このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
さいたま市立中央図書館 (2210012)管理番号
(Control number)
中央-1-0021566
事例作成日
(Creation date)
2021年12月06日登録日時
(Registration date)
2022年09月13日 10時32分更新日時
(Last update)
2022年09月28日 09時14分
質問
(Question)
江戸時代、各大名の藩士や江戸の御家人は、肉親に病人が出た場合、「看病断」という制度を利用して看護休暇を取っていた。その実態について記述がある資料を探している。武士の日記の中に記録があるのではないか。また、武士の看病記をまとめた資料があれば見てみたい。
回答
(Answer)
看病断や武士の日記について書かれている資料を紹介した。

●図書資料

(1)『江戸時代の老いと看取り』柳谷慶子/著 山川出版社 2011年
p89~96 「看病断」の制度と、「看病断」による看取りについて記述あり。

(2)『生活と福祉』赤阪俊一/編著 柳谷慶子/編著 明石書店 2010年
p249~252 “武家の「看病断」と当主”という項目あり。
 藩士の日記から「看病断」の申請に関する記述を抽出した「表1 秋田藩士の看病休暇の申請」「表2 沼津藩士の看病休暇の申請」が掲載されている。
 この表の出所と書かれている『黒澤家日記』、『水野伊織日記』は、後に紹介する国立国会デジタルコレクションで閲覧可。

(3)『いのちの文化史』立川昭二/著 新潮社 2000年
p82~87“「看病断」で在宅ケア 江戸の介護休暇”
 沼津藩の水野伊織が休暇願の処理に苦労していたこと、桑名藩の渡辺勝之助による『柏崎日記』に「産穢御免」の記述があること、などが書かれている。

(4)『日本女性史論集 7 文化と女性』総合女性史研究会/編 吉川弘文館 1998年
p153~163“「桑名日記・柏崎日記」にあらわれた子どもの病気”
 2つの日記は、桑名藩士渡部平太夫とその養子勝之助が、天保十年から嘉永元年までの10年間に交換し合った日記体の書簡。例として、「柏崎日記」内、天保十一年二月二十日の子どもの胎毒についての日記などが掲載されている。

(5)『幕末転勤伝 桑名藩・勘定人渡部勝之助の日記』本間寛治/著 エフエー出版 1988年
 「桑名日記」「柏崎日記」を、日記原文から引用しながら現代風に書き改め、解説を加えたもの。p158に出産休暇について書かれている。

(6)『日本庶民生活史料集成 第15巻 都市風俗』谷川健一/編集委員代表 三一書房 1971年
p501~765「桑名日記・柏崎日記(抄)」
 上記(4)で紹介した日記が掲載されている。

(7)『御触書寛保集成』高柳真三/編 石井良助/編 岩波書店 1934年
 江戸幕府評定所が編集した幕府の法令集。p1334の「二九六一」(寛保二戌年七月)に、「看病断」が出てくる。

(8)『日本老人福祉史』百瀬孝/著 中央法規出版 1997年
p22~23「看病断(武士の看病休暇)」の項目あり。

●国立国会図書館デジタルコレクション

【インターネット公開】

・『総合資料館だより(145)』京都府立総合資料館[他] 京都府 2005-10-01
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/998131/www.pref.kyoto.jp/shiryokan/resources/dayori145.pdf
p6~7「古文書つれづれ31 武士の介護休業制度」の記事あり。

【図書館・個人送信資料】

・『水野伊織日記:沼津水野藩側用人の記録』沼津市立駿河図書館 1983年(書誌ID:000001624033)
(2)で紹介した本『生活と福祉』に出てくる『黒澤家日記』、『水野伊織日記』を閲覧できる。『生活と福祉』の表と併せて見ることで、看病断の記述箇所を確認できる。
例えば、32コマ目左上「四月廿二日」の項目には、「天野郡手、明日江戸表へ(略)但、母大病ニ付、對面相願罷越候事。」と記述がある。

・『総合女性史研究』(24) 2007年3月(書誌ID:000000070470)
30~31コマ(p57~59)「近世の家族と看病・介護」(柳谷 慶子/著)
『生活と福祉』と同著者の文章であるため内容はほぼ同じだが、こちらには著者の分析・見解が記されている。

【国立国会図書館内で閲覧する】

・『日本歴史(573)』日本歴史学会 編 吉川弘文館1996-02(書誌ID:000000019015)
p60~78に“近世武家社会の「看病断」について”(柳谷慶子)が掲載されている。

●国立公文書館のホームページ
・平成22年度春の特別展「旗本御家人II-幕臣たちの実像-」
   http://www.archives.go.jp/exhibition/haruaki_22_haru.html
 トップページ>展示会情報>過去の展示会>春・秋の特別展
ページ右側の「幕臣たちの実像 旗本御家人II」の小さなバナーをクリック→「資料一覧へ」をクリック→「16.看病休暇(多聞櫓文書)」をクリック→解説と画像を閲覧できる。

・国立公文書館デジタルアーカイブ
   https://www.digital.archives.go.jp/
検索窓に「看病」と入れて検索し、検索結果一覧を表示する。表示順を「昇順」「(作成年月日)」に変更し、「切替」をクリックすると、江戸時代の資料から順に表示され、看病願と思われる資料も多く出てくる。「閲覧」のボタンがあるものは、デジタル画像の閲覧可。

・刊行物「北の丸 第45号(平成25年1月)」
   http://www.archives.go.jp/publication/kita/045.html
 トップページ>刊行物>北の丸>第45号
「書物方年代記(4) 寛政七年~文化十年」をクリック→PDF7枚目(p9)の中段に、「看病障り」(病欠や看病休暇)が出てくる。

※インターネット資料の最終アクセス確認日:2022年9月13日
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 10版)
労働経済.労働問題  (366 10版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
看病断
看護休暇
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000321172解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter
このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!