レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 国立ハンセン病資料館図書室 (4100012) | 管理番号 (Control number) | 2023-28 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2023年08月30日 | 登録日時 (Registration date) | 2023年08月30日 15時54分 | 更新日時 (Last update) | 2023年09月01日 16時10分 | |||
質問 (Question) | 宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」はハンセン病と関係があるか。 | |||||||
回答 (Answer) | 宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」とハンセン病について直接に言及している資料はございませんでした。 以下、関連があると思われる資料を列挙いたします。 ・国立ハンセン病資料館元運営委員 佐川修さんが言及したもの →取材・文 萩原雄太[かもめマシーン]「元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い」(エキサイトニュース/日刊サイゾー、2012年) https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzo_201203_post_10252/ 「普通に見たらわからないかもしれませんが、包帯でぐるぐる巻きの描写(もののけ姫についての言及:担当者注)や、名前を取られてしまうといった設定はハンセン病患者そのものなんです」 →「多磨 第97巻第8号」(一般財団法人全生互恵会、2016年8月) 記事タイトル「人類世界会議特別講演後対談録 前編」 対談参加者:宮崎駿、佐川修、平沢保治 佐川「あのー、宮﨑先生はですね、今、話をされましたけど、実はあの、『千と千尋の神隠し』っていう映画が出来て、ものすごく流行っていた頃、私達もそれを是非観たいと思ってですね、宮崎先生にお願いしたんですよ。 ~中略~ そしたら監督も2度とも来てくれて、挨拶をしてくれ、その中で正直に「この映画の中に皆さんの事を取り入れた箇所が何ヶ所もあります」というようなことをはっきり言われたんです」 ・その他、言及があるもの →古川晴彦「ジブリの授業」(アルファベータブックス、2017年) 31p 「他方、隠喩として輻輳的に語られているのは「ハンセン病患者の記憶」である」との記述あり。 クサレ神が登場する場面の油屋玄関の屏風には「回春」(熊本県に存在した、ハンナ=リデルが設立したハンセン病療養施設)の名が刻印されていたり、油屋で働く際には源氏名へと名前を変えなければならなかったり、端々の表現に「ハンセン病患者の方々の苦難と社会との闘いの記憶があったのではなかったか」と考察している。 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) | ||||||||
キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | ||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | |||||
登録番号 (Registration number) | 1000337737 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |