レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年02月20日
- 登録日時
- 2021/03/17 16:50
- 更新日時
- 2021/04/16 10:49
- 管理番号
- 神戸図-1558
- 質問
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解決
「玉の輿に乗る」の「玉」とは何のことか。
- 回答
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次の本に、それぞれ記述があった。
『暮らしのことば新語源辞典』
p.546「玉の輿」
「女性が結婚することによって得る高い身分や家柄のこと。
「玉の輿」とは玉で飾った輿(昔の貴人用の乗り物で人間が持ったり担いだりして運ぶもの)の意。
近世初期の『毛吹草』に「女は氏無うて玉の輿に乗る」とあるが、女性は自分が低い身分であっても、望まれて貴人の妻になれば、玉で飾ったような立派な輿に乗ることができると考えられた。そこから出たことば。」
『輿 ものと人間の文化史156』
p.40
「「玉の輿」は、貴人の用いる輿の美称として使われるとともに、結婚によって得た富裕な身分になった人をうらやんでいうこともある。諺に「女は氏なうて、玉の輿に乗る」があり、偶然の機会に見そめられて輿入れにまで至ることが時折ある。玉の輿の語源といわれているのが、将軍綱吉の生母・桂昌院で、名前を「お玉」といった。彼女は京都の八百屋の生まれで、三代将軍家光の側室となり、豪華な輿で大奥へ入ったのである。名前のお玉と貴人に見そめられての大出世が「玉の輿」の名にふさわしい物語といえる。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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『暮らしのことば新語源辞典』 山口佳紀 編 , 講談社, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009898623-00 , ISBN 9784062653404 (当館ID PV:7200068227) -
『輿』(ものと人間の文化史 ; 156) 櫻井芳昭 著 , 法政大学出版局, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011289068-00 , ISBN 9784588215612 (当館ID PV:7200208921)
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『暮らしのことば新語源辞典』 山口佳紀 編 , 講談社, 2008.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000295337