レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/9/17
- 登録日時
- 2019/11/07 00:30
- 更新日時
- 2019/11/08 10:16
- 管理番号
- 1469
- 質問
-
解決
奥能登、中能登地方で見られる「ほうらい(宝来・蓬莱)」について知りたい。文献や写真などが載っている資料を探している。
- 回答
-
『書府太郎』 上巻(北國新聞社 2004.11)【K030/1003/1】p790 と、『日本の伝承切紙』(熊谷/清司?著 文化出版局 1981.5)【754.9/21】p49-53,57-66より要約しますと、
「ホウライ」とは、石川県の奥能登地方で正月の縁起物として神棚に飾られるものです。奉書紙に「福寿」などの縁起が良い字を書いた紙ホウライと、「宝舟」や「鶴亀」など吉祥柄や文字を切り抜いた切り紙細工のホウライがあります。
切り紙細工のホウライは、高野山や出羽三山を中心とした一帯でも作られ、サゲガミ、キリコなどと呼ばれています。
また『日本の伝承切紙』(文化出版局 1981.5)では、能登ホウライの特色として「一般に宗教切り紙は小刀がもっぱら使われているなかで、能登のノミは全く例外的な存在といってよい」と、制作におけるノミの使用をあげています。
図柄としては漁村、農家、商家、一般向けの4傾向があり、豊年満作だけでも20~30種類の図柄が知られています。
また下記資料にもホウライの写真やホウライについて記述があります。
『石川』(小倉 学∥著 第一法規 1974)【K382/3】 p149-152
『和紙の風土』(町田/誠之?著 駸々堂出版 1981.3)【585/52】 p244
『新鵜』(通巻1号 新鵜発行所 1957)p30
『奥能登の民家』(浜 太一∥著 文芸社ビジュアルアート 2007.3)【K383/1013】 p72
『珠洲市史』 第4巻 (珠洲市史編さん専門委員会∥編 珠洲市 1979)【K212/5/4】 p940-943
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 祭祀 (176 9版)
- 参考資料
-
- 1 書府太郎 上巻 北國新聞社 2004.11 K030/1003/1 p790 ※複写
- 2 日本の伝承切紙 熊谷/清司?著 文化出版局 1981.5 754.9/21 p49-53,57-66 ※複写
- 3 和紙の風土 町田/誠之?著 駸々堂出版 1981.3 585/52 p244 ※複写
- 4 石川 小倉 学∥著 第一法規 1974 K382/3 p149-152 「日本の民俗 17」※複写
- 5 新鵜 通巻1号 新鵜発行所 1957 p30 「創刊号」※複写
- 6 奥能登の民家 浜 太一∥著 文芸社ビジュアルアート 2007.3 K383/1013 p72 ※複写
- 7 珠洲市史 第4巻 珠洲市史編さん専門委員会∥編 珠洲市 1979 K212/5/4 p940-943 ※複写
- キーワード
-
- 折紙・切紙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000264805