レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年11月2日
- 登録日時
- 2021/12/05 14:24
- 更新日時
- 2021/12/08 20:58
- 管理番号
- 県立長野-21-182
- 質問
-
未解決
長野県出身の横田新一郎の具体的な出身地が知りたい。
- 回答
-
横田新一郎の出身地は不明。
質問者の事前調査によると、横田新一郎は明治34年4月から37年4月まで群馬県前橋市の市会議員
(補欠)、明治37年4月から40年まで同市会議員であった。また、同市の常設委員会(土木委員)、
臨時委員会(税源調査員)もしていた。弓術家であり生糸繭仲買商でもあったそうだが、横田新一
郎に関する資料は当館蔵書では確認できなかった。
群馬県前橋市初代市長の下村善太郎へ肖像画を贈っているとのこと。
- 回答プロセス
-
長野全県は範囲が広いため、交通関係から長野市を中心とする北信圏、上田市・佐久市を中心とする
東信圏を中心に調べる
※リンクがある資料は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能(参加館内限定)。
(最終確認:2021年12月5日)
1 人名辞典を調べるが、横田新一郎の名前は確認できなかった。
<調査資料>
『長野県歴史人物大辞典』郷土出版社 1989【N283/13】
『角川日本姓氏歴史人物大事典 20』角川書店 1996【N288/158】
『信濃名士伝 初編』松下軍次著・版 1894【N280/5】
『信濃人物誌』村沢武夫著 信濃人物誌刊行会事務所 1964【N280/63】
『日本近現代人名辞典』臼井勝美編 吉川弘文館 2001【281.03/ウカ】
『日本人名大辞典6』平凡社 1979【281.03/ニホ/6】
『日本近世人名辞典』竹内誠編 吉川弘文館 2005【281.03/タマ】
『系図纂要 第6冊』宝月圭吾監修 名著出版 1975【288.2/ケイ/6】
『系図纂要 第8冊』宝月圭吾監修 名著出版 1975【288.2/ケイ/8】
『系図纂要 第9冊』宝月圭吾監修 名著出版 1975【288.2/ケイ/9】
2 質問者の事前調査では、横田新一郎は弓術家であったとのこと。弓術関係の資料を調べるが、横
田新一郎の名前は確認できなかった。
1895(明治28)年7月に大日本武徳会という武道団体が創立され全国各地に支部を置いた。その長
野県支部が設置されたのは1895(明治28)年7月である。
(『長野県弓道連盟史』長野県弓道連盟史編纂委員会編 長野県弓道連盟 2005【N789/10】p.38よ
り)
武徳会群馬支部(前橋市)設置は1900(明治33)年、当時の武徳会群馬支部は賛助会員300名、正
会員1500名、特別会員152名がいたとのこと。
(『群馬県史 通史編10』群馬県史編さん委員会編 群馬県 1992【213/129-1/10】p.332(コマ番
号:170))
(『群馬県百年史 上巻』群馬県編・版 1971【213/141/】p.846(コマ番号:445))
横田新一郎が1901(明治34)年には前橋市の市会議員であったことを考えると、どちらかに所属し
ていた可能性もあるため当館所蔵資料を調べたが、横田新一郎の名前は確認できなかった。群馬県
支部に関する資料は当館に所蔵がなく調査できなかった。
<調査資料>
『弓道人名辞典』小野崎紀男編著 日本図書センター 2003【789.5/オノ】
『図説日本武道大辞典』笹間良彦著 柏書房 1982【789.03/サヨ】
『日本武術・武道大事典』加来耕三編 勉誠出版 2015【789.03/カコ】
『日本の武道』日本武道館編・版 2007【789/ニホ】
3 質問者の事前調査では、横田新一郎は生糸繭仲買商であったとのこと。養蚕業関係の資料を調べ
るが、横田新一郎の名前は確認できなかった。
1873(明治6)年に富岡製糸場に伝習工女として派遣された和田英(ワダエイ)という女性がいた。
和田英は松代藩士横田家の生まれ(現在の長野市松代)で、生没年は1857(安政4)年から1929
(昭和4)年のため、横田新一郎と関係があるかと調べたが、新一郎の名前は確認できなかった。
<調査資料>
『絹ひとすじの青春』上条宏之著 日本放送出版協会 1978【N289/ワダエ】
『定本富岡日記』和田英著 創樹社 1976【N289/ワダエ】
『富岡日記 富岡入場略記・六工社創立記』和田英著 東京法令出版 1965【N289/ワダエ】
『『富岡日記』の誕生』上条宏之著 龍鳳書房 2021【N639/36】
『協同の源流を拓く』組合製糸研究会編著 楽游書房【N639/9】
『郷土の産業 養蚕・製糸』上田市立博物館編・版 1981【N630/62】
『蚕糸業の先覚者』上田市立博物館編・版 1995【N632/6】
『蚕都上田を築き支えた人々』上田小県近現代史研究会編・版 2010【N632/16】
『信濃蚕種組合各町村幹事議員世話役人名録』信濃蚕種組合編【N631/9】
『日本近代蚕糸業の展開』上山和雄著 日本経済評論社 2016【N632/28】
『富岡製糸場と群馬の蚕糸業』高崎経済大学地域科学研究所編 日本経済評論社 2016
【632.13/タカ】
4 初代前橋市市長の下村善太郎に肖像画を送ったということから、横田新一郎と交流があったと思
われる。しかし当館には下村善太郎の著作または関連書籍の所蔵がなく調査できなかった。
<調査資料>
『長野市誌 第5巻』長野市誌編さん委員会編 長野市 1997【N212/318/5】
『上田・小県文化大事典』伊澤和馬編 信濃路出版 1986【N221/109】
『上田小県誌 第2巻 歴史編下』上田小県郡刊行会編 小県上田教育委員会 1960【N221/12/2】
『上田小県誌 第3巻 社会編』上田小県郡刊行会編 小県上田教育委員会 1968【N221/12/3】
『上田近代史』上田市史編さん委員会編 上田市 1970【N221/43】
『群馬 絹産業近代化遺産の旅』高橋慎一写真と文 織研新聞社 2013【632.13/タシ】
『群馬県史 通史編6』群馬県史編さん委員会編 群馬県 1992【213/129-1/6】
『前橋市史 第3巻』前橋市史編さん委員会編 前橋市 1975
『前橋市史 第5巻』前橋市史編さん委員会編 前橋市 1984
- 事前調査事項
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・明治34年4月~37年4月 第四回市会議員選挙 横田新一郎(補欠)
・明治37年4月~40年4月 第五回市会議員選挙 横田新一郎
・市の常設委員 土木委員 明治38年10月~40年10月 横田新一郎(辞)
・市の臨時委員 税源調査員 明治39年4月17日~44年9月30日 横田新一郎(消滅)
『前橋市史 第4巻』(コマ番号:166、154、158)
『前橋市議会市 第1巻』 当館所蔵なし
『前橋繁昌記』 当館所蔵なし
・弓術家として前橋市で著名であった。「目録以上の弓勢を有し」との記述があるとのこと。
『前橋繁昌記』 当館所蔵なし
・生糸繭仲買商をしていた。
『前橋繁昌記』 当館所蔵なし
- NDC
-
- 日本 (281)
- 中部地方 (215)
- 関東地方 (213)
- 参考資料
- キーワード
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- 横田新一郎
- 下村善太郎
- 前橋市
- 弓術
- 生糸繭仲買
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000308605