レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 相模原市立橋本図書館 (2210035) | 管理番号 (Control number) | 相橋-R4-35 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事例作成日 (Creation date) | 2022年08月17日 | 登録日時 (Registration date) | 2023年01月19日 17時59分 | 更新日時 (Last update) | 2023年10月03日 19時14分 | ||||||
質問 (Question) | リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)が橋本駅周辺になったのは何故か知りたい。 | ||||||||||
回答 (Answer) | ・山梨リニア実験線の軌道とターミナルとなる東京駅、品川駅等の位置関係からみて、相模原市の北部を通ることが妥当であること。 ・すでに横浜線・相模線と京王相模原線が通り首都圏西部地域の広域からアクセスが容易であること。 ・国道16号・129号と413号等が交わり、中央自動車道へのアクセスに優れ、圏央道(さがみ縦貫道路)相模原インターチェンジからも近いこと。 ・広大なまとまった用地としては、工業用地と学校用地が考えられること。 ・県北の広域拠点に相応しい市街地の整備をめざし、再開発事業が進んでいること。 以上のことが考えられる。 | ||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 市内OPACにてキーワード“リニア 中央新幹線 橋本”で検索したところ、以下の資料が見つかった。 ①『リニア中央新幹線新駅周辺検討調査報告書』 (自館請求記号:K1-68/リニア) p5-6「第1章 新相模原駅周辺地区の特性とリニア中央新幹線の動向 1-1 候補地区の位置と概況」の項に、「リニア中央新幹線については、その沿線都府県に新駅を設置するとされているが、山梨リニア実験線の軌道とターミナルとなる東京駅、品川駅等の位置関係からみて、リニア中央新幹線は相模原市の北部を通る可能性が高い。神奈川県西部から東京都多摩地域までに拡がる広域アクセスの利便性、ならびに大深度に設置される駅の特性等を勘案すれば、相模原市内において、過年度調査においても示されているとおり、JR相模原駅周辺地区、JR橋本駅周辺地区、国道16号沿線地区の3つの候補地が想定される。」との記載あり。 p10-11「第1章 新相模原駅周辺地区の特性とリニア中央新幹線の動向 1-1 候補地区の位置と概況 (2)JR橋本駅周辺地区(橋本地区)」の項に、 【周辺地区の現状と課題】 ・橋本地域は、JR横浜線・相模線と京王相模原線、国道16号・129号と413号等が交わり、相模原市内はもちろん、県北部の重要な交通の拠点である。 ・橋本地域は、JR駅周辺等において、工業団地の造成などが行われたことにより、企業立地が進んだ市内有数の工業地域である。 ・交通の要衝であることを背景として、市街地再開発事業が進められるなど、本市の中心市街地の一つとして人口の増加や宅地化が著しい地域である。 ・北口再開発等により、地域の生活利便性は向上しつつあり、慢性的な交通渋滞や住工混在の弊害、福祉や文化施設の不足など様々な問題が解消されつつある。 ほか。 【候補地の特性】 ・橋本駅では、JR横浜線、JR相模線、京王相模原線の3線との接続が可能である。(業務核都市である八王子・厚木との連携) ・JR相模線の複線化の促進及び京王相模原線の津久井方面への延伸促進が市の総合計画で位置付けられている。 ・自動車利用に関しては、中央自動車道へのアクセスにすぐれている。また、さがみ縦貫道路で予定されているICへのアクセスもすぐれている。 ・研究開発、業務、交流機能等の複合的な集積を図るため「橋本地区都市拠点総合整備事業」により、さがみはら産業創造センターなどの整備が進んでいる。 ・橋本駅周辺には多くの企業が進出し、市内有数の工業地域となっている。 ・広大なまとまった用地としては、工業用地と学校用地が考えられる。 ・国道16号と国道129号の結節点となっている。 ・橋本駅周辺は、県北の広域拠点に相応しい市街地の整備をめざし、再開発事業が進んでいる。 p12「図 橋本地区におけるまちづくり計画図 (新世紀相模原プランより)」あり。 p89「図 都市機能の導入例 (橋本駅モデルケース)」あり。 ②『リニア中央新幹線実現に向けて LINEAR CHUO SHINKANSEN』 (自館請求記号:K1-68/リニア) 「駅はどこにできるの?」の項に、「概略の駅位置については、JR東海が公表した環境影響評価方法書において、相模原市域に計画されていることが示されています。また、駅の具体的な位置については、鉄道3線が乗り入れ、さがみ縦貫道路のインターチェンジからも近いという広域交通ネットワークの観点や、今後のまちづくりの発展性の観点などから、県同盟会は「橋本駅周辺」地区を神奈川県内駅の誘致地区として決定しています。駅位置が最終的に決定されるのは、JR東海が環境影響評価準備書を公表する段階で、平成25年度になる見込みです。」との記載あり。 「対象事業実施区域[概略の路線・駅位置] 対象事業実施区域[概略の車両基地位置] (環境影響評価方法書より)」と「神奈川県駅誘致地区 (県・市発表資料より)」の地図あり。 「駅の構造は?」の項に、「本市に設置される駅は地下駅となる予定で、敷地としては、延長約1km、最大幅約50m、面積約3.5haとなることが想定されています。」との記載と、「地下駅断面図(環境影響評価方法書より)」あり。 「相模原市内への駅設置のメリットは?」の項に、「期待される効果 ●業務、商業、文化、交流などの多様な都市機能の充実 ●交流人口の拡大 ●アクセス交通の充実 ●シティセールス効果 など」と記載あり。 「これまでの経緯は?」の項に、「リニア中央新幹線は、長年、地形・地質調査などの調査活動が続けられてきましたが、国土交通大臣からJR東海に対して[建設の指示]が出されたほか、JR東海から相模原市域への駅の設置計画が公表されるなど、平成23年度には手続きが大きく進展しました。」との記載と、「リニア中央新幹線に関する経緯」の表に「平成24年3月 駅を橋本駅周辺に誘致することで県・市が合意(2月)し、県同盟会として誘致地区を正式決定」との記載あり。 ②の参照を元に、検索エンジンGoogle( http://www.google.co.jp/ 2022/12/21 最終確認)にてキーワード“JR東海 環境影響評価書”で検索したところ、以下のPDFが見つかった。 『中央新幹線(東京都・名古屋市間) 環境影響評価方法書(神奈川県)のあらまし 平成23年9月』(chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/ https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/assessment/method/kanagawa/_pdf/outline.pdf 2022/12/21 最終確認) また、最新のPDFも見つかった。 『中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書(神奈川県)のあらまし 平成26年8月』chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/ https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/assessment/document1408/kanagawa/_pdf/eis2_kanagawaoutline.pdf 2022/12/21 最終確認) 上記に関しては、『環境影響評価法の手続き』( https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/assessment/index.html 2022/12/21 最終確認)に、「環境影響評価法第25条に基づく補正後の環境影響評価書です。」との記載あり。 ③『徹底詳解リニア中央新幹線のすべて 2027年開業を完全シミュレーション!』 (自館請求記号:K1-68/リニア) p112-113「第5章 リニア中央新幹線の具体的なルートと駅 ●品川駅から神奈川県の駅まで」の項に、該当の記載あり。 ④『JR利用術 とことん知っ得!!』 (自館請求記号:686.21) p100-101「第3章 線路・列車・駅の最新事情 Ⅲ-12 リニア中央新幹線のルートと駅」の項に、「神奈川県と奈良県の駅は首都圏や関西圏の副ターミナルとして機能させるために在来線と接続するということである。」との記載と、「中間駅の配線略図」と、「対象計画区域および事業実施想定区域」の地図あり。 ⑤『これでいいのか神奈川県相模原市』 (自館請求記号:K1-30) p260-265「第6章【ついに見えてきた相模原市の野望】 相模原を[一大拠点]に変えるリニア新幹線駅の設置 でも、リニア開通までにどこまで間に合うの?」の項に、「駅の発展具合や地形など諸条件から、相模原市内の駅は橋本にできる可能性が高くなっている。」との記載あり。 ⑥検索エンジンGoogle( http://www.google.co.jp/ 2022/12/07 最終確認)にてキーワード“JR東海HP リニア中央新幹線”で検索したところ、以下のサイトが見つかった。 『リニア中央新幹線』( https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/faq/ 2022/12/07 最終確認)「FAQ 運行・ルートについて」の項に、「Q.2 品川・名古屋間のルート・駅位置はどのように決まりましたか。今後変更する可能性はありますか。」に対して、「2011年5月、交通政策審議会において南アルプスルートを採択することが適当であると答申され、この答申を踏まえ、国土交通大臣が経過地を甲府市附近・赤石山脈(南アルプス)中南部・名古屋市附近・奈良市附近とする整備計画を決定しました。 その後、品川・名古屋間の環境アセスメントをおこなう過程において、超電導リニアの技術的制約条件、地形・地質などの制約条件、環境要素などの制約条件などの観点からルートの絞り込みをおこない、その路線上で駅の設置が技術的に可能であること、利便性が確保されること、環境への影響が少ないことなどさまざまな要素を考慮し、駅位置を選定、2014年10月に国土交通大臣から品川・名古屋間の工事実施計画の認可を受けています。 以上を踏まえ、ルート及び駅位置を変更することはありえないと考えています。 -後略-」との記載あり。 ①~⑤を提供し、⑥を案内した。 以下の資料は該当の記載なし。 ⑦『リニア中央新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直す』 山本義隆/〔著〕 みすず書房 ⑧『必要か、リニア新幹線』 橋山禮治郎/著 岩波書店 | ||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||
NDC |
| ||||||||||
参考資料 (Reference materials) |
| ||||||||||
キーワード (Keywords) |
| ||||||||||
照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 小中学生 | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000327628 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |