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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
千葉県立西部図書館 (2120003)管理番号
(Control number)
千県西-2022-0011
事例作成日
(Creation date)
2022年12月25日登録日時
(Registration date)
2023年03月27日 16時23分更新日時
(Last update)
2023年03月27日 16時33分
質問
(Question)
承久年間(1219~1222年)に美濃の目代になった斎藤親頼(帯刀左衛門(尉))について、吾妻鏡など、時代の近い資料(史料)の情報を探している。『尊卑分脈』には名前があった。
回答
(Answer)
【資料1】には『尊卑分脈』以外に『美濃國諸家系譜』、『玉蘂』、『濃陽志略』の収録があり、【資料2】の『承久兵乱記』に、それぞれ斎藤親頼に関する記述があります。

【資料1】『大日本史料』4編16冊(東京大学史料編纂所編纂 東京大学出版会 1991)p96、p139-140
【資料2】『大日本史料』4編15冊(東京大学史料編纂所編纂 東京大学出版会 1991)p946、p948

インターネット最終アクセス:2023年12月25日
回答プロセス
(Answering process)
1 千葉県立図書館の蔵書を「斎藤親頼」で全項目検索をする。ヒットなし。

2 書棚で日本の人名辞典などを調査する。『人物レファレンス事典 古代・中世・近世編[1]あ〜す』(日外アソシエーツ編集部編 1996年)、『人物レファレンス事典 古代・中世・近世編2<1996-2006>あ~す』(日外アソシエーツ編集部編 2007年)、『国史大辞典 15中 索引人名』には該当なし。

3 「大日本史料総合データベース」( https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/ )を、「斎藤親頼」「帯刀」「帯刀左衛門」「帯刀左衛門尉」など検索ワードを変えて検索し、それぞれの検索結果を確認する。
「帯刀左衛門」の検索結果を「大日本史料総合」の56件に絞り込み、検索結果を見ると【資料1】『大日本史料 4編16冊』p139-140に次の史料が収録されていた。
・『尊卑分脈』「藤原氏則光孫」とあり、父・景頼(説明あり)と子・親頼に限定した系図が引用されている。親頼については「左衛門尉、帯刀、改ー繁、母」と傍書きあり。
・『美濃國諸家系譜』「親頼 左衛門尉、帯刀、従五位下、建久三年壬子生、母大屋美濃守藤原秀忠女也、承久二年庚辰四月始テ美濃國目代ニ被任、住彼國各務郡、馳向鵜沼之渡有戦功、是ヨリ子孫代々住濃州大ニ繁昌ス、末流及数家、建長五癸巳九月七日死、年六十三、法名定徳、○承久兵乱記、親頼大井戸ニ戦死ストナス」とある。
・『玉蘂』「承久二年十一月五日、辛卯此日皇太子懐成三歳、御著袴也、○(中略)帯刀六人、藤親頼(以下略)」(『玉蘂』(思文閣出版 1984.7)p326下)

4 【資料1】p140に斎藤親頼に関する記述が『大日本史料』の5月14日、6月2日の条にもあることが示されており、次の史料が収録されていた。
・『承久兵乱記』「たてはきのさゑもんのせう」(【資料2】『大日本史料 第4編15』p946、p948)
・『濃陽志略』「鵜沼渡、航木曽河至大山内田、舟子在内田、故屡尾洲然也、人呼曰鵜沼渡、按承久中後鳥羽帝、謀討関東発覚、東軍西上時、命官軍拒之、美濃目代帯刀左衛門、神土蔵人父子等一千騎守鵜沼渡是也、」(【資料1】p96)

5 「大日本史料総合データベース」の「鎌倉遺文フルテキスト」を「帯刀」で検索。9件ヒット。人物の同定が困難なため、比較的時代の近い2件を紹介。
・「内閣文庫所蔵大和国古文書」 建仁元(1201)年4月■日「親時朝臣<当寺近江守歟>引率帯刀 釼之輩数十人、群来件家申云」
・「肥後志賀文書」延応2(1240)年4月6日 「上村半分地頭職<在別注文、>帯刀左衛門尉後家分」

6 『吾妻鏡人名索引』(吉川弘文館 1971)の諱索引、通称・異称索引を検索する。通称・異称索引に帯刀左衛門「承久3・6・3」とあり、『国史大系 吾妻鏡前編』(吉川弘文館 1964年)で該当箇所を確認する。「三日丙辰」に「美濃目代帯刀左衛門尉」などの人物が官軍として東山道に派遣されたと掲載されている。(p770)

7 「古典選集データベース」の「吾妻鏡」を「帯刀」で検索し、45件ヒット。
http://base1.nijl.ac.jp/infolib/meta_pub/G0001501TEXT
当該人物は『吾妻鏡』16冊に掲載がある事がわかり、確認した。内容は回答プロセス5に同じ。
事前調査事項
(Preliminary research)
『岐阜県史 通史編 中世』(岐阜県編 1969)
「後鳥羽上皇のとき、藤原親頼帯刀左衛門が美濃国の目代に補任され、その後頼茂に至るまで美濃国の目代となった 尊卑分脈。」(p74)「斎藤帯刀左衛門親頼の頃。美濃国の目代となり、中務丞頼茂もこれを相承して目代となり、」(p99)
NDC
個人伝記  (289 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『大日本史料』4編16冊(東京大学史料編纂所編纂 東京大学出版会 1991)
【資料2】『大日本史料』4編15冊(東京大学史料編纂所編纂 東京大学出版会 1991)
『吾妻鏡人名索引』(吉川弘文館 1971)
「大日本史料総合データベース」( https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
「古典選集データベース」( http://base1.nijl.ac.jp/infolib/meta_pub/G0001501TEXT
キーワード
(Keywords)
人物
斎藤親頼
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000331065解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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