レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1997/05/15
- 登録日時
- 2005/02/11 02:43
- 更新日時
- 2008/10/30 10:29
- 管理番号
- 埼熊-1997-013
- 質問
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解決
「鏡に人を写すと、左右は対象となるが、上下はそうならない」。このことを理論的に証明し、フィールズ賞を受賞したという記事を見たことがある。証明した論文そのものが見たい。
- 回答
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フィールズ賞(1992まで)には該当の受賞論文は見あたらなかった。ノーベル賞受賞論文に同内容のものがあったため、以下の関連資料を提供する。質問者に確認したところ、ノーベル賞の思い違いであったかもしれないとのこと。
『ノーベル賞講演物理学 8』所収の「偶奇性の保存則その他物理学における対称性の法則」(楊振寧)「弱い相互作用と偶奇性の非保存」(李政道)。
『ノーベル賞の発想』 楊氏について16頁程記述あり。
『右と左』『左と右の世界』『自然界における左と右』『実在の鏡』『鏡の中の物理学』
- 回答プロセス
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フィールズ賞(1992まで)には該当の受賞論文は見あたらなかったため、質問内容と関連のありそうな図書にあたる。その中で、数学や物理学における「右と左」の問題に関して1957年にノーベル賞を受賞した李政道(リ,セイドウ)、楊振寧(ヨウ,シンネイ)氏の「パリティ(偶奇性)非保存」の発見が言及されている。
そこで両氏の論文を探したところ、『ノーベル賞講演物理学 8』に「偶奇性の保存則その他物理学における対称性の法則」(楊)、「弱い相互作用と偶奇性の非保存」(李)が収録されていた。
また『ノーベル賞の発想』に楊氏について記述あり。
質問者に確認すると、思い違いでノーベル賞であったかもしれないとのことだった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 物理学 (420 9版)
- 知識.学問.学術 (002 9版)
- 参考資料
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- 『ノーベル賞講演物理学 8』(講談社 1980)
- 『ノーベル賞の発想』(三浦貫一 朝日新聞社 1985)
- 『右と左』(坪井忠二〔ほか〕 サイエンス社 1980)
- 『左と右の世界』(原田馨 朝倉書店 1981)
- 『自然界における左と右』(アーティン・ガードナー 紀伊国屋書店 1992)
- 『実在の鏡』(ブライアン・バンチ 青土社 1994)
- 『鏡の中の物理学』(朝永振一郎 講談社 1976)
- キーワード
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- 物理学
- 学術-ノーベル賞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000017976