レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 ライブラリー (4310008) | 管理番号 (Control number) | PML20220112-01 | ||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2022/01/12 | 登録日時 (Registration date) | 2023年06月03日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2023年09月24日 19時20分 | ||||
質問 (Question) | 活版印刷術が誕生する以前の時代、紙に筆写された写本は存在していたか? あるとしたなら、現在も資料として残っているか? またそれらを閲覧可能な施設等はあるか?(国内外、デジタル資料問わず) | ||||||||
回答 (Answer) | 15世紀以前の写本で紙に書かれたものは存在する。 ・13世紀あたりに、紙がヨーロッパに入ってきた後、羊皮紙の代替品として、使われた事例が多数ある。 ドイツで最古の紙写本は1246/47年のパッサウ大聖堂首席司祭の記録簿とのこと。 (『写本の文化誌』(白水社、2017年)p.21) ・「初期の紙の写本は、行政記録、承認の会計簿などだったものの、 1400年頃には、小型の説教集、安価な教科書、 民衆向けパンフレットなどに比較的使われる媒体となる。」 との記述もある。(『中世の写本ができるまで』(白水社、2021年)p.48) ・閲覧可能な施設について http://ntvmr.uni-muenster.de/liste にて検索可能。 ”full search Has feature”の欄で、 「material canvas」を指定、空欄に「paper」を入力し、 絞り込みをかければ、対象の写本が検索可能。 | ||||||||
回答プロセス (Answering process) | 学芸員から回答することになったので、ライブラリーでは 当館蔵書検索や、分類から写本の歴史関係の図書を調査、 下記資料を提供 ・クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ『写本の文化誌』(白水社、2017年) ・クリストファー・デ・ハメル『中世の写本ができるまで』(白水社、2021年) ・ベルンハルト・ビショップ『西洋写本学』(岩波書店、2015年) ・第31回慶応義塾図書館貴重書展示会『究極の質感 西洋中世写本の輝き』(慶応義塾図書館、2019年) 閲覧可能な施設については、学芸員に協力を得た。 | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||
備考 (Notes) | |||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000334126 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) |