レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20220530
- 登録日時
- 2022/07/05 00:30
- 更新日時
- 2022/10/03 14:28
- 管理番号
- 0401004394
- 質問
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解決
夏目漱石の小説『草枕』に出てくる摩耶島(まやじま)は実際にあるか
- 回答
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摩耶島(まやじま)という島が実在するかどうかは確認できなかった。
直接「摩耶島」について書かれているわけではないが、『「草枕」私論』 蒲池 正紀/著 もぐら書房
99p「草枕論」の中に”小天が直ちに那古井そのものではない。(中略)川舟の便もなく、禅寺も存しない。”という記述があったため紹介した。
- 回答プロセス
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『草枕』を見て、「摩耶島」の記載箇所を確認。
『草枕』の小説の舞台が「小天温泉」。明治時代は「小天村」昭和の時代は「天水町」と呼ばれていた。
『日本歴史地名大系 44』、『角川日本地名大辞典 43』で「摩耶島」や「小天温泉」を調査した。
「摩耶島」は記載なし。
『天水郷土史』、 『みかんと草枕の里 天水』、『天水町史』 で地図や地名を調査。「摩耶島」の記載なし。
『夏目漱石「草枕」と熊本県「小天温泉」 複写版』記載なし。
『「草枕」の探訪』 42p「現地の人達の詳細の研究があるが、『草枕私論』(1973年1月 もぐら書房)の著者蒲池正紀氏の、現地跡査の記録もある。」と記述あり。資料を確認したところ、 『「草枕」私論』99p「草枕論」の中に「小天が直ちに那古井そのものではない。(中略)川舟の便もなく、禅寺も存在しない。」と記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 日本歴史地名大系 44,平凡社,1985.3 (103p小天温泉|0111837845|C/290.3/ヘ/)
- 草枕,夏目 漱石/著,岩波書店,1990年 (47p摩耶島|0114491186|C/913/ナ/)
- 夏目漱石「草枕」と熊本県「小天温泉」 複写版,鈴木 一弘/著,主婦の友社,1972年 (なし|0110101599|C/910.2/ナ/)
- 天水郷土史,中川 斎/著,中川斎,1961年 (なし|0110214624|C/210/C/ナ)
- みかんと草枕の里 天水,「天水町40年の歩み」編集委員会/[編],天水町,2000.3 (なし|0117438069|C/210/テ/)
- 「草枕」の探訪,島 為男/著,みき書房,1981年 (42p現地の人達の詳細の研究があるが、『草枕私論」(1973年1月 もぐら書房)の著者蒲池正紀氏の、現地跡査の記録もある。|0110100252|C/910.2/ナシ/)
- 「草枕」私論,蒲池 正紀/著,もぐら書房,1973 (19p「草枕論」の中に”小天が直ちに那古井そのものではない。・・・川舟の便もなく、禅寺も存しない。|0110098308|C/910.2/ナカ/)
- 天水町史,天水町,2005.10 (開拓前の地図があったが、島の名前に摩耶島はなし。|0119025252|C/210C/テ/)
- 角川日本地名大辞典 43,「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編,角川書店,1987. (なし|0113394985|C/290.3/カ/)
- キーワード
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- 摩耶島
- まやじま
- 小天温泉
- おあまおんせん
- 天水
- てんすい
- 草枕
- 夏目漱石
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000318196