レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 所沢市立所沢図書館 (2310110) | 管理番号 (Control number) | 所沢本-2018-002 | ||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2014/07/15 | 登録日時 (Registration date) | 2018年04月26日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2018年04月26日 15時35分 | ||||||
質問 (Question) | 年をとると何故時間が早く過ぎてしまうのか。 | ||||||||||
回答 (Answer) | 以下の資料に記述があります。 〇『大人になると、なぜ1年が短くなるのか? 』 一川誠/池上彰/著 宝島社 2006年 〇『時計の時間、心の時間』一川誠/著 教育評論社 2009年 〇『からだの時間学』K・J・ローズ/著 HBJ出版局 1989年 〇『文化としての時間』エドワード・T・ホール/著 TBSブリタニカ 1983年 | ||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.所蔵資料の内容確認 〇『大人になると、なぜ1年が短くなるのか? 』 一川誠/池上彰/著 宝島 2006年 p12~14「大人になると、自分の中の時計が遅くなる」の中に、「大人になると、この心理的な時計の動きが子どもの頃よりも遅くなるので、実際に目で見て測ることのできる時計の時間があっという間に過ぎていってしまうように感じるのだと考えられます。」「自分の中の心理的な時計の動きが一分経っているのに実際の時計は45秒しか経っていないと、時間の流れはゆっくり感じられますよね。心理的な時計の動きが45秒しか経っていないのに実際の時計が一分過ぎていたとすると、もう一分経ってしまったのかということになるんです。」と記述あり。 2.後日調査による追加資料 〇『時計の時間、心の時間』一川誠/著 教育評論社 2009年 p78~81「子供の時間と大人の時間」の節に、「フランスの哲学者のポール・ジャネーとその甥で心理学者のピエール・ジャネーは、感じられる時間の長さは年齢と反比例的関係にあるという仮説を立てています。一般的に「ジャネーの法則」として知られているものです。(中略)現代ではこのジャネーの法則は科学的な法則とは見なされていません。(後略)」 p82~88「心の時間がゆっくりだと時計の時間はすぐ過ぎる」の節に「子供と大人の時間の感じ方について身体の代謝の変化も影響を及ぼしていると考えられています。」と記述あり。 〇『からだの時間学』K・J・ローズ/著 HBJ出版局 1989年 p19~20に人類学者学者エドワード・ホールの説として、「この現象は、一つには単純な数学で説明がつくと述べている。つまり、五歳の子供にとって一年はその人生の二〇パーセントにあたるが、五〇歳の人間にとってはニパーセントにしかあたらない。人間は人生を一つの全体として受け止めて生きているので、一年の長さについての感じ方は時間とともに変化していって当然である(後略)」と記述あり。 p20に生物学者シーモア・キーティ(1950年代)の説として、「脳の血液循環量と酸素消費量が小児期から青年期にかけて急激に下降し、その後は老年期までゆっくり低下していくことを発見した。(中略)年齢とともに細胞代謝が緩徐になって、脳の酸素消費量が減少し、そのため人間は年をとるにつれて時間の経過を早く感じるようになる。」と記述あり。 〇『文化としての時間』エドワード・T・ホール/著 TBSブリタニカ 1983年 埼玉県立図書館所蔵 p180「年齢と時間」に上記の資料と同様の説明あり。さらに文化的な要因もあるとして、「集団の過去が遠くなるにつれて影が薄くなり、二十年前に起こったことが「古い歴史」と考えられるようなわれわれの文化においては、全体的に時間の速度が上がっているという印象を強く受ける。葬り去られた過去が多ければ多いほど、現在はそれだけ早く動くように見えるだろう。」と記述あり。 3.確認したところ記述のなかった資料 ×『時間とは何か』ニュートンプレス 2013年 ×『意識のなかの時間』 エルンスト・ペッペル/著 岩波書店 1995年 ×『最新心理学事典』藤永保/監修 平凡社 2013年 ×『APA心理学大辞典』G.R.ファンデンボス/監修 培風館 2013年 ×『心理学総合事典』海保博之/監修 朝倉書店 2014年 ×『応用心理学事典』日本応用心理学会/編 丸善 2007年 ×『現代心理学<理論>事典』中島義明/編 朝倉書店 2001年 | ||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 一般 | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000234990 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |