レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 鹿児島県立図書館 (2110041) | 管理番号 (Control number) | 鹿県図-220049 | |||||||||||||||||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2022年08月11日 | 登録日時 (Registration date) | 2022年12月23日 13時37分 | 更新日時 (Last update) | 2022年12月27日 16時24分 | |||||||||||||||||||||||
質問 (Question) | 昭和30年代,「親子20分間読書運動」の1つとして,子ども会ごとに有線放送での朗読が鹿児島県の全県下で実施されていたことのわかる資料はないか。 | |||||||||||||||||||||||||||
回答 (Answer) | 今回調査した資料からは,昭和30年代に全県下で有線放送での朗読が実施されていたことを確認することができなかった。 調査済みの資料として,【参考資料1~23】を紹介した。 また,参考として,有線放送が県内の各地で実施されていたとわかる資料,鹿児島県として,1982年(昭和57年)に「かごしまの子ども朝読み・夕読み」事業を実施しており,実施項目に有線放送の使用が挙げられている資料を紹介した。 <参考> 1.全県下ではないが,昭和30年代以外も含めて,有線放送が各地で実施されていたことが分かる資料が複数見つかった。 (有線放送の記述がある資料) 【参考資料4】 p.58 枕崎市立神校区大堀部落の報告の中の読書会の運営についての項目 「部落の公民館の有線放送を通じて,録音が放送されます。」 【参考資料10】 p.71-75 第六部 親子20分読書運動の推進に役立ったことの統計 p.73 調査結果の統計の分類の「マスコミ関係」の内訳の中に有線放送の利用が出てきている。 p.74 「有線放送によって,各家庭の親子読書の実況を放送したり,テープに録音しておいて,会合の時など,一しょに聴いたり,文明の利器を縦横に活用する事も,将来,大いに,試みられるべきであろう。パーセントが比較的少ないのは,効果が少ないからではなくて,実際に試みた地域が少ないからである。」 【参考資料13】 昭和42年度 親子二十分間読書事例集 p.2-10(日当山小学校) 昭和46年度 親子二十分間読書事例集 p.5(薩摩郡東郷町山田子ども育成会),p.31(串木野市金山公民館) 【参考資料14】 p.50-51 「一三,心に火をたく献本運動」の中で東塩屋子ども会について紹介されている。 「これまでも有線放送で朝の夕読みはやっているが」 (南日本新聞 昭和41年7月5日)から 【参考資料15】 県立図書館が昭和35年に読書運動を推進していく以前から有線放送を行っていたという記述がある資料 p.4 「山田校区では,学校と地域住民が一体となって,昭和三十二年以来有線放送による朝よみ放送を続け,昭和四十年からは親子二十分間読書運動に取りくみ」 p.8-12 親子二十分間読書沿革の表中より 三二 「三十一年,古里部落に有線放送が設置され,三十二年より古里部落による朝よみがはじまる。」 三五 「山田校区全域に有線放送が完成したのを機会に,児童の朝読みがはじまる,一組三~四名の編成で,年間を通して毎朝子どもたちの元気な声(朗読)を各家庭に流し,今日まで続いている。」 【参考資料18】 2つの小学校の活動事例の中に,有線放送を活用した朝読み,夕読みの取り組みの紹介がある。 p.107- (15)親子読書会「ブーケンビリア」 笠利町緑が丘小学校(現奄美市立緑が丘小学校) p.111- (16)住吉での読書活動 知名町立住吉小学校 2.鹿児島県として,1982年(昭和57年)に「かごしまの子ども朝読み・夕読み」事業を実施しており,実施項目として有線放送の使用が挙げられていることが今回の調査の中で判明した。 (「かごしまの子ども朝読み・夕読み」事業について書かれた資料) 【参考資料21】 p.6 1982年(昭和57年) 県,「かごしまの子ども朝読み・夕読み」事業を実施 【参考資料22】 p.119- (3)「母と子の親子20分間読書運動」展開 【参考資料23】 p.240 「(2)知育の一例としては「朝読み夕読み」があります。小学生が国語の教材を読む声が地域の有線放送やスピーカーから流れる音読奨励の運動です。かつて椋鳩十氏が提唱した「親子二十分間読書運動」の素地もあり,一時爆発的に広がりましたが,読書本来の姿からのずれもあり一部を除いて急速に少なくなり定着しませんでした。」 (参考)文部時報 = The monthly journal of Monbusho. (1262) (国立国会図書館デジタルコレクション 図書館・個人送信限定資料) p.51-53 事業内容の中にスピーカーによるテーマ音楽と朗読放送,有線放送による啓もう活動の記述がある。 | |||||||||||||||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | はじめに,質問者が有線放送の記述があるのではないかという資料を調査するが,記述がなかったため,親子20分間読書運動について書かれた資料を中心に調査を進めた。調査した資料には全県下での有線放送の実施の記述が確認できなかったため,昭和30年代以外も含めた親子読書の事例報告集などをさらに調査した。 | |||||||||||||||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||||||||||||||||||||
NDC | ||||||||||||||||||||||||||||
参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||||||||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||||||||||||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||||||||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||||||||||||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000326334 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |