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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
東京都立中央図書館 (2110013)管理番号
(Control number)
中央-2022-20
事例作成日
(Creation date)
20211002登録日時
(Registration date)
2022年08月18日 00時30分更新日時
(Last update)
2022年08月20日 15時20分
質問
(Question)
特別文庫室所蔵の錦絵「千代田之御表 正月元日諸侯登城桔梗下馬」2点 (請求記号:614-C1-6および614-C1-6ア)は、同じ絵に見えるが、2点の違いを教えてほしい。
回答
(Answer)
原資料2点(資料1、2)を比較した。主な違いは以下の通り。

・一番左の人物の着物の色が異なる。
・その他の箇所の色の濃淡
・右上の文字の枠線のかすれ有無

以上の違いからは、摺の違いがあると思われる。ただし、色味の違いは保存状態による褪色も考えられる。

【資料1】「千代田之御表」「正月元日諸侯登城桔梗下馬」 楊洲周延/[画] <東C614/1/6 4300601795>
【資料2】「千代田之御表」「正月元日諸侯登城桔梗下馬」 楊洲周延/[画] <東C614/1/6ア 4300601801>

次に都立図書館蔵書検索を資料名<千代田之御表>や絵師名<周延>でキーワード検索し、ヒットした資料を調査したところ、資料3にこの錦絵について言及があった。

【資料3】『明治時代の錦絵 周延が描いた江戸』(福生市教育委員会)
p.22に図版四七と四八が 「千代田之御表 正月元日諸侯登城桔梗下馬」の図版として掲載されている。図版四八の説明に「(上[四七のこと]の版と一部色が異なるところがある。」と書かれている。

p.50「絵師の仕事」という解説では、同じ版木で摺られた錦絵だが細部の色や濃淡に違いが見られるものがあることの例として、上記2点を比較している。
「図版四七で左端の侍の着物と右から二人目の水干(すいかん)にぼかしの技法が使われているが図版四八には使われていない。行列の他の侍の着物の色や、遠景の濃淡の部分も異なる。」
*図版四七と四八は、特別文庫所蔵の2点とも異なっている。

さらに「同じ版木で摺った錦絵の場合でも、初摺りとまったく同じように摺り続けるのではなく、色の濃淡や色自体が変更されて発行されることもあったことがわかる。」とも書かれている。

また、浮世絵関係の事典を調査したところ資料4に摺に関する記述があった。
【資料4】『浮世絵事典 中巻 定本』吉田 暎二/著 (画文堂)
p.88「初摺」の項に版を重ねるにつれて、版面が磨滅し、摺師の感覚が出てくるなど初摺と後摺との違いについての記述がある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本画  (721 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】「千代田之御表」「正月元日諸侯登城桔梗下馬」 / 楊洲周延[/画] / 福田初次郎 / 1897.3 <東C614/C1/6>
【資料2】「千代田之御表」「正月元日諸侯登城桔梗下馬」 / 楊洲周延[/画] / 福田初次郎 /1897.3 <東C614/C1/6ア>
【資料3】明治時代の錦絵 周延が描いた江戸 / [揚洲周延/画] / 福生市教育委員会 / 2012.2 <T/98・721/5001/2012>
【資料4】浮世絵事典 中巻 定本 / 吉田 暎二/著 / 画文堂 / 1990.10 / 第2版 <R/7218/3035/2>
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000320022解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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