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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
伊丹市立図書館 本館「ことば蔵」 (2300062)管理番号
(Control number)
3791
事例作成日
(Creation date)
2022.12.08登録日時
(Registration date)
2022年12月07日 16時58分更新日時
(Last update)
2023年02月09日 11時49分
質問
(Question)
阪神・淡路大震災に関する田辺聖子さんの著作は市内の図書館で所蔵していますか。また伊丹に関する記述はありますか。
回答
(Answer)
①『ナンギやけれど……』(田辺聖子/著 集英社 1996年)
【伊丹に関する記述】
p.15「うちの家は兵庫県の伊丹(阪神間に並ぶ小さい町の一つ。大阪寄り)」
p.23~24「阪急伊丹駅の上に電車が乗っかっちゃいましたでしょう。あれはうちから一駅先の終点の駅(阪急電鉄・伊丹線)なんですけれど(中略)<伊丹駅の写真見て驚いたよ、ローマの新聞にでかでか出ているよ、伊丹なら近くだと思って心配したよ>ということで、随分、伊丹駅もインターナショナルになったんでございますけど、その伊丹の近くのマンションでの話です。(中略)マンション中、近くの伊丹小学校というところへ避難してくださいということになりまして」
p.95「伊丹市内の知人たちが次々と顔を見せてくれる。<伊丹駅、たいへんなことになっています。駅の上に電車が乗り上げて、一階の構内を潰してる。交番もぐしゃぐしゃ。人死にが出たらしい>(中略)伊丹駅に近い伊丹第一ホテルもなんとか無事のよし」
p.101「伊丹市役所の広報課はどうしているのか、全く情報は得られない。」
p.102「伊丹駅の下にある銀行なので一緒に潰れたが」
※文庫も所蔵『ナンギやけれど……』(田辺聖子/著 集英社 1999年)

③『はんぱじゃなかった、めっちゃ恐かった、生きててよかった。』(1.17を記録する会/編 大和出版 1995年)南分館で所蔵。
p.3~7「序 力強い現場報告」(序文)掲載。

④『作家たちの大震災』(月刊神戸っ子 2001年)
p.92~95「再建支える女の元気」(初出「毎日新聞夕刊1995年2月8日」(当館の所蔵なし))
p.96~97「街は潰れても神戸っ子気質は潰れない」(初出「月刊神戸っ子1995年2/3月号」(当館の所蔵なし))

⑤「神戸新聞1995年1月30日」

⑧『現代の小説1997』(日本文芸家協会/編 徳間書店 1997年)
p.39~45「三日月」(初出「小説新潮 1996年1月号」(当館の所蔵なし))

⑨『楽老抄 ゆめのしずく』(田辺聖子/著 集英社 1999年)
p.182~194に「阪神大震災のこと」掲載。(初出「小説すばる1995年3月号」(当館の所蔵なし))
【伊丹に関する記述】
p.184「私の住んでいる伊丹も(中略)やっぱり被災地の一つである。」
p.188「<阪急伊丹駅の上に電車が落ちてまっせ>という報告も入ってくる。」
※文庫も所蔵『楽老抄 ゆめのしずく』(田辺聖子/著 集英社 2002年)

⑭『大震災名言録』(藤尾潔/著 光文社 1997年)
p.3~5「ユーモア震災記」(本の推薦文)

⑮『田辺聖子全集別巻1』(田辺聖子/著 浦西和彦/編集 菅聡子/編集 田辺聖子全集編集室/編集 集英社 2006年)
p.274~288「昭和ヒトケタの青春」(黒田清 田辺聖子対談)(「IN・POCKET」平成7年6月号「"沈黙の世代"でも書かなあかん」改題 )
p.289~296「戦争・災害……そして神戸」(野坂昭如 田辺聖子対談)(「家庭画報」平成7年8月号「災害というもうひとつの戦争」改題)
回答プロセス
(Answering process)
職員の記録から
①『ナンギやけれど……』(田辺聖子/著 集英社 1996年)を確認。
伊丹に関する記述があることを確認。

『田辺聖子全集 24』(田辺聖子/著 集英社 2006年)を確認。
図版の3枚目が「さまざまな形で書き留めた阪神・淡路大震災の記憶」となっており、以下の資料を掲載。図書館システムで所蔵を確認する。
②『記憶よ語れ』(吉村昭 他45名/著 作品社 1995年)※所蔵なし。兵庫県立図書館で所蔵。(毎日新聞1995年2月8日夕刊(所蔵なし)掲載と同内容)
③『はんぱじゃなかった、めっちゃ恐かった、生きててよかった。』(1.17を記録する会/編 大和出版 1995年)※南分館で所蔵。
④『作家たちの大震災』(月刊神戸っ子 2001年)※本館で所蔵。
⑤「京都新聞」1995年1月27日掲載(1月30日付「神戸新聞」にも同内容掲載。)※神戸新聞のみ所蔵
伊丹に関する直接的な記述はなし。ただし、②④は伊丹市にある自宅で被災した時の様子が記載されている。

また、p.642~643に震災関連の著作に関する紹介がある。前述の作品以外に以下の作品情報を掲載。
⑥「阪神大震災のこと」(「小説すばる」平成7年3月号)
⑦「災厄記」(「文藝春秋」平成7年3月号)
⑧「三日月」(「小説新潮」平成8年1月号)
※⑧はドイツで出版された『DIE DREI METAMORPHOSEN DER TSURUKO Moderne Unterhaltungsliteratur aus Japan(鶴の三変 現代日本文学短編集)』(シュテファン・ケーン編 IUDICIUM出版社 平成14年)に「Die Mondsichel」という題で翻訳収録。
⑥~⑧を図書館システムで所蔵を確認。
⑧「三日月」のみ『現代の小説 1997』(徳間書店 1997年)に収録されていることを確認。本館で所蔵。伊丹に関する記述なし。

⑥、⑦についてNDLオンラインよりタイトルと著者で検索。
⑦が「文芸春秋 90巻5号」p.262~264に再録されていることがわかる。
デジタルコレクションは国立国会図書館館内限定のため、当館では閲覧できず。

兵庫県立図書館HP「テーマ一覧」で「ふるさと防災(震災文学)」の資料一覧を検索。
https://www.library.pref.hyogo.lg.jp/winj/opac/theme.do?page=4 (2022年12月27日最終確認)
⑨『楽老抄 ゆめのしずく』(田辺聖子/著 集英社 1999年)を掲載。本館で所蔵。
伊丹に関する記述も確認。初出を確認すると、⑥であることがわかる。

「大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館」企画展「田辺聖子の震災記」(会期2023年1月17日~3月11日)のチラシより
前述の作品以外に以下の資料を展示。
⑩『月刊オール関西 1995年2月』「街は潰れても神戸っ子気質は潰れない」
⑪『長野 第181号 地震特集号』「地震と私」
⑫『IN/POCKET 1995年6月』「戦後50年 ”沈黙の世代”でも書かなあかん」(黒田清対談)
⑬『家庭画報 1995年8月』「災害というもうひとつの戦争」(野坂昭如対談)
⑭『大震災名言録』(藤尾潔/著 光文社 1997年)「ユーモア震災記」

⑩は④に掲載。

⑪~⑭について図書館システムで所蔵の有無を確認。
⑭『大震災名言録』(藤尾潔/著 光文社 1997年)本館で所蔵。伊丹に関する記述なし。

⑮『田辺聖子全集別巻1』(田辺聖子/著 浦西和彦/編集 菅聡子/編集 田辺聖子全集編集室/編集 集英社 2006年)に対談が収録されているため、⑫と⑬が掲載されていないか確認。
改題されたものを掲載。⑫⑬ともに、伊丹市にある自宅で被災した時の様子が記載されている。

⑪についてgoogleで"地震と私"and"田辺聖子”を検索。
作品掲載誌「長野」を発行している「長野郷土史研究会」webサイトの閲覧室で全文掲載されていることがわかる。
「長野郷土史研究会webサイト」(2022年12月16日最終確認)
http://www.janis.or.jp/users/kyodoshi/etsuran.htm
伊丹に関する直接的な記述はなし。ただし、伊丹の自宅で被災した時の様子が記載されている。
収録図書は見つけられず。

以下の資料掲載なし。
・『まいにち薔薇いろ田辺聖子AtoZ』(田辺聖子ほか/著 『田辺聖子全集』編集室/編 集英社 2006年)のp.40阪神大震災に関するページを確認。前述以上の情報なし。
・『田辺聖子文学事典ゆめいろ万華鏡』 (浦西和彦/編著 檀原みすず/編著 増田周子/編著 和泉書院 2017年)
 ⑦と⑪について確認。見出し語になし。
・『田辺聖子書誌』(浦西和彦/著 和泉書院 1995年)平成5年までの著作を対象としているため掲載なし。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
記録.手記.ルポルタージュ  (916)
評論.エッセイ.随筆  (914)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
震災
阪神・淡路大震災
田辺聖子
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
1月に行う阪神・淡路大震災関連展示のため調査。
調査種別
(Type of search)
文献紹介 所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000325222解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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