPACにてキーワード「良寛」で検索。ヒット多数。
2.『定本良寛全集 第3巻』巻末の句集索引より「うらをみせ」で探すと、p58に解説とともに掲載。
句の口語訳は「紅葉が裏を見せ表を見せひらひらと散るように、私も喜びと悲しみ、長所と短所など、さまざまな裏と表の人生を世間にさらけ出しながら、死んでいくことだ。」とある。
また、出典については、「出所は貞心尼『はちすの露』。同書は「こは御みづからのにはあらねど時にとりあひのたまふいといとたふとし」(この発句は御自身の作ではないけれど、そのおりにかなって口ずさまれ、たいそうご立派である)とする。」との掲載があった。
3.『良寛の俳句 良寛のウィット』ではp96、100に解説とともに掲載。『新良寛伝 「越の聖」の虚像と実像』p321にも掲載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
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良寛 [著] , 内山知也, 谷川敏朗, 松本市壽 編 , 良寛, 1758-1831 , 内山, 知也, 1926- , 谷川, 敏朗, 1929-2009 , 松本, 市寿, 1936-2009. 定本良寛全集 第3巻(書簡集・法華転・法華讃). 中央公論新社, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008527130-00 , ISBN 9784124034769 -
良寛 [著] , 小林新一 写真と文 , 村山砂田男 俳句解説 , 良寛, 1758-1831 , 小林, 新一, 1924-2012 , 村山, 砂田男, 1924-. 良寛の俳句 : 良寛のウィット. 考古堂書店, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002963626-00 , ISBN 4874999646 -
高橋誠 著 , 高橋, 誠, 1944-. 新良寛伝 : 「越の聖」の虚像と実像. 彩流社, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010874168-00 , ISBN 9784779115325
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良寛 [著] , 内山知也, 谷川敏朗, 松本市壽 編 , 良寛, 1758-1831 , 内山, 知也, 1926- , 谷川, 敏朗, 1929-2009 , 松本, 市寿, 1936-2009. 定本良寛全集 第3巻(書簡集・法華転・法華讃). 中央公論新社, 2007.
- キーワード
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- 良寛
- 俳句
- うらをみておもてをみせてちるもみじ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 俳句
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000161771