レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月20日
- 登録日時
- 2021/09/06 09:42
- 更新日時
- 2021/10/17 16:57
- 管理番号
- 202108-16
- 質問
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解決
尾竹橋通りを西新井方面に行くと左手に塀で囲まれた森のような場所があるが何なのか知りたい。西新井駅の近くだったと思う。
- 回答
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【資料1】【資料2】から、おたずねの場所が西新井栄町3-12にある区指定四号保存樹林のある場所ということがわかった。
面積が1299㎡あり、地元の人びとからは「森の家」とよばれていること、地元の子どもたちに開放されることがあることもわかる。様子がわかる写真も掲載されている。
【資料3】で保存樹林の指定条件がわかり、記載されていた「足立区の保存樹・樹木を守る会」のホームページから、この場所が現在も保存樹林として指定されていることが確認できる。
- 回答プロセス
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1 地図で場所を特定する
『足立地図』2020(政策経営部広報室報道広報課デジタル情報・広告係編 足立区 2020)
尾竹橋通りを西新井方面に向かって左側(西側)で、西新井駅の近くに該当する区画の住所は西新井栄町三丁目か西新井本町五丁目付近になると思われる。その辺りには、西新井栄町住区センターと西新井本町公園、興野北公園がある。
『ゼンリン住宅地図東京都足立区』2021(ゼンリン 2021)
p.102 西新井栄町3丁目を確認すると西新井住区センターと区立西新井本町公園はそれぞれ尾竹橋通りに面していないことがわかる。尾竹橋通り沿いを見ていくと、名前の記載はないが12番地13に尾竹橋通りに面している広い敷地と建物があった。
p.117 西新井本町五丁目を確認する。区立興野北公園も尾竹橋通りに面してはいないことがわかる。尾竹橋通り沿いをみても、質問に該当するような場所はなし。
2 郷土資料にあたる
【資料1】「西新井栄町」の項を見ていく。
p.308「保存樹」に「牛込屋敷の保存樹林(西新井栄町三丁目12-13)」とあり。
「尾竹橋通りを北上してきて環七通りと交差する、少し手前左手にこんもりとよく茂った樹林が、ひときわ目を引く。ここは牛込源晃さんの屋敷内で、樹林全体が区指定四号保存樹林となっている。面積は1299㎡と広く地元の人びとからは「森の家」とよばれている。(後略)」とあり。
道路に面して塀が連なっている様子のわかる写真も同ページにあった。
3 保存樹林から調べる
【資料1】「保存樹」にあった参照資料【資料2】にあたる。
カバー折り返しの「保存樹木・樹林ってなあに?」に「保存樹林 樹木の一集団が占める土地の面積が300平方メートル以上のもの」とあり。
p.28 保存樹林指定4号の項あり。上空からのカラー写真と牛込氏による一年の移ろいの文あり。樹種についての記載はなし。
書架で並んでいた本にあたる。
【資料3】
p.1「歴史を見つめる「みどり」を大切に」で「足立区緑の保護育成条例を制定して(中略)その施策のひとつとして大きな樹木や樹林を指定し、保護育成を図る保存樹木等の指定制度があります」とあり。
p.2「保存樹木・樹林に指定できるのはどんな大きさでしょう」の項(2)「保存樹林 樹木の手段で樹木の存在する土地の面積が300㎡以上」とあり。
『足立区の樹木』(舎人公園ボランティア 2015)
裏表紙内側ページに「足立区の保存樹・樹林を守る会」ホームページからの引用あり。
4 インターネット「足立区の保存樹・樹林を守る会」ホームページにあたる
樹木・樹林総覧タブで遷移したページで「樹林4 樹林面積1299㎡ 所在地西新井栄町」あり。現在も保存樹林として指定されていることを確認できた。
(https://a-jmamorukai.net/index.html最終アクセス日2021/9/7)
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林立地.造林 (653 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『足立風土記稿』地区編5梅島(足立区郷土博物館編 足立区教育委員会 2001)
- 【資料2】『今めざめる大珠たち』(足立区の保存授を守る会20周年記念事業実行委員会 1997)
- 【資料3】『保存樹木・樹林のあらまし』(足立区都市環境部まちづくり課みどりのまちづくり係 2003)
- キーワード
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- 保存樹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000304304