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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-21-218
事例作成日
(Creation date)
2021年9月4日登録日時
(Registration date)
2022年01月25日 11時21分更新日時
(Last update)
2022年08月12日 20時02分
質問
(Question)
昭和10年(1935年)に長野県議会選挙で落選した、「齋藤寛吾(サイトウ カンゴ)」が翌年に当選している。
繰り上げ当選したのだと思われるが、当選時の事情(状況)を知りたい。
回答
(Answer)
 『長野県会沿革史 第10編』 長野県議会事務局 1950 【N314/19/10】p.4 から、齋藤寛吾氏は1936年(昭和11年)10月8日に行われた補欠選挙会で当選したという記述が確認できる。前任の竹下繁松氏は辞職となっている。
 『信濃毎日新聞』では第19回衆議院選挙にて選挙違反に関わった疑いのため逮捕手続きが取られるも行方が掴めず、逃走中のまま辞職届を提出したと報道されている。

『信濃毎日新聞』での関連報道は以下のとおり(日付は記事掲載日の年月日)。

・昭和10年(1935年)9月21日 別刷 1面
   県会議員総選挙の候補者一覧が掲載される。
・昭和10年(1935年)9月28日 朝刊 1面
   小縣郡での各地域における有権者数/投票数/棄権者数と、投票日当日の有権者数/投票数/棄権数/棄
  権率/前回棄権率が掲載されている。
   小縣郡の当選者情報は確認できなかった。
・昭和10年(1935年)9月29日 朝刊 1面
   写真付きで当選者を掲載。各候補者の得票数と無効票数も記載されている。
・昭和11年(1936年)2月14日 別刷 1面
   第十九回衆院選候補者が写真付で紹介され、春日氏の掲載を確認。
・昭和11年(1936年)3月24日 夕刊 2面
   春日派の買収事件に関して予審が終了し上田支部で公判になったという記事を確認。「この事件の最
  高役割を努めた縣會議員西鹽田村村長竹下繁松氏は未だ杳として行方が判明せず逃亡中である」という
  形で竹下氏にも触れている。
・昭和11年(1936年)3月26日 夕刊 2面
   「竹下懸議失格 免れ得ぬ運命か けふ宅捜、逮捕命令」を確認。春日派の予審が終わり、選挙違反
  が明白になった為24日に家宅捜査が行われ、証拠物件を押収した上逮捕手続きを行ったという内容。
  これにより竹下氏の失格は確実、齋藤氏が繰り上がるのではとの記述を確認。
・昭和11年(1936年)4月11日 朝刊 7面
   長野県内の春日派に対する公判が開かれる。
   竹下氏は目下逃走中であり、他メンバーの審理の様子と竹下氏への言及がなされた部分がある。
・昭和11年(1936年)9月20日 夕刊 2面
   前日の最終判決により春日氏は代議士の資格を失う。20日の朝刊・夕刊共に春日氏に関する記事は
  確認できるが、竹下氏については触れられていない。
・昭和11年(1936年)9月23日 夕刊 2面
   竹下氏の辞職届提出と齊藤氏の繰上当選報道。これ以降同年10月末までの紙面にその後の報道を確
  認できない。
・昭和11年(1936年)9月30日 夕刊 1面
   齊藤氏の補欠選挙の開催日程公布。
・昭和11年(1936年)10月9日 夕刊 1面
   齊藤氏当選を報道。
回答プロセス
(Answering process)
1 斎藤寛吾が主題の資料を探す
(1)OPACで全項目「齋藤寛吾」で検索したが該当資料無し。
(2)Googleで「齋藤寛吾」を検索するが該当なし。「長野」を追加しても同様。

2 政治関連の資料から記述を探す
郷土史料の中で
『長野県会沿革史 第10編』 長野県議会事務局 1950【N314/19/10】内の
  第一篇 縣会議 第一款 組織及権限 議員選挙の項に、「昭和十年九月二十七日総選挙ヲ行ヒ其ノ結
 果別表議員異動一覧表ノ通当選セリ」とあり前任者の竹下繁松氏の当選が掲載されている。
 昭和11年に関しては
「同年九月二十四日議員竹下繁松辞職同年十月八日小縣郡選挙区ニ於テ齋藤寛吾当選セリ」とあり、
議員異動一覧表には補欠選挙当選の覧に
   「昭和一一、九、二四 辞職 竹下 繁松
    同 一一、一〇、八 当選 齋藤 寛吾」
とある。
 他の箇所には「死亡」「失職」という記載が見られるので、前任者の他界によるものではないと推測する。
 前後の会議内容も確認したが選挙の内容に関する記述は確認できなかった。

3 「信濃毎日新聞データベース」で検索
・『記事検索』でキーワード「齋藤寛吾」や「竹下繁松」を入力し検索するが該当なし。
・『明治・大正・昭和の検索』で期間を「1934年1月1日~1936年12月31日」に指定、
 キーワード「齋藤寛吾」「齋藤」「寛吾」「竹下繁松」「繁松」などを検索するが該当なし。
・『明治・大正・昭和の検索』で期間を「1934年1月1日~1936年12月31日」に指定、
 キーワード「選挙」で検索し第21回県会議員総選挙の候補者一覧と開票結果の記事を確認。
・『明治・大正・昭和の検索』で期間を「1934年1月1日~1936年12月31日」に指定、
 キーワード「補欠」「補欠選挙」「繰上」「当選」を検索するが対象の記事は確認できない。
・『紙面検索』から「1936年9月17日~1936年10月24日」を指定し確認していく。
 竹下氏の辞職届提出の報道と齋藤氏の補欠選挙の開催についての記事を確認。
 前者に関しては第19回衆議院選挙の違反に関係しているとされているためそちらの記事も確認する。
・『明治・大正・昭和の検索』をキーワード「選挙」で検索していた時に、1936年2月14日付で第19回衆
 議院選挙の候補者一覧が掲載されていたことを確認していたためそれ以降の期間から関連記事を探す。
・『紙面検索』で「1936年2月15日~1936年9月23日」を指定し検索。
 春日派の公判や竹下氏の動向についての記事を確認する。

<その他調査資料(記述を確認できなかったもの)>
『長野県 選挙100年 解説・資料・年表』 信濃毎日新聞社調査出版部 1967 【N314/29】
『長野県選挙公報』 長野県選挙管理委員会[編] 長野県 1936 【N314/13/2】
『長野県選挙公報』 長野県選挙管理委員会[編] 長野県 1937 【N314/13】
『長野県の選挙 明治-平成』 信濃毎日新聞社出版部編 信濃毎日新聞社 1991 【N318/274】
『長野県人名鑑』 信濃毎日新聞社開発局出版部 信濃毎日新聞社 1974 【N280.3/32/】
『信濃人物誌』 村沢武夫 信濃人物誌刊行会事務所 1962 【N280/63】
『信州人物誌』 田島清[ほか]  信州人物誌刊行会 1973 【N280/85A】
『更級郡・埴科郡人名辞書』 信濃教育会更級部会 象山社 1939 【N280.3/2】
『小県郡史 餘篇』 小県郡役所 小県時報 1923 【N221/3】
『上田小県誌 第3巻 社会篇』 上田小県誌刊行会 小県上田教育会 1968 【N221/12/3】
『長野県小県郡史』 長野県小県郡役所編纂 千秋社 1998 【N221/165/】
『上田市誌 近現代編1』 上田市誌編さん委員会編集 上田市 2002 【N221/175/14】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
政治  (310)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
選挙
政治
県議会議員
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000311139解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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