レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20220407
- 登録日時
- 2022/07/07 00:30
- 更新日時
- 2022/10/03 14:06
- 管理番号
- 0401004185
- 質問
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解決
江戸時代の商人は財貨をどのように保管していたのか。店の中や藏に千両箱を積んでおくようなフィクションが多くあるが、本当にそうだったのか。
- 回答
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①『大江戸復元図鑑 庶民編』46ページに、「大商人は厚い樫の木で千両箱、五百両箱を作って倉庫に秘蔵した。」と記載されている。
千両箱の他に、銭箱(②『道具で見る江戸時代』186ページ)や、③船箪笥(『ヴィジュアル百科江戸事情 第3巻 政治社会編』185ページ)が財貨の保存に使われたとの記述を確認できた。
①~③の資料を提供。
- 回答プロセス
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リサーチナビを参考に、自館所蔵の『民族風俗図版レファレンス事典 古代中世近世』『民族風俗図版レファレンス事典 衣食住・生活篇』の千両箱の項目を参照して、自館に所蔵のある資料を調査した。
その過程で、銭箱や船箪笥が財貨の保存に使われていたという記述を発見した。
江戸時代の庶民生活がわかる図版を探す|リサーチ・ナビ|国立国会図書館
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101114.php(2022/7/8最終確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382)
- 参考資料
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- 図録都市生活史事典,原田 伴彦/編,柏書房,1981年 (125ページに、千両箱の写真と、保管・運搬に用いたと記述されている。|0111112280|R/382.1/ス/)
- 復元江戸生活図鑑,笹間 良彦/著,柏書房,1995.3 (161ページに千両箱の図と説明あり|0116075417|R/210.5/サ/)
- 絵引民具の事典,岩井 宏實/監修,河出書房新社,2017.1 (381ページに千両箱の記述あり|0141090340|/383/イ/)
- 道具で見る江戸時代,高橋 幹夫/著,芙蓉書房出版,1998.8 (188ページに千両箱の画像と、「銭を箱に入れて蓄えることも中期から後期にかけて行われたようだ。」との記述がある。また、186ページに「金銀銭を蓄えた箱」の図が記載されている。|0116958505|/210.5/タ/)
- ヴィジュアル百科江戸事情 第3巻,NHKデータ情報部/編,雄山閣出版,1992.5 (185ページ、船箪笥の説明に「商家の金庫としても普及した。」と記述がある。|0115975260|/210.5/エ/)
- 大江戸復元図鑑 庶民編,笹間 良彦/著画,遊子館,2003.11 (46ページ「貨幣と銭貨入れ」の項目に、財貨の保管について記載されている。|0118254002|/382.1/サ/)
- 民俗風俗図版レファレンス事典 衣食住・生活篇,日外アソシエーツ株式会社/編集,日外アソシエーツ,2015.11 (0140689977|R/382.1/ニ/)
- 民俗風俗図版レファレンス事典 古代・中世・近世篇,日外アソシエーツ株式会社/編集,日外アソシエーツ,2016.12 (0119636405|R/382.1/ニ/)
- キーワード
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- 千両箱
- 江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000318415