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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
北九州市立中央図書館 (2210015)管理番号
(Control number)
北九2021中央063
事例作成日
(Creation date)
20211010登録日時
(Registration date)
2021年10月10日 13時49分更新日時
(Last update)
2022年08月19日 10時32分
質問
(Question)
門司の銘菓「与次兵衛」のルーツに関する資料をお願いします。
回答
(Answer)
銘菓「与次兵衛」は門司港の菓子舗『三玉家』(ミタマヤ・2021年創業100年を迎える)が与治兵衛ヶ瀬の岩礁を模して創作、粒餡のまわりに極小の丸ぼうろをまぶしたようなお饅頭で、当初は「与次兵衛船」という名でした。初代が考案し現在三代目とのことです。
下記の参考資料をご紹介しました。

「由来」・・朝鮮出兵のため肥前国入りしていた豊臣秀吉は「母危篤」の知らせが届き、大阪に急ぎ戻るため豊前国小倉に入りました。
小倉長浜を出航した秀吉の御座船「日本丸」は大瀬戸に差し掛かり、篠ノ瀬(航路の中心にあり岩礁で数知れずの通航船の難所)に乗り上げ破船し危うく命を落とすところを随行中の毛利秀元(長府藩主毛利輝元の養子)家臣らにより救助されました。
その時の「日本丸」船頭明石与次兵衛は事故の責任を取って自ら切腹したと伝えられています。
(与次兵衛は小笠原藩士であり、播磨水軍として秀吉より銘字帯刀を受けた武士であり船奉行でもあった、と書いた資料もあり)
その後「篠ノ瀬」は「与治兵衛ヶ瀬」と呼ばれるようになり、細川忠興が慶長5年、慰霊と安全標識を兼ねて石柱碑を設置しました。
「日本 図録 第2巻 /シーボルト著」にその石碑が描かれています。福岡県立図書館デジタルアーカイブ/シーボルト資料「図版与次兵衛ヶ瀬の碑 鳴戸の渦潮」にてその図版を見ることも可能です。
https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/UniversalViewer/4000115100/4000115100100010/NIPPON_01#?cv=99&c=0&m=0&s=0&r=0&xywh=-292%2C-56%2C1383%2C1111

その碑の様子は、シーボルトが実際に与次兵衛の石碑を目にした時のことを克明に記した『江戸参府紀行』や安藤広重『諸国六十八景』にも描かれています。(時代を経て石碑は現在はめかり公園に移設)

(2021/01/07追記:ヨーロッパの人々が江戸参府の折に見たものを残した日記・文献をもとに、当時の日本を浮き彫りにした『ケンペルやシーボルトたちが見た九州、そしてニッポン 』の中に「与次兵衛瀬」についての詳しい記述がありました。
伊能忠敬の地図には「篠瀬」と書かれており‘死の瀬‘とも呼ばれ恐れられていたと紹介されておりケンペルやシーボルトが岩礁上の石碑について当時の海外からすれば特異な罪の償い方である与次兵衛の自死について記述を残していることを著書より引用して触れています。シーボルトと同行した画工川原慶賀の与次兵衛塔の原画(ドイツ・ブランデンシュタイン城博物館蔵)や北九州市立いのちのたび博物館蔵の幕末期「西国内海名所一覧/五雲亭貞秀画」に描きこまれた与次兵衛塔も掲載。『中村平左衛門日記』・『門司の歴史』等の記録を参考に現在和布刈公園に建てられるまでの経緯記載有り。)
回答プロセス
(Answering process)
自館端末にてキーワード検索した後郷土資料の書架をブラウジングしました。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
江戸参府紀行 シーボルト/著 斎藤 信/訳
 (東洋文庫) 4-582-80087-4 マーク番号:76-08787
 平凡社 1967.3 分類:291.09  86頁 (0012522264)
門司市史 復刻版 門司市役所/編
名著出版 1974.12 分類:219.1 K211.2 (0011033933)
北九州の史跡探訪 知的なレジャーのために マーク番号:01203793
 北九州史跡同好会 1986.1 分類:291.91 (0017350950)
門司市史 第2集 門司市史編集委員会/編
 門司市役所 1963.2 分類:219.1 (0012185153)
郷土門司の歴史 中山 主膳/著
 金山堂書店 1988.6 分類:219.1 (0011360500)
下関その歴史を訪ねて 清永 唯夫/著
山口銀行 1988.11 分類:217.7 タイトルコード:1000000363701  107~110頁 (0016738106)
黒崎之里 第14号 黒崎史蹟保存会/編
 黒崎史蹟保存会 1991 分類:291.91 K051 タイトルコード:1009210013088 「与次兵衛ガ瀬/澤忠宏著」26~34頁(27頁に安藤広重『諸国六十八景』のうち該当の絵を収録) (0015650641)
彦島あれこれ 富田 義弘/著
 赤間関書房 1975 分類:291.77 K291 タイトルコード:1008910044224 60~61頁
潮流は東へ西へ 今村 元市/著
 門司港いまむかし
 今村元市 1992 分類:219.1 K211.2 タイトルコード:1009310032178 「門司港いまむかし/与次兵衛ヶ瀬の塔」5頁 (0012916201)
日本 図録 第2巻 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト/著 中井 晶夫/訳
 4-8419-1019-0 マーク番号:76-14977 雄松堂書店 1978 
分類:210.08 タイトルコード:1000001292514 図版 no99 Ⅱ第12図(d)「与次兵衛瀬の碑」/シーボルト画 (0010384683)
門司の歴史ものがたり 下 田郷 利雄/著
 マーク番号:87-28668
 あらき書店 1987.10 分類:219 タイトルコード:1000001540445 48頁~62頁 62頁に「与治兵衛ヶ瀬」海上の場所の案内図あり (0017415167)
ケンペルやシーボルトたちが見た九州、そしてニッポン 宮崎 克則/編 福岡アーカイブ研究会/編 冷水峠から小倉まで/板橋晧世「与次兵衛瀬」84~86頁 (0016725665)
中村平左衛門日記 第4巻 中村 平左衛門/[著] 北九州市立歴史博物館/編集 北九州市立歴史博物館 1985
.3 分類:219.1 95頁  「文政11(1828)年8月26日 8月10日の大雨風で与次兵衛瀬印の石が倒れ葉松を目印に立てる」 (0011229002)
歴女・鉄男と訪ねる門司と海峡 佐々木 いさお/著
 4-87415-879-1 978-4-87415-879-1 マーク番号:13012131
 海鳥社 2013.3 分類:219.1 タイトルコード:1000001159326
諸説収録あり 191頁~197頁 (0017606765)
門司郷土叢書 3輯(35-50) 吉永 禺山/編 門司郷土会 1954 分類:K080 219.1 「大里沖与次兵衛ヶ瀬遭難越後廻米船」7頁 (0010995934)
北九州市域の歴史 田郷 利雄/著
 4-905597-06-4 あらき書店 1995 分類:219.1 タイトルコード:1009510061678  97p「明石松の話」 (0013544499)
新北九州風土記 朝日新聞西部本社/編

 朝日事業開発出版部 1974.1 分類:219.91 タイトルコード:1007010039396 151~152頁 (001236504)
キーワード
(Keywords)
明石与次兵衛
与次兵衛
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000305903解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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