バックビルディング現象について知りたい。

以下の資料を紹介。

『豪雨・豪雪の気象学』（吉崎正憲ほか/朝倉書店/2007）
『朝日新聞縮刷版　2014年8月』（朝日新聞社/2014）
ヨミダス歴史館（ http://www.yomiuri.co.jp/database/rekishikan/ ）　※最終確認2014年11月10日

① 概要をつかむため、「バックビルディング現象」をGoogel検索→コトバンク（ https://kotobank.jp ）の「バックビルディング現象」のページがヒット（最終確認2014年11月10日）。積乱雲の林立がもたらす豪雨を指すらしいことがわかる。

② 書架にある気象の用語辞典と、それに類する資料を確認。
『オックスフォード気象辞典』（Storm Dunlopほか/朝倉書店/2005）……「バックビルディング型雷雨（広報発達型雷雨） back-building thunderstorm」（p.200）の項目があったが、説明が少なくわかりにくい。

③ 質問者は津波に関する語かもしれないとおっしゃっていたので、『海洋大事典』（東京堂出版/1987）もあたるが記載なし。『広辞苑　第六版』（新村出/岩波書店/2008）、『新明解国語辞典』（山田忠雄ほか/三省堂/2012）、『日本国語大辞典　第10巻』（小学館国語辞典編集部/小学館/2001）にも記載はなかった。　※『海洋大事典』が古かったので、あとで書架の類書を確認したが、記載のある資料はなかった。

④ 積乱雲の林立がもたらす豪雨なら、積乱雲について記述のある資料に載っているかもしれないと思い、キーワード「積乱雲」で自館検索システム（OPAC）検索→7件ヒット。そのうち利用可能で関連性の高そうなものは1件だけだったので、その資料を確認。
『豪雨・豪雪の気象学』（吉崎正憲ほか/朝倉書店/2007）……第7章（p.92-115）が「豪雨のメカニズム――バックビルディング型豪雨――」と題されており、第4節「バックビルディング型豪雨」（p.106-110）に専門的な解説があった。

⑥「バックビルディング現象」という語で説明してあるものがないか、手掛かりを探すため、再度Google検索→ヒットしたものの中に、朝日新聞DIGITALの新聞記事「広島豪雨、バックビルディング現象か　積乱雲が次々発生」（ http://www.asahi.com/articles/ASG8N5HG4G8NPLBJ008.html ）があることに気付く（2014年8月20日付。最終確認は2014年11月10日）。現象のわかりやすいイメージイラストも載っていた。

⑦ 質問者はできれば本の形で見たいとのことだったので、『朝日新聞縮刷版　2014年8月』（朝日新聞社/2014）を確認→電子版より一日遅い2014年8月21日付で、同じ記事が載っていた（p.938）。

⑧ 紙媒体がうれしいとのことだったが、参考までにと思い、ヨミダス歴史館（ http://www.yomiuri.co.jp/database/rekishikan/ ）で検索ができることもお伝えする。

⑨『豪雪・豪雨の気象学』と『朝日新聞縮刷版　2014年8月』のコピーを取り、ご案内終了。