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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
佐世保市立図書館 (2300056)管理番号
(Control number)
R1001883
事例作成日
(Creation date)
2022/12/11登録日時
(Registration date)
2023年01月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2023年02月09日 15時20分
質問
(Question)
長崎のことを崎陽(きよう)と言うが、その由来について記載された資料はあるか。
回答
(Answer)
崎陽とは長崎の異称。由来は江戸時代、漢学者が中国の都市名風に呼んだものらしい。地名に「陽」をつけた例が複数ある。
以下の資料と国文学研究資料館 古事類苑データーベースなどから検索した箇所を紹介。
・『広辞苑』新村出/編 岩波書店 2018年
・『思わず話したくなる社名&商品名の謎 』田中ひろみ/著 日本文芸社 2003年
・『古事類苑』2巻 吉川弘文館 1970年
・国文学研究資料館 古事類苑データーベース
 ( http://dbrec.nijl.ac.jp/KJR_0310072 )資料ID:0310072
・次世代デジタルライブラリー『徂徠集』第9巻之25-27 荻生徂徠/著 松邨九兵衛 ( https://lab.ndl.go.jp/dl/fulltext?from=0&sort=publishyear%3  Aasc&keyword=%E5%B4%8E%E9%99%BD)

備考に追記あり(2023/2/9)
回答プロセス
(Answering process)
1.国語辞典『広辞苑』で「崎陽」を調べる
  →長崎の異称。江戸時代、漢学者が中国の都市名風に呼んだもの。
 
2.図書館蔵書検索機(OPAC)で書名「崎陽」検索
  →15件あり
   書名に「崎陽」と入った資料から由来がわかるのではと、内容確認。
   記載のある資料はみつけられなかった。
 
3.インターネットで「崎陽」検索すると、崎陽軒の情報がでてくるので、
  図書館蔵書検索機(OPAC)で「社名&由来」検索
  →8件ヒット
  ・『思わず話したくなる社名&商品名の謎 』
    p84・85崎陽軒の由来記載
    創業者長崎の出身。崎陽とは長崎出島の別名で陽のあたる岬(崎)という意味。

4.地名辞典を調べるが、「崎陽」の記載確認できず。
 
5.長崎県立長崎図書館郷土資料センターに問い合わせ
 →地名に「陽」をつける例が複数あること(例:甲陽軍鑑)と、国立国会図書館の次世代デジタルライブラリーで「崎陽」検索すると『徂徠集』荻生徂徠著がヒットするので、この頃から使われていたことがわかると教わった。
  出版年の明記がなかったが、荻生徂徠(1666年生-1728年没)の著作なので時代が推測できる。
 
6.国立国会図書館デジタルコレクションにて「崎陽」検索
 →出版年が荻生徂徠の没年より古い資料の確認はできなかった。
 
7.『広辞苑』で陽がつく地名「洛陽」を調べる
  →(洛河の北に位置するからいう)中国河南省の都市。北にぼう山を負い、南に洛河を控えた要害の地。
 
8.レファレンス協同データーベースにて「崎陽」で検索しても由来についてわからなかった。
 「洛陽」で検索
  →塩尻市立図書館のレファレンスヒット。
   管理番号:塩尻569
   京都の異称「洛陽」について記載があり。
   参考文献の『コンサイス日本地名事典 』の「洛」の項目に→中国の古都、洛陽になぞらえ、旧市街を洛陽、鴨川を洛水とよんだ。
 
9.レファレンス協同データーベースにて「地名の由来」で検索
  →管理番号:9000022752 山梨県立図書館のレファレンスで『古事類苑』を参考文献に使用していたことを確認。
 
10.インターネットで「古事類苑」検索
  古事類苑全文データーベースがヒット、「崎陽」検索
  →地部に崎陽などの記述があった。
   一般室にも所蔵あり『古事類苑』2巻
 
長崎のことを崎陽と呼ぶようになった由来が書いてあるものは資料がほとんどみつけられなかったが、同様な地名が記載された資料を提供して調査終了。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
思わず話したくなる社名&商品名の謎 田中ひろみ/著 日本文芸社 2003.7 335.21, ISBN 4-537-25158-1 (p84・85)
古事類苑 2 吉川弘文館 1970 031.2 (p72・73)
広辞苑 新村出/編 岩波書店 2018.1 813.1, ISBN 978-4-00-080131-7 (p754)
コンサイス日本地名事典 三省堂編修所/編 三省堂 2007.11 291.033, ISBN 978-4-385-16051-1 (p1306)
国文学研究資料館 古事類苑データベース http://base1.nijl.ac.jp/~kojiruien/ 2022/12/11 (資料ID:0310072「崎陽」について記載あり)
レファレンス協同データーベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000226514 2023/01/25 (管理番号:塩尻569 塩尻市立図書館「京都「洛中・洛外」の境界はどこか?境界がわかる地図はあるか?また、洛中・洛外の境界が豊臣秀吉の「御土居」とされるなら、御土居の境界がわかる地図はあるか?」)
レファレンス協同データーベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000250778 2023/01/25 (管理番号:9000022752 山梨県立図書館「旧国名の「甲斐」という呼び名の由来にはどのような説があるか。古くは人々が行き交う場所であったため、交通の結節点としての“交い”が転じ、甲斐になったという説もあると聞いた。」)
次世代デジタルライブラリー https://lab.ndl.go.jp/dl/fulltext?from=0&sort=publishyear%3Aasc&keyword=%E5%B4%8E%E9%99%BD 2023/01/25 (『徂徠集』「崎陽」の記述あり)
キーワード
(Keywords)
長崎
崎陽
地名
由来
照会先
(Institution or person inquired for advice)
長崎県立長崎図書館郷土資料センター
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
レファ協事業サポーター様より情報提供あり。
・『朝日新聞』2008年2月23日 週末別刷『be』p.7
・『朝日新聞』2019年11月30日p.13
 上記資料を確認したところ、崎陽の由来について記述がありました。
 (以下提供情報の本文)
 
 朝日新聞に次の記事がありました。
 2008年2月23日 朝刊 be週末b7 p.7 (朝日新聞縮刷版 p.1171)
 (キミの名は)崎陽軒
 「…「崎陽(きよう)」は、長崎の別称でもある。
 長崎の出島に出入りした唐人の貿易商が出島近くの「太陽が昇る場所」を「崎陽岬」と称したことに由来する。…」
 
 また、同じく朝日新聞に次の記事もありました。
 2019年11月30日 朝刊 オピニオン1 p.13 (朝日新聞縮刷版 p.1321)
 (ことばサプリ)来崎 「地名を漢語らしく」江戸期から
 「…長崎市の長崎学研究所に尋ねると「長崎の異称である『崎陽(きよう)』と関係があるのかもしれません」。
 崎陽は「日の当たる土地」といった意で、江戸時代の漢学者が長崎のことを中国の地名らしく呼んだ表現。…」

 参考情報
 長崎市 文化観光部 長崎学研究所
  https://www.city.nagasaki.lg.jp/soshiki/129/190300250/index.html
調査種別
(Type of search)
文献紹介 その他
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000327957解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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