レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月24日
- 登録日時
- 2022/01/19 10:55
- 更新日時
- 2023/03/24 12:29
- 管理番号
- 2021-009
- 質問
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解決
ドイツ(第二次世界大戦中・ナチスドイツ)の戦時中、図書もしくは図書館はどのような役割・機能を果たしていたのか。または、どのようにして本を調達していたのか。
- 回答
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関連情報や文献について調査し、紹介しました。
詳細については、下記回答プロセスをご確認ください。
- 回答プロセス
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1、図書
本学OPAC https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_search/ [参照 2022-01-19]にて、
「ナチ 本」「ナチス 図書館」「戦争 図書館」「ドイツ 図書館」などの関連キーワードで検索したところ、複数の書籍がヒットした。下記に一例をあげる。
・ 河井弘志著『ドイツの公共図書館思想史』
ラーネッド記念図書館所蔵 第1開架 016.234||K9285
http://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB10287795 [参照 2022-01-19]
→第14章「ファシズムと公共図書館」221から243ページには、当時の図書館の状況や焚書に関する記載あり。
・清水正三編『戦争と図書館』
http://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00601719 [参照 2022-01-19]
(ラーネッド記念図書館所蔵・第1開架 ・010.21||S-1A )
→185から194ページにナチスやドイツの図書、図書館に関する新聞記事等が記載されている。また、193から194ページには出版業界に関する記載あり。
・H. フォッケ, U. ライマー著『ヒトラー政権下の日常生活 : ナチスは市民をどう変えたか』
ラーネッド記念図書館所蔵 第1開架 234.074||H8
http://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00622302 [参照 2022-01-19]
→102ページからは学校がテーマ。学校で実際に読まれていた本などについて書かれている。
・デイヴィッド・E・フィッシュマン著『ナチスから図書館を守った人たち―囚われの司書、詩人、学者の闘い』
今出川図書館所蔵 開架 238.84||F10191
http://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13083126 [参照 2022-01-19]
2、論文「データベース・CiNii Articles」 https://ci.nii.ac.jp/ [参照 2022-01-19]
にて、キーワード 「ナチス 図書館」、「ナチ 図書館」、「ナチズム 図書館」、「第2次世界大戦 ドイツ 図書館」などで検索したところ、複数の論文がヒットした。下記に一例をあげる。
<Web上で閲覧できるもの>
・伊藤 白「ナチス時代のレッシングの図書館 ヴォルフェンビュッテル・アウグスト公爵図書館は他者に寛容な公共圏を生み出したか」
ドイツ文学, 160, 93-108, 2020
https://doi.org/10.11282/jgg.160.0_93 [参照 2022-01-19]
・松井 健人「ナチ時代の公共図書館における子どもの読書 : Die Bucherei誌の分析を中心に」
図書館文化史研究 (36), 85-101, 2019
http://hdl.handle.net/2261/00079107 [参照 2022-01-19]
<冊子体>
・櫻田糸子「ナチズム下の民衆図書館論, 図書館界45(5), 408-422, 1993
ラーネッド記念図書館所蔵 書庫2階 P010.1||T
→ナチズム下の図書館の組織体制や当時の図書館をめぐる論争などが記載されている。
・河井 弘志 「第2次大戦とドイツの図書館(戦争と図書館員<特集>)」, みんなの図書館, 99, 56-60, 1985
今出川図書館所蔵 3階南書庫 P010.1||M2
・竹岡健一「第二次世界大戦中のドイツにおける前線書籍販売の市場形態について」
かいろす, 57号, 34-48, 2019
https://lgs.hum.fukuoka-u.ac.jp/~kairos/kai1-37/kai-zf/57take.pdf [参照 2022-01-19]
→第二次世界大戦中のドイツの出版業界に関する情報が記載されている。
3、事典辞書
・日本大百科全書 17
ラーネッド記念図書館所蔵 参考コーナー 031||N3||17
→「ナチス(504から509ページ)」
507ページの「統制と日常生活」の箇所に、当時の図書館や本の販売などに関して記載されている。
また、509ページには参考文献の記載もある。
- 事前調査事項
- NDC
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- ドイツ.中欧 (234 9版)
- 図書館.図書館情報学 (010)
- 出版 (023)
- 参考資料
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河井弘志 著 , 河井, 弘志, 1936-. ドイツの公共図書館思想史. 京都大学図書館情報学研究会, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009707769-00 , ISBN 9784820408147 (NCID:BA8751558X) -
清水正三 編 , 清水, 正三, 1918-1999. 戦争と図書館. 白石書店, 1985. (昭和史の発掘)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001751646-00 (NCID:BN00414938) -
H.フォッケ, U.ライマー [著] , 山本尤, 伊藤富雄 訳 , Focke, Harald, 1950- , Reimer, Uwe , 山本, 尤, 1930-2015 , 伊藤, 富雄, 1948-. ナチスに権利を剥奪された人びと : ヒトラー政権下の日常生活2. 社会思想社, 1992.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002194468-00 , ISBN 4390603558 (NCID:BN07979413) -
デイヴィッド・E・フィッシュマン 著 , 羽田詩津子 訳 , Fishman, David E., 1957- , 羽田, 詩津子, 1957-. ナチスから図書館を守った人たち : 囚われの司書、詩人、学者の闘い. 原書房, 2019.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029507075-00 , ISBN 9784562056354 (NCID:BB27885464) -
伊藤 白「ナチス時代のレッシングの図書館 ヴォルフェンビュッテル・アウグスト公爵図書館は他者に寛容な公共圏を生み出したか」
ドイツ文学 , 160 , 93-108 , 2020 (NCID:AA12013752) -
松井 健人「ナチ時代の公共図書館における子どもの読書 : Die Bucherei誌の分析を中心に」
図書館文化史研究 (36) , 85-101 , 2019 (NCID:AN1058519X) - 櫻田糸子「ナチズム下の民衆図書館論」, 図書館界45(5) , 408-422 , 1993 (NCID:AN00173287)
- 河井 弘志 「第2次大戦とドイツの図書館(戦争と図書館員<特集>)」, みんなの図書館, 99, 56-60, 1985 (NCID:AN00360353)
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竹岡健一「第二次世界大戦中のドイツにおける前線書籍販売の市場形態について」
かいろす , 57号 , 34-48 , 2019 (かいろす https://lgs.hum.fukuoka-u.ac.jp/~kairos/kairos-eb.htm [参照 2022-01-19]) -
日本大百科全書 7 (きよえーくん). 小学館, 1986.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001776305-00 , ISBN 4095260076 (NCID:BN00147988)
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河井弘志 著 , 河井, 弘志, 1936-. ドイツの公共図書館思想史. 京都大学図書館情報学研究会, 2008.
- キーワード
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- ドイツ
- 図書館
- ナチス
- ナチ
- ナチズム
- 戦争
- 第二次世界大戦
- 図書
- 本
- 焚書
- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- ドイツ 図書館 歴史
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000310889