レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年1月26日
- 登録日時
- 2022/12/02 20:49
- 更新日時
- 2023/02/27 21:07
- 管理番号
- 県立長野-22-152
- 質問
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未解決
佐伯泰英の歴史小説『攘夷』講談社 2007 p.54に、「浦上三番崩れ」について、長崎奉行川村対馬守、荒尾石見守が幕府へ出した報告書「切支丹宗門之儀」が出てくる。この読み下し文はあるか。
- 回答
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以下の資料を参照したが、「切支丹宗門之儀」を読み下し文の形で収録している資料を見つけることはできなかった。
『浦上切支丹史』浦川和三郎著 全国書房 1943【198/57】p.29-30 に、同じ文書の翻刻の記載があったが、ふりがなや書き下し文の記載はなかった。
また、隠れキリシタンの文書類を多く所収する『日本庶民生活史料集成 第18巻』谷川健一編集委員代表 三一書房 1972【210.08/85/18】の「三番崩れ」に関する史料の中に「切支丹宗門之儀」の記載は確認できなかった。
- 回答プロセス
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1 隠れキリシタン関係の文書になると推定し、NDC分類198類(キリスト教 各教派)の書棚で、調査する。『浦上切支丹史』p.29-30に、同じ文書の翻刻の記載があったが、ふりがなや書き下し文の記載はなかった。
2 長崎奉行が幕府へ出した報告書ということから、当館蔵書を「長崎奉行」で検索する。ヒットした資料を調査する。
3 江戸時代の事なので、NDC分類210.5(日本の歴史 江戸時代)の書棚で、隠れキリシタンや長崎奉行についての資料を探す。
4 国立国会図書館デジタルコレクションを、「長崎奉行」「川村」「対馬守」「荒尾」「石見守」「三番崩」のキーワードで検索する。
<調査資料>
・『潜伏キリシタン』大橋幸泰著 講談社 2014(講談社選書メチエ)【198.22/オユ】
・『長崎奉行』鈴木康子著 筑摩書房 2012(筑摩選書)【322.15/スヤ】
・『長崎奉行の研究』鈴木康子著 思文閣出版 2007【322.15/スヤ】
・『踏絵を踏んだキリシタン』安高啓明著 吉川弘文館 2018(歴史文化ライブラリー469)【198.22/ヤヒ】
・『長崎奉行の歴史』木村直樹著 KADOKAWA 2016(角川選書)【322.15/キナ】
・『長崎奉行』外山幹夫著 中央公論社 1988(中公新書)【219.3/トミ】
・『犯科帳 長崎奉行の記録』森永種夫著 岩波書店 1993(岩波新書の江戸時代)【322/モ】
・『流人と非人 続・長崎奉行の記録』森永種夫著 岩波書店 1993(岩波新書の江戸時代)【322/モ】
・『カクレキリシタンの実像』宮崎賢太郎著 吉川弘文館 2014【198.22/ミケ】
・『キリシタン』太田淑子編 H.チースリク監修 東京堂出版 1999(日本史小百科)【198.22/チヒ】
・『御仕置伺集 長崎奉行所記録 上巻』森永種夫編 犯科帳刊行会 1962
国立国会図書館デジタルコレクション図書館送信参加館内公開 [最終確認2022.12.2]
・『切支丹農民の経済生活 肥前国彼杵郡浦上村山里の研究』戸谷敏之著 伊藤書店 1943 国立国会図書館デジタルコレクション図書館送信参加館内公開 [最終確認2022.12.2]
- 事前調査事項
- NDC
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- 各教派.教会史 (198 10版)
- 法制史 (322 10版)
- 日本史 (210 10版)
- 参考資料
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浦川 和三郎 著 , 浦川‖和三郎. 浦上切支丹史. 全国書房, 1943.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036397952-00 (【198/57】p.29-30)
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浦川 和三郎 著 , 浦川‖和三郎. 浦上切支丹史. 全国書房, 1943.
- キーワード
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- 隠れキリシタン
- キリスト教
- 浦上三番崩れ
- 長崎奉行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000325055