レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 高崎市立中央図書館 (2310031) | 管理番号 (Control number) | 0131225493 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2022年01月14日 | 登録日時 (Registration date) | 2022年01月26日 17時24分 | 更新日時 (Last update) | 2022年02月08日 08時43分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
質問 (Question) | 江戸時代、特に17、18世紀頃の猫についての記述がある文献が知りたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
回答 (Answer) | 以下、当館所蔵の参考資料になります。 <総合> 魅惑の黒猫 幸福のマスコット 日本と招き猫 p.82 アートの中の黒猫 柳々居辰斎(1764~1820)の浮世絵 p.132 ドラ猫進化論 第四章 猫はなぜ化けたのか p.127-148 第五章 ドラ猫のスタンダードは短尾の日本猫 p.149-180 猫の世界史 2章 災いをもたらす猫、幸運を呼ぶ猫 人間に化ける猫 p.58-64 日本の民話として、鍋島の化け猫騒動、岡崎の化け猫が紹介されている。 「鍋島の化け猫騒動」を描いた19世紀の版画、歌川国芳の「岡崎の化け猫」の図版あり。 幸運をもたらす猫 p.79-91 豪徳寺の招き猫について紹介されている。 また、江戸時代の伝説の遊女である薄雲太夫と飼い猫のエピソードが紹介されている。 5章 猫には、猫なりの権利がある 羨まれる猫 p.172-182 佚斎樗山による談義本『田舎荘子』の中の一編「猫の妙術」が紹介されている。 喜多川歌麿の作品の図版あり。 猫は犬より働いた IV お上のお触れ 高札-放ち飼いにすべきこと p.84-89 1602(慶長7)年の高札について。猫を繋がず放ち飼いにし、猫の売買を禁ずる内容のお触れ。 鷹狩りと犬 p.89-92 1608(慶長13)年の長門、周防ででた“他人の猫が放たれていてもつなぐな”という趣旨の法度案について触れている。 犬猫出ること苦しからずや p.92-95 生類憐みの令について解説されている。 V 鼠退治 お蚕さまを守れ p.101-106 1702(元禄15)年に刊行された日本最古の養蚕書『蚕飼養法記』に“養蚕家は「家々に必ず能猫(よきねこ)を飼置(かいおく)べし」と明記されている。”と記述あり。 また、国輝の養蚕浮世絵の図版あり。 殿様の“猫絵” p.107-114 新田岩松氏によって描かれた猫絵について解説されている。 VI 時を刻む“猫” 中国VS日本 p.153-158 江戸時代の人々が、時刻によって猫の目が変わることを知っていたことについて解説されている。 猫の瞳を科学する p.158-161 江戸時代に描かれた梅川夏北(うめがわかほく)の『猫瞳寛窄弁』について触れている。 VII 瞳の中に何を見たか “招き猫”の由来 p.180-187 豪徳寺の招き猫について解説されている。 猫の恩返し p.187-193 江戸時代の猫の報恩返しについて解説されている。 猫の歴史と奇話 口絵複数あり。 第一章猫の歴史 七、日本の猫股伝説 p.18-19 八、日本猫の形態 p.19-24 絵画の図版複数あり。 九、江戸時代の世相と猫 p.24-31 十、江戸後期の短尾の猫 p.31-33 十一、日本における猫の研究 p.33-35 第二章猫股伝説の変遷 p.36-66 第三章猫の報恩談 p.67-80 第五章猫の奇話(上) 四、三毛猫の不思議 (二)江戸時代には魔物 p.129-131 五、貝を食べると猫の耳が落ちる p.135-137 第七章猫の奇話(下) 一六、浮世絵の猫 p.185-195 図版複数あり。 第八章益獣としての猫 (四)猫保護の法令のでた日本 p.228-234 猫学入門 恐猫篇 本の守護役 p.119-124 『物類称呼』巻二に出てくる、金沢文庫の猫について紹介されている。 猫の眼 p.129-134 江戸時代の静斉という人物画、猫の目の時刻による変化について観察していたことについて紹介されている。 妖猫篇 猫と娘と便所 p.226-230 『松下庵随筆』に出てくる、猫と娘と蛇の話を紹介している。 <歴史> 猫づくし日本史 猫にまつわる日本の歴史を時代順に紹介してる。 図版複数あり。 <民俗学> 猫絵の殿様 はじめに p.1-7 “略)岩松俊純は、明治に男爵となり、ヨーロッパで「バロンキャット」(猫の男爵)と呼ばれていたそうである。” “横浜の開港以降蚕種を海外に輸出する際には、鼠害を避けるために蚕種とともに猫絵もヨーロッパに輸出されている。” などの記述あり。 新田猫絵の写真と解説あり。 p.9-10 三 殿様と「呪術」 猫絵の殿様 p.111-114 新田岩松氏による猫絵について解説されている。 季刊群馬評論 11号 p.60-65 養蚕の習俗:猫石・猫絵をめぐって 板橋春夫著 猫の王 p.159-282 第II部 招き猫の成立 招き猫や猫石、猫絵、昔話について記述あり。 猫神様の散歩道 猫に所縁のある神社を紹介している。 猫めぐり日本列島 猫史跡や猫伝説の地を紹介している。 日本の護符文化 p.21 図1 新田猫絵 群馬県立歴史博物館所蔵の「新田猫絵」の白黒図版と、岩松氏によって描かれた猫絵の解説あり。 猫の伝説116話 各地の猫伝説の他、次の付録が収録されている。 また、挿絵として三代目広重の「百猫画譜」が掲載されている。 小林一茶猫句抄(282句) p.289-308 猫をめぐる略年表 p.309-342 705(慶雲2)年~2012(平成24)年 猫神さま日和 猫に所縁のある神社を紹介している。 猫の怪 鍋島化け猫伝説の原型『肥前佐賀二尾実記』、猫の報恩物語『三浦遊女薄雲が伝』の原文と現代語訳を収録、解説している。また、猫にまつわる民間伝承や芸能についても紹介している。 猫の神話 第1章猫の旅路 日本に来た小さな友人たち p.37-39 江戸時代の地誌学者植田孟縉(うえだもうしん)の『鎌倉攬勝考』で、日本の猫と唐猫の違いに語られていることについて記述あり。 猫又と化け猫 p.40-43 江戸時代の猫の生活の変化について解説されている。 第3章東洋の猫 猫神 p.177-189 猫石、招き猫、猫絵、猫神などが紹介されている。 招き猫 p.190-197 猫又 p.198-207 化け猫 p.208-222 しゃべる猫と踊る猫 p.223-230 『耳袋』や『新著聞書』、『礦石集』に出てくる猫が紹介されている。 猫岳 p.231-244 『肥後国誌』や『大宰管内志』に出てくる、猫岳に関連した伝説が紹介されている。 人が変身した猫 p.245-251 『因果物語』に出てくる人猫が紹介されている。 忠義猫 p.252-258 『松下庵随筆』や『江戸著文集』に出てくる猫の忠義譚を紹介している。 <美術> ネコの動物学 5ヒトとネコの関係-歴史と文化史 5.2芸術の中のネコ (2)東洋美術に登場するネコ p.106-108 主に浮世絵について解説されている。 歌川国芳の浮世絵の図版2枚あり。 猫の絵画館 第1章 凝視する可憐な猫たち p.4-25 第3章 江戸から明治時代の繊細な猫たち p.36-45 第4章 愛くるしい錦絵の猫たち p.46-55 第5章 戯れつくユーモアたっぷりの猫たち p.56-77 第6章 妖怪になった猫たち p.80-93 第7章 擬人化された猫たち p.97-111 ねこがいっぱいねこアート 古今東西の猫が描かれた作品が紹介されている。 招き猫、浮世絵、新田猫絵などが質問内容に該当している。 浮世絵動物園 浮世絵に描かれた動物が紹介されている。猫が描かれたものも多数掲載あり。 名画のネコはなんでも知っている 浮世絵の猫 p.149-169 江戸猫 第一章日々猫 一、猫に蝶 鈴木晴信 p.10-11 二、竹林の猫に鈴 磯田湖龍斎 p.11 主に1800年代の作品が収録されていた。 ねこと国芳 主に1800年代の作品が収録されていた。 ねこのおもちゃ絵 江戸時代の作品の掲載は少なく、明治時代のものがほとんどだった。 浮世絵でみる!お化け図鑑 化け猫 p.140-145 国貞の1847年と1861年の作品が掲載されている。 くらべてわかる国芳vs芳年 猫対決 その一 p.96-97 猫対決 その二 p.98-99 江戸かわいい動物 ねこ p.100-105 猫まみれ 新田猫絵や浮世絵が多数掲載されている。 猫まみれ 2 新田猫絵や浮世絵が多数掲載されている。 かわいい江戸絵画 感情のさまざま おかしさ 国芳の団扇絵2枚あり。(p.64-65) 花開く「かわいい江戸絵画」 応挙の子犬 国芳の猫 p.155-173 国芳のほかに、司馬江漢と菅井梅関の作品あり。 ※全体的に19世紀後半の作品が多い。 <文学> 猫だましい p.111-128 VII 怪猫-鍋島猫騒動 講談「鍋島猫騒動」について述べられている。 猫踏んぢゃった俳句 第1章 芭蕉翁の虚実カクテル p.16-23 第2章 さすがに一茶、是に有 p.24-31 第5章 ああ其角やっかい厄介またヤッカイ p.48-55 第6章 蕪村、天地時空をあやつる神秘 p.56-63 猫の古典文学誌 第一章「猫」という文字はいつ頃から使われたか 中国では「狸奴」 p.16-22 新田岩松氏の猫について触れている。 猫絵の図版あり。 蝶を追う猫 p.22-24 江戸時代中期の浮世絵師である鈴木春信の猫と蝶の絵について触れている。 第二章王朝貴族に愛された猫たち 象徴としての猫 p.38-46 楊洲周延画「二品親王女三宮」の図版あり。 第四章金沢文庫の猫 「かな」という猫 p.82-88 江戸時代の資料から、猫を「かな」と呼称されていたことを解説している。 第六章新訳『猫の王草子』 p.115-129 渋川版お伽草子の『猫のさうし』の新訳。 第七章猫神由来 猫と時計 p.135-140 江戸時代の資料から、猫の瞳孔の変化で時刻を知ることについて解説している。 第八章江戸お猫さまの生活 p.151-170 猫の句いろいろ お猫さまの生活 猫好き文人 回向院の猫 第九章描かれた猫たち 『十二類合戦絵巻』の猫 p.181-184 江戸初期に作られたとされる『十二類合戦絵巻』に描かれた猫を紹介している。 黒い招き猫 p.184-193 豪徳寺と檀王法輪寺の招き猫について解説している。 歌川広重画「名所江戸百景」の図版あり。 俳句・短歌・川柳と共に味わう猫の国語辞典 江戸時代の作品には、名前につづいて[江戸]と記されている。 ちょっと怖くて不思議な猫の話 猫にまつわる江戸時代の奇談・異聞を、テーマごとに現代語訳して紹介している。 エピソードごとの出典と各章ごとに解説があり、巻末には引用順の文献解題あり。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | ひとまず、美術・文学・民俗などジャンルにこだわらず探索することとした。 最初に次の条件で所蔵検索し、該当の内容の有無についてチェックした。 件名:ねこ(猫)+動物(美術上) 件名:ねこ(猫)+動物(文学上) 件名:ねこ(猫)+浮世絵 件名:ねこ(猫)+おもちゃ絵 件名:ねこ(猫)+画集 件名:ねこ(猫)+図集 件名:ねこ(猫)+歴史 件名:ねこ(猫)+伝説 件名:ねこ(猫)+民間信仰 次に、中央館以外の各館の所蔵を請求分類“645”で、中央館の所蔵を書誌分類“645.7”でリストアップし、該当しそうな資料をチェックした。 チェックした資料の中で、次のものには該当の内容が見当たらなかった 猫の本棚 木村衣有子著 平凡社 2011.7 キャット・ギャラリー 深大寺かおる文 小学館 2003.11 猫には負ける 佐々木幹郎著 亜紀書房 2020.2 猫から出たマコト 赤瀬川原平文・写真・イラスト 日本出版社 2007.6 猫のはなし 浅田次郎選 KADOKAWA 2013.11 猫の比較文学 堀江珠喜著 ミネルヴァ書房 1996.4 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
備考 (Notes) | 2022.1.29:「ちょっと怖くて不思議な猫の話」、「浮世絵でみる!お化け図鑑」、「くらべてわかる国芳vs芳年」を回答に追加。「日本の伝統デザイン 1 動物」を回答プロセスに追加。 2022.2.1:「江戸かわいい動物」、「猫まみれ」、「猫まみれ 2」を追加。 2022.2.8:「かわいい江戸絵画」を追加。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 学生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000311215 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |