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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2022-086
事例作成日
(Creation date)
2020年12月08日登録日時
(Registration date)
2023年03月03日 16時20分更新日時
(Last update)
2023年06月01日 09時30分
質問
(Question)
埼玉県内の「土を積んだ壁、又は土と石を積んだ壁を持つ建築に関する情報」が掲載されている文献を探してほしい。
これらの建物は、現状近畿以西の一部地域(大分、福岡、山口、広島、岡山、兵庫、奈良など)に確認されている。これまでに分かっている小屋の用途は、灰屋(はんや、灰小屋、灰納屋など)、堆肥舎(たいひしゃ、たい肥小屋など)、蔵、牛・馬屋、など附属屋が多い。
回答
(Answer)
壁の材質について詳しい記述のある資料は見つからなかった。
回答プロセス
(Answering process)
1 自館目録を〈土壁〉で検索する。
『さいたまの職人 民俗工芸実演公開の記録 第71回~103回 2』(埼玉県立民俗文化センター 埼玉県立民俗文化センター 2003)
 p233-240「左官-土壁と鏝絵」
 p234に土蔵の写真4枚と所在市町村名あり。

『左官 土壁と鏝絵』(埼玉県立民俗文化センター 埼玉県立民俗文化センター 1998)

2 NDC分類〈38〉の棚にあたる。
『埼玉県の民家 埼玉県民家緊急調査報告書』(埼玉県教育委員会編 埼玉県教育委員会 1972)
 p29-30「第四章 一八世紀後半の埼玉県東部一村落民家の実態 第二節 方位と配置」
 「明和七年武州埼玉郡江ヶ崎村百姓家小前絵図」に収録された農家に関して「主屋のほかに木屋・雪隠・物置・土蔵・長屋門があり、特殊な例として油屋、アイヤ(藍屋か)がみられる」とあり。材質の記述はなし。
 p35-36「第四章 一八世紀後半の埼玉県東部一村落民家の実態 第七節 付属屋」
 木屋、雪隠が挙げられているが材質の記述なし。

『住居の歴史』(埼玉県立文化会館編 真珠書院 1969)
 p63-65「うまや」 
 p64「出入口をのぞいて周囲の土壁の上に、さらに地上五尺位まで厚板を張って壁の破損をさけるようくふうしてあり」とあり。

『記憶のなかの古民家 埼玉』(大久根茂著 関東図書 さきたま出版会 2013)
 p93「土壁の土蔵」モノクロ写真あり。「土壁のままの土蔵も、特に秩父地方ではよく見かけた」とあり。あり。

3 《埼玉関係データベース》( https://www.lib.pref.saitama.jp/local/opac/search-detail.do?lang=ja  埼玉県立図書館)を〈データベース:県内史誌目次 & 民俗〉で検索する。
『江南町史 資料編 5 民俗』(江南町史編さん委員会編 江南町 1996)
 p321「味噌蔵」あり。「荒壁の土蔵造り」とあり。写真(モノクロ)あり。

『幸手市史 民俗編』(生涯学習課市史編さん室編 幸手市教育委員会 1997)
 p93「堆肥小屋」あり。「大谷石を壁にしたタイヒゴヤが建てられるようになり」とあり。

4 NDC分類〈52〉の棚にあたる。
『上福岡の民家 1』(上福岡市教育委員会編 上福岡市教育委員会 1997)
 p34「写真51 ヘッツイまわりは土の大壁となる」とあり。モノクロ写真あり。
 p95「写真125 ウマヤ北東面 明治43年の洪水で塗り替えた土壁」とあり。モノクロ写真あり。

5 自館目録を〈資料区分:埼玉和書 & 民家〉で検索する。
『関東地方の民家』(山本勝巳[ほか]著 明玄書房 1971)
 p385-438「各種の民家形態と付属建物その他」あり。土蔵、石倉の項はあり。
 p412-413「板壁にウグイスと呼ぶ木釘を打ち付け、これに縄をからげて下地とし土を塗りつけたものである」とあり。群馬県片品地方の事例で、モノクロ写真あり。
 p421「石倉は大別すると二種類の形式がある。一つは石の角材を積み重ねた形式、他の一つは主体構造を木で造り、その外壁に石の平板を貼りつけ、外観は全く石倉状としたものである。栃木県大谷地方の場合はこの両者があり、一般に平板を貼った石倉の方が古く、石のブロック積みの方が新しい。」とあり。埼玉県の記述はなし。モノクロ写真あり。

〈その他調査済み資料〉
『春日部市史 第5巻 民俗編』(春日部市教育委員会社会教育課文化財係編 春日部市 1993)
『鴻巣市史 民俗編』(鴻巣市市史編さん調査会編 鴻巣市 1995)
『草加市史 民俗編』(草加市史編さん委員会編[ほか]編 草加市 1987)
『鳩ヶ谷市史 民俗編』(鳩ヶ谷市編 鳩ヶ谷市 1988)
『和光市史 民俗編』(和光市編 和光市 1983)
『飯能の民家 飯能市農家・町家建築調査報告書』(飯能市教育委員会編 飯能市教育委員会 2001)
『戸田市の民家』(戸田市教育委員会 戸田市教育委員会 1978)
『草加市史調査報告書 第1集 草加の民家』(草加市史編さん委員会編[ほか]編 草加市 1982)
『入間市の民家』(渕泉善次郎編 渕泉善次郎 1985)
『新座市史調査報告書 第10集 新座市の民家』(新座市教育委員会市史編さん室編 新座市 1985)

ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年12月3日。
事前調査事項
(Preliminary research)
『民俗建築大事典』(日本民俗建築学会編 柏書房 2001)
『日本民俗大辞典 下』(福田アジオ[ほか]編 吉川弘文館 2000)
灰屋(はんや、灰小屋、灰納屋など)、堆肥舎(たいひしゃ、たい肥小屋など)等については、上記資料を確認した。
NDC
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (090 9版)
衣食住の習俗  (383 9版)
日本の建築  (521 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
建築-埼玉県
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000329797解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決

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