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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
11731383
事例作成日
(Creation date)
2022/04/12登録日時
(Registration date)
2022年05月03日 00時30分更新日時
(Last update)
2022年05月19日 11時28分
質問
(Question)
井口一郎が、満洲の建国大学在籍時代(1943~1945)に、ハロルド・ドワイト・ラスウェル(Harold Dwight Lasswell)について書いた論文があれば知りたい。

井口一郎は、地政学とマスコミ学の二つの専門分野がありますが、今回知りたいのはマスコミ学に関するものです。

利用者にはリサーチ・ナビの次の調べ方案内を案内していますが、他に有用と思われるツール・情報源があればお知らせください。
「雑誌記事索引」  https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-100053.php
「著作目録を作るには」  https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-786.php
「満州国・満鉄に関する資料」  https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-131.php
回答
(Answer)
ご照会について、次のような井口一郎に関する研究資料、建国大学関係出版物、マスコミ関係書誌を中心に調査しましたが、井口一郎が1943~1945年の間に執筆したラスウェル関係の論文についての情報は得られませんでした。
資料1~4に、井口一郎とラスウェルに関する記載がありましたので、ご参考に紹介します。【 】内は当館請求記号です。

[井口一郎関係資料]
資料1:田村, 紀雄. ラスウエルと「マスコミ」用語の日本登場 : 井口一郎と思想の科学研究会の戦後の貢献. コミュニケーション科学. 33号 2011.2 pp.149-160【Z6-B329】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/258
* pp.152-153:雑誌『思想の科学』に井口の「コミュニケイション序説―ラスウエルの方法論について―」が収められている旨の記述があります。

資料2:田村, 紀雄. わがコミュニケーション学の青春. コミュニケーション科学. 24号 2006.3 pp.11-16【Z6-B329】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/163
* p.14:1947年に井口が執筆した「コミュニケイション序説」について、ラスウェルの「『Propaganda Technique in the World War,1927』を手がかりにコミュニケーション学に道をしめした」とあるほか、「戦後、日本では、多数の学徒がラスウェルを紐解くが、井口はすでに、米軍資料に接しラスウェルに通じていたと思える」との記述があります。

資料3:田村紀雄 著. 日本のリトルマガジン : 小雑誌の戦後思想史 出版ニュース社, 1992.3【UM84-E25】
* pp.38-53「Ⅱ 思想の試み、思索の営為」>「1 第一次『思想の科学』と民間学問」:終戦後の海外思想の紹介の一つとして、井口一郎によるラスウェルの例が言及されています。1947年『思想の科学』における井口の紹介論文が「わが国にコミュニケーションという用語を定着させた最初だろうとされている」とあります(p.49)。また、今日メディアと称される事例について「すでに一九四七年に井口によって紹介され、その後、多くの研究者によってラスウェルは読まれたはずなのに」とあります(p.50)。

資料4:岩倉 誠一, 有山 輝雄, 飯塚 浩一.《インタビュー》岩倉誠一氏に聞く=回想・早稲田大学の新聞学科と新聞学会 メディア史研究 19 2005.12 pp.141-167【Z21-B110】
* p.151:井口一郎の著書『マス・コミュニケーション』に関する有山氏の発言の中に「明らかにラスウェルの影響ですよね。満州の建国大学で、戦争中にラスウェルの本を読むというのは面白いですよね」とあります。

[その他の調査済資料およびウェブサイト]
・田村 紀雄.「新しい新聞学」の誕生と「マスコミ」論の影響 : 井口一郎に始まる戦後の“アメリカ種”研究の移入. コミュニケーション科学. 35号 2012.3 pp.123-133【Z6-B329】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/284

・田村 紀雄. 井口一郎と建国大学の同僚達 : 王道楽土か日本脱出か : 地政学と農本主義の癒着のはざまで. コミュニケーション科学. 31号 2010.2 pp.37-47【Z6-B329】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/238

・田村 紀雄. 建国大学時代の井口一郎 : 新聞学から弘報論へ. 東京経済大学人文自然科学論集. 127号 2009.3 pp.127-142【Z22-394】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/502

・田村 紀雄. 井口一郎 新聞学の思想的転回 : コミュニケーション研究史上の落丁. コミュニケーション科学. 26号 2007.3 pp.25-37【Z6-B329】
* 東京経済大学学術機関リポジトリで閲覧可能です(URI: http://hdl.handle.net/11150/196

・叢書現代のメディアとジャーナリズム 第8巻. ミネルヴァ書房, 2009.4【UC21-J12】
* pp.2-25:田村紀雄. メディア・コミュニケーション研究の歴史
* pp.26-48:有山輝雄. 日本の新聞学・メディア研究

・柴田陽一 著.帝国日本と地政学 : アジア・太平洋戦争期における地理学者の思想と実践. 清文堂出版, 2016.3【A16-L102】
* p.244、259、289、374:井口一郎に関する記述があります。

[建国大学関係出版物 ]
・宮沢恵理子. 建国大学と民族協和. 国際基督教大学 , 博士 (学術)【UT51-95-E16】
* pp.256-258:「参考文献目録」>「3.建国大学関係」>「3-1戦前の資料」

・山根 幸夫.「満洲」建国大学に関する書誌. 近代中国研究彙報. (通号 18) 1996 pp.117-128【Z8-1597】※国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館内/図書館送信参加館内公開)
* 同書誌には「刊行されたものに限定する」として、pp.117-118に建国大学存続中の各種資料を紹介しています。このうち1943-1945年にかかりかつ当館で所蔵する『建国大学研究期報』(本論文中では『研究期報』)の目次を確認しましたが、井口によるラスウェル関係の論文は見当たりませんでした(建國大學分會出版部 編『建国大学研究期報』第1輯~第5輯 1941-1943【YA-1203】※マイクロ資料)。

* この他、同書誌には1943-1945年刊行資料として以下が掲載されていますが、当館では所蔵していません。

建国大学研究院編『研究院月報』創刊号~45号 1940.9-1945.1
※Cinii Books( https://ci.nii.ac.jp/books/ )によれば、1943-1945刊行分の所蔵館は複数あるようです(NII書誌ID(NCID):AN00309050  https://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00309050

『建国大学塾月報』創刊号~7号 1942.6.15-1943.11.20
※Cinii Booksによる検索では所蔵館の情報は得られませんでした。

その他、次のサイトをキーワード「建国大学」で検索すると複数の資料がヒットします。井口の論文が収録されているかは不明ですが、ご参考までにお知らせします。

・中国数字图书馆国际合作计划(China Academic Digital Associative Library(CADAL))  https://cadal.edu.cn/index/home
以下に同サイトの説明があります。
(参考)日本で初めてCADALの利用を実現―東京大学大学院人文社会系研究科人文情報学拠点の取組み―:アジア情報室通報 17巻1号( https://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/bulletin17-1-1.php

また、以下のサイトをキーワード「建国大学」「井口一郎」「inokuchi」「iguchi」等で検索しましたが、1943-1945に刊行された建国大学の出版物で上記に挙げた以外の資料や、井口一郎によるラスウェル関係と思われる資料は見当たりませんでした。

・联合目录公共检索系统(中国高等教育文献保障系統(CALIS))
  http://opac.calis.edu.cn/opac/simpleSearch.do
・民国时期文献联合目录(中国国家図書館)
  http://pcpt.nlc.cn/mgwx/search/intoSrearchPage.action

[マスコミ関係書誌]
以下に掲載されている井口一郎の著作で1943~1945年刊行の資料はありませんでした。
・山田健太, 植村八潮, 野口武悟 編. マスコミ・ジャーナリズム研究文献要覧 : 1945-2014修正版. 日外アソシエーツ, 2015.8【UC1-L2】※著者名索引あり
・羽島知之 監修, 藤岡伸一郎 編著. マスコミ文献大事典 1 . 日本図書センター, 2003.6【UC1-H1】※著者名索引あり
・早稲田大学図書館 編. 西垣文庫目録(早稲田大学図書館文庫目録 ; 第11輯). 早稲田大学図書館, 1986.6【UC1-J1】※著者名索引あり

ウェブサイトの最終アクセスは2022年4月9日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
CiNii Articles
NDLデジタルコレクション
皓星社 雑誌記事索引集成データベース(ざっさくプラス)
大宅壮一文庫 雑誌記事索引(Web OYA-bunko)
NDC
ジャーナリズム.新聞  (070 10版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
人文(レファレンス)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 所蔵調査 所蔵機関調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
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登録番号
(Registration number)
1000315760解決/未解決
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