レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 岐阜県図書館 (2110001) | 管理番号 (Control number) | 岐県図-2658 | |||
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事例作成日 (Creation date) | 2021年09月02日 | 登録日時 (Registration date) | 2022年01月05日 14時30分 | 更新日時 (Last update) | 2023年06月09日 17時41分 | |
質問 (Question) | 塩谷鵜平の姓の読みは「えんや」「しおのや」どちらが正しいか。(人名辞典では「えんや」、発行雑誌では「シオノヤ」とある) | |||||
回答 (Answer) | 正しくは「しおのや」だが、「えんや」も用いられている。 | |||||
回答プロセス (Answering process) | 以下、当館所蔵資料を確認。 A『岐阜市史』通史編近代(岐阜市,1981年) 第五章-第一節-五 俳諧・俳句「塩谷鵜平門の自由律派」 の「塩谷鵜平年譜」に以下記載あり(962頁)。なお、本書は国立国会図書館がデジタル化し、限定公開している。p962(506コマ目)のURLは以下のとおり。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9570456/506 -----引用はじめ----- 塩谷は正しくは「しおのや」とよむ。『土』の奥付に永く「発行所岐阜在江崎しほのやウヘイ」とあったのは周知の通り。しかし郷党では早くから「えんや」が用いられた。 -----引用終わり----- B『われらが鵜平さん』(森命 永井好之,2011年) 熊蔵こと鵜平が「エンクマ」の異名をもっていたこと、鵜平の妹が最初はシオノヤであったがそのうちエンヤと呼ばれるようになったと話していたこと、雑誌『白塔』の塩谷鵜平追悼号に「本来はシオノヤだが村の人たちはエンヤと呼んでいる」という趣旨のことを鵜平本人が言っていたとの記載あり(6頁)。 C『白塔』(白塔会刊、1941年発行) 資料Bの記載内容をもとに、当該資料を確認。「エンヤサマ」(東京 松本翠影)に、以下記載あり(88頁)。 -----引用はじめ----- 「貴方の苗字はエンヤといふのが本當なのですか」と、無遠慮に訊いて見たら、鵜平翁はニコニコ笑ひながら「イゝエ、矢張りしほのやが本當ですが、どういふものか村の人は皆エンヤと呼んで居ります」と静かに答へた。 -----引用終わり----- 参考までに、岐阜県ゆかりの人物を紹介する以下の資料では、読みについて「エンヤ」と記載されていた。 『郷土歴史人名事典岐阜』(吉岡勲 第一法規出版刊,1980年) 『岐阜県人』(吉岡勲 新人物往来社刊,1977年) | |||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) | ||||||
キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||
備考 (Notes) | ||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |
登録番号 (Registration number) | 1000310115 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |