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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-22-112
事例作成日
(Creation date)
2022年09月03日登録日時
(Registration date)
2022年09月19日 16時40分更新日時
(Last update)
2022年09月28日 20時05分
質問
(Question)
長野県道112号(大前須坂線)の歴史について知りたい。
回答
(Answer)
『信州高山村誌 第2巻 歴史篇』 高山村誌編纂委員会編 高山村誌刊行会 2006 【N214/99/3】
 p.576-579に、毛無峠越えの道の記述があり、明治初期にこの道が「北国東街道」と呼ばれていたことがわかる。続いて、明治期の毛無峠道の整備について書かれている。
 また、p.717 「V 世界に開かれた社会経済-近代 3昭和戦前期 救農土木事業」に、県道須坂草津線の道路改修として記載がある。この「須坂-草津線」という名称は、昭和12年6月1日に県道として認定された際の名称で、長野県の須坂建設事務所に問い合わせた際に判明した。p.717によると、当初は町村道「須坂万座線改修工事」として起工したが、昭和12年に県道に認定された後、県の事業として工事が進められ、この道は現在の112号と同じ路線で、県境まで道路改修が行われたとある。
 県道112号大前須坂線については、『信州高山村誌 第3巻 地誌篇』 高山村誌編纂委員会編 高山村誌刊行会 2006 【N214/99/3】 p.154-159 「道路交通の発展」に、村内の県道についての記述がある。

『写真が語る高井の歴史』 高井郷土史刊行会 1994 【N214/78】
 p.145に
    「また、県当局は、恐慌対策を兼ねて未改修道路の改良を行った。村関係で大規模なものには、須
   坂-万座・草津スカイラインの改修工事がある。昭和九年から一八年までかけて、牧から乙見平をへ
   て県境までの十六・六キロを改修した。しかしこの道路改修は、自動車がやっと通れる程度のもの
   だったので、戦後はすっかり荒廃してしまった。」
とある。ページ下部には、「万座線の河原橋開通式(昭和2年ころ)」の写真。P.146には、「県道須坂万座線の改修工事起工式。子安神社にて(昭和10年ころ)「県道須坂万座線の工事状況を視察する一行(昭和15年ころ)」、p.148には「県道須坂万座線の予定地を現地調査する関係者(昭和10年ころ)」などの写真がある。

 上記の資料については、112号の記述というよりも、地域の交通手段として成立する道が論点になっているため、112号線から分岐して万座峠を越える県道466号(須坂-万座・草津スカイライン)に主眼が移っている部分もある。

昭和32年発行の「国土地理院50000分の1地形図」で県道112号については、途中(全長のほほ半分)までは1.5m程度の自動車道で、その後峠までの道は幅員1.5m未満または徒歩道と思われる記載となっている。

 『嬬恋村誌 上巻』 嬬恋村誌編集委員会編 嬬恋村役場 1977 【N250/58/1】p.996-998には、「万座峠道と毛無峠道」として、近世の交通について記述があり、p.1120には、「県道大前須坂線」の記述がある。

 県道112号線と途中から分岐する道ですが、須坂-万座・草津スカイラインについての記述が次の資料にある。県境付近を除くほとんどの部分は112号線のため、参考として紹介した。
 『四十年のあゆみ』長野電鉄編・刊 1960 【N686/10】 p.31 「観光ホテルの建設および道路の開発」
 『長野電鉄100年のあゆみ』 長野電鉄編・刊 2021 【N686/10c】
 『長野電鉄60年のあゆみ』 長野電鉄編・刊 1981 【N686/10a】

 県道112号について、長野県須坂建設事務所へ問い合わせたところ、設置、付け替え等の記録によると
  昭和12年6月1日認定  須坂-草津線
  昭和34年8月1日認定  湯沢牧線
  昭和34年8月1日認定  須坂-山田線
  昭和47年3月2日認定  大前須坂線
という記録があるのみとのこと。
 上記県道の認定について、当館所蔵の『長野県報』を調査したところ、『長野県報 昭和12年6月1日』 「長野県告示 第468号」に、道路認定の記載があり、「須坂草津線」として、起点が上高井郡須坂町、終点が上高井郡高井村(群馬縣界)、経過地が府縣道須坂山田線、高井村牧となっていた。
 また『長野県報 昭和47年3月2日』 「長野県告示 第111号」に、道路区域の決定として、「大前須坂線」として、区間を上高井郡高山村大字牧字湯沢滝沢万外1番の184地先から須坂市大字須坂213番地までの26.548㎞としている。
 当館所蔵の『長野県報』は欠号も多く、検索も容易にできない資料のため、手掛かりのある日付周辺の検索によるもの。悉皆調査はできない旨、伝えた。

 また、江戸期以前の毛無峠を越える道については次の資料を紹介した。
・『歴史の道調査報告書23-29』長野県教育委員会編 長野県文化財保護協会復刊 1990【N682/53-1/5】
  「毛無道」をまとめたものがある。
・『信州高山村誌 第2巻 歴史篇』 高山村誌編纂委員会編 高山村誌刊行会 2006 【N214/99/3】
  p.359-360には、上州方面への近道として毛無峠の記述がみられる。
・『写真が語る高井の歴史』 高井郷土史刊行会 1994 【N214/78】
  p.35-37に、中世の毛無道と道筋の遺跡の写真がある。
・『信州高井 牧の民俗』 高山村教育委員会編・刊 1979 【N382/47】
  p.75-78 「毛無峠」および「万座街道」に、高山村牧を経由する県境を越える道について、近代の道
 も併せて記述がある。万座峠が一般的に指すものと牧集落の人々が呼ぶ万座峠とは異なることを含め、
 県道112号線と山田温泉・五色・七味をたどる山田道とが使われてきた経緯が記されている。
・『草津温泉誌 第1巻』 草津町誌編さん委員会編 草津町役場 1976 【N250/8】
  p.152-154に、中世の毛無峠についての記述があり、『神道集』に所収されている物語が紹介されて
 いる。
回答プロセス
(Answering process)
1 県道112号線(大前須坂線)については、「県立長野-21-084 須坂-万座間を結ぶ万座道路(上信スカイライン)の開削整備など、今までの経過について知りたい。」で調査した途中までが該当している路線のため、調査内容を確認する。[最終確認2022.9.20]

2 上高井郡、および高山村の史誌を再度確認する。

<調査済み資料>
・『長野県上高井郡誌 歴史編』 上高井郡誌編纂会編 上高井教育会 1962【214/18/2】
・『長野電鉄80年のあゆみ』 長野電鉄編・刊 2000【N686/10b】
・『長野県史 近代史料編 第7巻 交通・通信』長野県編 長野県史刊行会 1981【N209/11-1/7】
・『長野県史 通史編 第7巻 近代1』長野県編 長野県史刊行会 1988【N209/11-4/7】
・『長野県史 通史編 第8巻 近代2』長野県編 長野県史刊行会 1989【N209/11-4/8】
・『長野県史 通史編 第9巻 近代3』長野県編 長野県史刊行会 1990【N209/11-4/9】
・『須坂・上高井の百年』 須高地域史研究会編 須坂新聞社 1984【N214/58】
・『写真集須坂・小布施・高山・若穂百年史』 須高郷土史研究会ほか編 須坂新聞社 1981【N214/49】
・『長野県上高井誌 歴史編』 上高井誌編纂会編 上高井教育会 1962【214/18/2】
・『長野県報 昭和54年4-8月 告示』
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
交通史.事情  (682 10版)
中部地方  (215 10版)
参考資料
(Reference materials)
高山村誌編纂委員会/編. 信州高山村誌 第2巻. 高山村誌刊行会, 2005-03.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058924206-00  (【N214/99/3】)
高山村誌編纂委員会/編. 信州高山村誌 第3巻. 高山村誌刊行会, 2006-09.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059132198-00  (【N214/99/3】)
綿田 弘実/[ほか]執筆 , 綿田 弘実. 写真が語る高井の歴史. 高井郷土史刊行会, 1994-01.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058893132-00  (【N214/78】)
嬬恋村誌編集委員会/編集 , 嬬恋村誌編集委員会 , 嬬恋村. 嬬恋村誌 上巻. 群馬県吾妻郡嬬恋村役場, 1977-03.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I109478718-00  ( 【N250/58/1】)
長野県教育委員会/編 , 長野県教育委員会. 歴史の道調査報告書 23〜29 復刊版. 長野県文化財保護協会, 1990-06.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059051815-00  (【N682/53-1/5】)
高山村教育委員会/編 , 高山村教育委員会. 信州高井 牧の民俗. 高山村教育委員会, 1979-00.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059162044-00  (【N382/47】)
キーワード
(Keywords)
長野県道112号
大前須坂線
毛無峠
上高井郡高山村
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 地名
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000321510解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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