レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 県立長野図書館 (2110021) | 管理番号 (Control number) | 県立長野-21-003 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2021年4月22日 | 登録日時 (Registration date) | 2021年04月09日 10時41分 | 更新日時 (Last update) | 2021年05月02日 14時44分 | |||||
質問 (Question) | 北海道開拓から長野県に戻った人で、その後活躍した人を知りたい。 | |||||||||
回答 (Answer) | 須江勘之助 『佐久市志 歴史編4』 佐久市志編纂委員会編 佐久市 1996【N223/69/3-4】 p.760 四賀村の須江勘之助が家族とともに移住したが、かれはのちに、満州瑞穂村開拓団の幹部として 渡満し、瑞穂村協同組合長となって活躍した。 とあった。 須江勘之助は昭和9年、第3次開拓団として瑞穂村に入植している。関係資料に『第3次開拓団 あゝ瑞穂村』 瑞穂村開拓刊行委員会編・刊 1982 【334.4/83】、『長野県満州開拓史 各団編』長野県開拓自興会編 長野県開拓自興会満州開拓史刊行会 1984【N334/96/2】p.36-45がある。 永田稠(しげし) 『富士見町史 下』富士見町編 富士見町教育委員会 2005【N241/121/2】p.289-290に海外移民についての節があり、その中心となった永田稠についての記載がある。『頌寿記念』永田稠著 日本カ行会 1965【N289/ながた】の年表にも、明治34年早稲田大学を中退し札幌連隊へ入営、屯田兵として農業に従事したことが書かれている。しかし、いくばくもなく、明治37年には日露戦争に従軍。その後は、渡米したり、海外移民に尽力している。屯田兵として渡道していることが、調査内容と合致するかは判断できない。 | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1 人物名からではなく、業績の種別でもない方向からは探す手立てがないため、市町村史誌類から北海道開拓に関する記述の中で、開拓に成功した人物の事例のほか、渡道したものの別の道を選んだ人物についての記述を探すこととする。県内の市町村史誌すべてを見ることはできないため、長野県市町村誌目次情報データベース【最終確認2021.4.22】に収録されている市町村史誌を「北海道」で検索し、ヒットしたものを確認していく。 ・『佐久市志 歴史編4』 佐久市志編纂委員会編 佐久市 1996【N223/69/3-4】 ・『駒ケ根市誌 上巻』 駒ヶ根市誌編纂委員会編 駒ケ根市誌刊行会 1979【N242/61/3-1】 p.673 赤穂村の福沢豊三についての記述がある。 ・『茅野市史 下巻』茅野市編・刊 1988【N241/111/3】 ・『小海町志4 近・現代編』小海町教育委員会編 小海町志編集委員会 1997【N223/20/4】 p.399-402 明治26年、十勝地方へ入植し、成功した新津繁松についての記述がある。その他、小海 町域からの入植者についての記述はあるが、入植を断念し帰長した人物についての記述は 見当たらない。 ・『富士見町史 下』 p.289-290 海外移民についての節があり、その中心となった永田稠(しげし)について記述があっ た。永田は、北海道で屯田兵として開拓を行っていたようだ。ほかに、満州移民、戦後の 開拓についても記述はあったが、北海道開拓とかかわるものではなかった。 ・『長野県史 通史編 第8巻』長野県 長野県史刊行会 1989【N209/11-4/8】 p.373-374 新津繁松についての記述がある。また、渡道した住民が多かった地域として、下伊那郡 伊賀良村(いがらむら)山本村(ともに現・飯田市)、諏訪・西筑摩郡(木曽)・上伊那 郡が挙げられている。 2 上記『長野県史 通史編 第8巻』に挙げられた地域で、まだ確認していないものを見ていく。 ・『伊賀良村史』伊賀良村史編纂委員会編 伊賀良村史刊行会 1973【N243/82】 北海道開拓にかかわる記述は確認できなかった。また、巻末にある人物誌25名分を見たが、こち らも関係した人物はいなかった。 ・『山本村誌』山本村誌編纂委員会編 山本村誌編纂会 1957【N243/22】 村の開墾や農地整理などの記述はあるが、北海道開拓にかかわる記述は確認できなかった。また、 章末にある関係人物についての記述を見たが、こちらも北海道に関係した人物はいなかった。 ・『西筑摩郡誌』 長野県西筑摩郡役所編 千秋社 2001(1915の復刻) 【N234/117】 ・『諏訪の近代史』 諏訪教育会編・刊 1986 【N241/155】 <調査資料> ・『長野県満州開拓史 総編』 長野県開拓自興会編 長野県開拓自興会満州開拓史刊行会 1984【N334/96/1】 p.19-33 北海道移住と長野県民の項があり、県内における北海道移住に関する明治初期から昭 和20年までの概略と主な人物をたどることができる。ただし、帰郷して後に成功した人 物についての記載はなかった。 | |||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 人物 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||
登録番号 (Registration number) | 1000296829 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |