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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
東京都立中央図書館 (2110013)管理番号
(Control number)
中央-2022-25
事例作成日
(Creation date)
20180710登録日時
(Registration date)
2023年03月18日 00時30分更新日時
(Last update)
2023年03月21日 11時33分
質問
(Question)
悔しい時に地団駄を踏むのは日本人だけか。
回答
(Answer)
都立図書館蔵書検索をキーワード<ボディランゲージ><身振り><ジェスチャー><非言語コミュニケーション>で検索し、ヒットした資料を確認した。
厳密に悔しい時に限定しなければ、海外での同様のジェスチャーに関して記述のある資料が見られた。

資料1 『ボディランゲージを読む 身ぶり空間の文化』
p.128-132「攻撃 怒りの抑制と威嚇」の項に、「ヨーロッパでは、腰に両手(の甲)をあてて足で地団駄を踏む身ぶりがある。これは怒りから威嚇へ移行する形態といえ、女性がよくするようだ。怒りの地団駄は中国人も踏む。」(p.130)とある。

資料2 『ボディートーク 世界の身ぶり辞典』
p.80に「223 FOOT TAP 足鳴らし」が紹介されている。
意味は「我慢できない」、動作は「片足を地面の上でリズミカルに軽く叩く」、地域は「広範囲に普及」とある。

資料3 『中国人の非言語コミュニケーション』
第1部では、小説に出てくる言葉から中国人の非言語コミュニケーションを研究しており、そのうち第3章では中国人の非言語コミュニケーションについて、身体部位別に解説している。
p.126-127の「30)「脚」(足:くるぶしから下の部分) [1]「?脚」」、「同[2]「跳脚」」「同[3]「?脚」が「足をばたばたさせる。地団太を踏む」という動作を表す語で、怒りの時、焦っている時、嬉しい時等の使用例が紹介されている。

資料4 『イラスト日米ジェスチャー事典』
p.25-81「第一章 感情を示すジェスチャー」のうち、p.34に「anger/impatience 怒り・いらだちを表すとき」の日米共通の動作として、「足を踏み鳴らす」という動作が紹介されている。

資料5 『しぐさの比較文化 ジェスチャーの日英比較』
日本と9つの英語国(アメリカ合衆国、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)とのジェスチャーを比較した資料で、p.142-151「8 脚を伸ばせば尊敬、曲げれば不遜」では、脚のしぐさについて取り上げている。
そのうちp.146「片足で蹴る」という項に、立ったまま片足で地面を踏みつける動作が「強調」「苛立ち」を表し、地面やその他の物、または空を片足で蹴る動作が「怒り」「不満」「くやしさ」「あっちへ行け」を表しているとの記述がある。
また、上記のしぐさはいずれも立ったままで行われ、日英間に違いはないが、日本人は英語国民ほど上記のしぐさを使わないと解説されている。

資料6 『スペイン語ジェスチャー小辞典』
p.136-137「rabia 怒り」の動作として、「2)床を1度ないし数度蹴る」が紹介されており、解説に「子供などによく見かける」とある。

資料7 『ロシア語ジェスチャー表現辞典』
p.195-231「VI 胴体、胸、肩、足」のうち、p.229-230に「240 足(両足)を踏み鳴らす。じだんだを踏む。両足をばたばたと動かす。」という動作が紹介されている。
意味として「(1)不満、怒り、威嚇、子どものむずかりなど。(2)大喜びする。」が挙げられている。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
言語学  (801 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】ボディランゲージを読む 身ぶり空間の文化(平凡社ライブラリー 63) / 野村 雅一[ほか]/著 / 平凡社 / 1994.7 <S/8019/3005/94> (p.128-132)
【資料2】ボディートーク 世界の身ぶり辞典 / デズモンド・モリス/著 / 東山安子/訳 / 三省堂 / 1999.7 <R/801.9/5001/1999> (p.80)
【資料3】中国人の非言語コミュニケーション / 奥田 寛/著 / 東方書店 / 1997.2 <8019/3012/97> (p.126-127)
【資料4】イラスト日米ジェスチャー事典(Bilingual books 34) / スティーブン・N・ウイリアムス/著 / 講談社インターナショナル / 1998.9 <8019/3013/98> (p.34)
【資料5】しぐさの比較文化 ジェスチャーの日英比較 / リージャー・ブロズナハン/著 / 岡田妙, 斎藤紀代子/訳 / 大修館書店 / 1988.3 <8019/14/88> (p.142-151)
【資料6】スペイン語ジェスチャー小辞典 / 高垣 敏博/[ほか]共著 / 白水社 / 1998.2 <864.0/5001/1998> (p.136-137)
【資料7】ロシア語ジェスチャー表現辞典 / 狩野 昊子, A・アキーシナ/著 / ナウカ / 1997.9<8840/3002/97> (p.229-230)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000330664解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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