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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
福島県立図書館 (2110004)管理番号
(Control number)
福島一般3262
事例作成日
(Creation date)
2022年01月09日登録日時
(Registration date)
2022年06月28日 09時41分更新日時
(Last update)
2022年06月28日 10時00分
質問
(Question)
手書きの古書や・旧仮名遣いの活字の古書を、(そのままの手書きのままで・旧仮名遣いのままで活字に変更して・旧仮名遣いのままで・現代仮名遣いに変更して等々種々考えられますが)新しく出版された場合のその本の呼称を教えて下さい。
回答
(Answer)
対象になる年代が広く、その当時の印刷技術によって、呼称が細かく異なるものもあるなど調査対象が広範囲に及ぶため、ここでは一般的に原本や旧版の書物を新しく出版したものの呼称についての意味を以下のとおり、お調べしました。

・翻刻本(ほんこくぼん):①前に出版された本をもう一度版を起こすこと。[日本書誌学用語辞典]
②古典籍を底本として、新しく版木に掘り起こして出版した本。また漢籍の和刻本も翻刻本である。漢籍の書誌用語では翻彫本(ほんちょうぼん)ともいう。近世後期に古典籍の湮滅を防ぐと同時に学問興隆の意図から翻刻本の大事業がなされた。(以下省略)[日本古典籍書誌学辞典]

・翻刻(ほんこく):原本通りの内容を一字一句の増減・改編も無く伝えるように出版すること。[新明解国語辞典]

・覆刻本(ふくこくぼん):①覆刊本。原本の字様版式通りにそっくり模して再製した版本。「被彫」を見よ。[日本書誌学用語辞典]
→被彫(かぶせぼり):版本を再版する場合に、もとの摺本を新版の版木に張り付けて版下とし、そっくり原のままに彫版すること。[日本書誌学用語辞典]
②「覆」はかぶせるの意で、既刊本を底本として、その版式通りに模して版木を作り、出版した本。覆刊本。原版本の字様・版式を敷き写し(透写)にして版下にする場合もある。(省略)なお、漢籍の書誌用語では、元代の刊本を覆刻した覆元刊本や、大正の時代の下がる覆明刊本・覆清刊本などがある。[日本古典籍書誌学辞典]

・覆刻(ふっこく)・復刻・複刻:絶版になったりしたものを原本に近い形で刊行すること。[類語辞典]

・影印本(えいいんぼん):①古い写本・版本などの本文を写真にとって、製版・印刷した複製本。[類語辞典]
②古写本や古版本を写真製版によって複製した本。影譜とも。(省略)古典籍の貴重本や稀覯本などは、度々の閲覧などによる損傷を防ぐと同時に広く学術文化に役立てるために、影印本の叢書として刊行されることが多い。(以下省略)[日本古典籍書誌学辞典]
・影印:写真を使って古い書物をもとどおりに印刷すること。[類語辞典]

・謄写本(とうしゃぼん):謄本。写本と同じ。[日本書誌学用語辞典]
・謄本(とうほん):謄写本。写本と同じ。戸籍の謄本などの場合は、原本の本文内容及び形式などをそっくり転写したものを言う。[日本書誌学用語辞典]

・謄写(とうしゃ):謄写版で印刷すること。[類語辞典]

・再版本(さいはんぼん):①再刻本と同じ。再刊本。「再刻本」を見よ。[日本書誌学用語辞典]
→再刻本(さいこくぼん):最初に出版した本に対して、二度目に出版した本。[日本書誌学用語辞典]
②重版の一種で、初版本に対していう。二度目の版次である再版による印刷発行書物郡。多くは整版の場合を指し、二度目の版刻による版本をいう。板木焼失等の場合を含めて、別途費用がかかる再版本が存在するということは、その本に対して相応の需要が見込まれていたことを意味するが、本文内容が初版本と同一であるとは限らない。再刊本、再刻本、また単に再版ともいう。活字版で同種活字の組み換えによる再版の場合は、別に異植字版と呼ぶことが多い。[日本古典籍書誌学辞典]

・重版本(じゅうはんぼん)①一度出版されたものを、後にまた重ねて出版した本。前に出版された原版を用いて後から印刷した本。[日本書誌学用語辞典]
②二度以降の版次による初版本に対していう。改刻誤刻等によって初版本と本文が異なりやすく、一般に軽視されがちである。(省略)俗間では初版と同版の重印本をも指すことがあるが正確ではなく、版次と印次は区別する。多くは整版の場合を指し、重刊本、重刻本、また単に重版という。(以下省略)[日本古典籍書誌学辞典]

こちらの参考資料については以下のとおりです。
・『類語辞典』 柴田 武/編,山田 進/編 講談社 2002.11
・『新明解国語辞典』 山田 忠雄/編,倉持 保男/編,上野 善道/編,山田 明雄/編,井島 正博/編,笹原 宏之/編 第8版 三省堂 2020.1
・『日本書誌学用語辞典』 川瀬一馬/著 雄松堂書店 1982.10
・『日本古典籍書誌学辞典』 井上 宗雄/〔ほか〕編 岩波書店 1999.3

その他、以下の資料を確認いたしました。
・『日本印刷文化史』 凸版印刷株式会社印刷博物館/編 講談社 2020.10
・『書物・印刷・本屋』 藤本 幸夫/編 勉誠出版 2021.6
・『書物の文化史』 加藤 好郎/編,木島 史雄/編,山本 昭/編 丸善出版 2018.4
・『日本語活字印刷史』 鈴木 広光/著 名古屋大学出版会 2015.2
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000317722解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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