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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
福島県立図書館 (2110004)管理番号
(Control number)
福島地域0362
事例作成日
(Creation date)
2021年08月03日登録日時
(Registration date)
2021年12月15日 12時33分更新日時
(Last update)
2021年12月15日 16時48分
質問
(Question)
飯坂温泉の「十綱橋」が国の有形文化財に指定されましたが、この橋については、さまざまな技術の問題のほかにも、明治十七年には犠牲者(人柱)などもあったことをかつて何かで読んだことがありました。このことについて、貴館蔵書に文献があるでしょうか。
回答
(Answer)
お問い合わせいただいた事項についてお調べしたところ、以下の資料1から資料6までが見つかりました。

資料1
『福島県民百科』 福島民友新聞社福島県民百科事業本部/編 福島民友新聞社
1980.5
pp.661-662に「とづなばし 十綱橋」の項があります。p.662に「1873年(明治6)熊坂惣兵衛と盲者の伊達一が交通の不便を解消しようと私財を寄付するほか寄付金を募って県に設計してもらって木造のつり橋をかけた。ところが半年で落ちてしまった。(中略)何回か修理したがこの橋が安定しないのは人柱が立たないからといわれ,伊達一が建設の発起人としての責任を感じ摺上川に入水して人柱となり,この橋の安泰を祈ったという。(中略)飯坂温泉観光協会は人柱に立った伊達一の公徳心をたたえるため約200m上流の新十綱橋近くの愛宕山ふもとに碑を建立した。」と記載されています。
また、p.580には「だていち 伊達一 1832~1884」の項があり「十綱橋架設功労者。(中略)再架された十綱橋も修理続きなのを苦にして,橋の安泰を祈念しつつ自ら人柱となって入水自殺したと伝えられている。」と記載されています。

資料2
『福島県史 第22巻 各論編』 福島県/編 福島県 1972
p.316に「伊達一」の項があり、「架橋運動に没頭、時の県令安場を動かしてついに実現した。それが今日の十綱橋の最初のもので(中略)しかし半年後には洪水で落ちてしまい、全額県費でかけ替え8年に完成したが、その工事中、人柱となって赤川落合の滝ツボに投身した。」という記載があります。

資料3
『ふくしま散歩 福島郷土文化風物誌 県北編 追補版』 小林金次郎/著  西沢 
1973.3
pp.125-127に「十綱橋ものがたり 「伊達一」の人柱哀話」という項があります。p.126に「十綱橋の成功しないのはその人柱を立てないからだと考え、自分がその人柱になろうと悲愴な決心のもとに、十七年五月二十三日の夜半摺上川の深みに入水して果てたのであった。」と記載されています。

資料4
『福島百年の人びと』 福島民友新聞社/編 福島民友新聞社 1968
pp.271-273に「十綱橋の祖・伊達一 盲目の身で架橋の悲願」という項があります。P.272に「伊達一の悲願が実を結んだ十綱橋。しかし半年後には、洪水のためもろくも落橋してしまう。(中略)伊達一は新しい橋の工事中、橋の安泰のため人柱になる決意を三更桜の樋口和七らにもらし、赤川落合の滝ツボに投身自殺した。」と記載されています。

資料5
『飯坂のシンボル 十綱橋』 十綱橋百年記念事業実行委員会/編 十綱橋百年記念事業実行委員会 [2016]
p.6に「伊達一の伝説」という項があり、「摺上橋が落ちてしまい、その後に架けた十綱橋もなかなか安定しないことを苦にした伊達一が、橋の人柱になろうと摺上川と赤川の合流点に入水自殺したという話があります。」と記載されています。ただし、続けて「事実かどうか、確証はありません。(中略)伊達一に関わる二つのエピソードは、事実として受け止めるには疑わしいのですが、こういう話が残されているということは、架橋に貢献した恩人として、その功績をたたえる人々の思いがあったからでしょう。」とも記載されています。

資料6
『福島史学研究 第49号』 福島県史学会 昭和62年10月
「飯坂十綱架橋筆頭発起人熊坂惣兵衛と県庁文書」(野地 一二/[著])という論文が収録されています。伊達一の人柱説について、論じられています。

その他、以下の資料を確認しました。
・『福島史学研究 復刊第21号(通巻第27号)』 福島県史学会 昭和51年3月
「飯坂温泉「十綱橋」について(上)」(秋山 政一/[著])という論文が収録されています。
・『福島史学研究 復刊第22号(通巻第28号)』 福島県史学会 昭和51年11月
「飯坂温泉「十綱橋」について(下)」(秋山 政一/[著])という論文が収録されています。
p.50に「伊達一は、のちに自殺したとも伝えられているが、つまびらかではない」という記載があります。
・『福島市史 別巻5 福島の町と村』 福島市史編纂委員会/編 福島市教育委員会 
1982.3
・『福島市誌』 福島市/編 福島市 1942.3
・『飯坂湯野温泉遊覧案内』 石塚直太郎/著 飯坂湯野温泉案内所 1927
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000308956解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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