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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
高崎市立中央図書館 (2310031)管理番号
(Control number)
0131225085
事例作成日
(Creation date)
2020年03月13日登録日時
(Registration date)
2021年02月02日 18時24分更新日時
(Last update)
2021年02月05日 15時29分
質問
(Question)
高崎という地名の由来について所蔵資料から紹介して欲しい。
回答
(Answer)
1598(慶長3)年に当地に城を築いた井伊直政が城地を“松カ崎”と名付けようとしたところ、龍広寺の開山僧白庵和尚より「植物には栄枯があるため“松”ではなく、“成功高大”から“高”としたらどうか」と提言したことによる、という由来が多くの資料で紹介されています。また、この提言を喜んだ直政が龍広寺の山号に“高崎”を与えた、というエピソードも合わせて紹介されていました。
この他にも
 ・恵徳寺の英澤和尚の提言による説
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
 ・鷹を飛ばして城地を定めたことが由来説
 ・自然地形から名付けられた説
など諸説あるようです。


以下、当館所蔵の参考資料になります。

高崎市史 第3巻 
 高崎寿奈子 禅宗曹洞派(本寺白川瀧沢寺)松隆山恵徳寺 p.179
 ・恵徳寺の英澤和尚の提言による説
  ※このはなし別本ニハ龍広寺開山白庵秀関ノコトトセリ、と但し書きあり。
 高崎志 高崎大意 p.220-223
・龍広寺の白庵和尚の提言による説
  ※里老によると恵徳山の開山英澤和尚との説もあるが、『高崎志』の記述は龍広寺の古記による、との但し書きあり。
・鷹を飛ばして城地を定めたことから「高崎」と名付けた説
 高崎志 龍広寺 p.235-237
・龍広寺の白庵和尚の提言による説

上野国寺院明細帳 2 群馬郡 p.13-14
龍廣寺
・龍広寺の白庵和尚の提言による説

新編高崎市史 通史編 3 近世 p.12-13
高崎城の誕生  
・龍広寺の白庵和尚の提言による説(『高崎志』より)
 
新編高崎市史 資料編14 社寺 p.294-298
 龍廣寺
・龍広寺の白庵和尚の提言による説(『高崎志』より)

高崎市史 上巻 p.5-7
和田ト高崎トノ名稱
・龍広寺の白庵和尚の提言による説
  ※高崎砂子には恵徳寺の僧英澤による、との但し書きあり。
 ・鷹を飛ばして城地を定めたことが由来説
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
  具体的な史料として次のものが挙げられていた。
  『信濃宮傳』の1403(應永10)年の記載に“高崎”
  『箕輪落城記』(蓑輪軍記)に“高崎”
  『上州故塁記』(上州古城塁記)に1590(天正18)年の記載に“高崎”
  『上野風土記』に“高崎”
  『反町徳太郎所蔵文書』1582(天正10)年に“高崎”

上毛及上毛人 78号 p.16-18
高崎と云ふ地名 早川圭村著
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
  具体的な史料として次のものが挙げられていた。
  『高崎砂子』(高崎寿奈子)と『高崎誌』(高崎志)の両説を、編纂年を比較し考察
  『信濃宮傳』1403(應永10)年の記載に“高崎安中”
  『北越家書』1567(永禄10)年の記載に“高崎”
  『箕輪軍記』内の“高崎”の記載に触れているが、「此書は信を措き難き」とも記述
 ・自然地形から名付けられた説

中山道高崎宿史 p.13-16
高崎村の起原
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
  具体的な史料として次のものが挙げられていた。
  1574(天正2)年に奉納した“天正2年 高崎村”と記された鉄製わらじ
  『信濃宮伝』『箕輪落城記』『上州城塁記』
  『高崎市史 上巻』の反町徳太郎文書
 ・龍広寺の白庵和尚の提言による説(『高崎市史 上巻』より)
 ・恵徳寺の英澤和尚の提言による説(『高崎市史 上巻』より)

角川日本地名大辞典 10 群馬県 p.576
高崎
 ・龍広寺の白庵和尚の提言による説
 ・鷹を飛ばして城地を定めたことが由来説
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
  具体的な史料として次のものが挙げられていた。
  『群馬県史 資料編7』より「高民部少輔宛足利成氏感状」に“高崎”の記載
  ※『群馬県史』では1497(明應6)年としているが、『角川日本地名大辞典』では1452-1455年(享徳年間)頃と推定している
  『信濃史料15』より、1582(天正10)年の乙骨太郎座衛門覚書に“高崎”の記載

図説高崎の歴史 p.92-93
和田城から高崎城へ
 ・龍広寺の白庵和尚の提言による説
 ・鷹を飛ばして城地を定めたことが由来説

群馬歴史散歩 №261 p.2-12
「高崎」という地名について考える - 松ケ崎・松崎・鷹ケ崎、そして高崎 田口正美著
  上に挙げられている各説を比較・考察し
  ・高崎既存説
  ・井伊直政命名説
  をセットで考えることが妥当である、と結論づけている。

市町村名語源辞典 p.148
高崎
 ・龍広寺の白庵和尚の提言による説
 ・直政以前から“高崎”という地名が使用されていた説
 ・自然地形から名付けられた説
“高く突き出した丘陵の端”

高崎の地名 p.23
高崎
・龍広寺の白庵和尚の提言による説

ぐんま地域文化 37号 p.32
 箕輪城下の地名と高崎 田島桂男著
 ・『高崎の地名』と同様の記載

扇光 第14号 p.26-28
 高崎の古きことども 津田幹太郎著
  ・従来の国府であり、信玄も高府と名付けたことが由来説
  ・龍広寺の白庵和尚の提言による説
  ・鷹を飛ばして城地を定めたことが由来説
回答プロセス
(Answering process)
回答に挙げられている史料のうちのいくつかは、以下の資料あるいはサイトに収録されている。

群馬県史 資料編7 p.294
 明應6年(1497)
 1828 足利成氏書状

群馬県史料集 3 戦記編1 p.323-353
上野国群馬郡蓑輪軍記
『蓑輪軍記』の成立年は江戸期とされる

群馬県史料集 別巻1 古城誌編 p.141-142
 上州古城塁記
 4 高崎城
『上州古城塁記」の成立は1760年頃とされる

上野志集成 1 上野風土記
赤坂の城 p.287-288
 1598(慶長3)年に井伊直政が新城を築き、このとき名を“高崎”と改めたとの記載あり
百石 高崎赤坂本名 大信寺 p.298
 1590(天正18)年の寺領記に“高崎”の記載あり

伊那史料叢書 1
信濃宮伝 9コマ目
成立年不詳
国立国会デジタルコレクション(一般公開)
( https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926864 2021.2.2最終確認)

信濃史料 巻15-3 53コマ目
乙骨太郎左衛門覚書
 長野県立歴史館信濃史料データベース
 ( https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/ImageView/2000710100/2000710100100010/1503/?pagecode=53 2021.2.2最終確認))
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
高崎市史編さん委員会 編 , 高崎市. 高崎市史. 高崎市, 1968.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001214291-00  (当館資料番号 117294397)
石原征明, 飯野信義 共著 , 石原, 征明, 1932- , 飯野, 信義, 1918-. 図説・高崎の歴史. あかぎ出版, 1988. (群馬県の歴史シリーズ ; 2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001935166-00  (当館資料番号 111212825)
田口正美著. 「高崎」という地名について考える. 群馬歴史散歩 No.261 p. 2-12, ISSN 02878542
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000025867-00  (当館資料番号 157030271)
溝手理太郎 編 , 溝手, 理太郎. 市町村名語源辞典 改訂版. 東京堂出版, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003035389-00 , ISBN 4490105908 (当館資料番号 113125470)
田島桂男 著 , 田島, 桂男. 高崎の地名 : たかさき町知るべ. ラジオ高崎, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I080686159-00 , ISBN 9784990470203 (当館資料番号 117211375)
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 10 (群馬県). 角川書店, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001920928-00 , ISBN 4040011007 (当館資料番号 111211280)
高崎市市史編さん委員会 編 , 高崎市. 新編高崎市史 資料編 14 (社寺). 高崎市, 2003.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007511821-00  (当館資料番号 117143537)
高崎市市史編さん委員会 編 , 高崎市. 新編高崎市史 通史編 3 (近世). 高崎市, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007511774-00  (当館資料番号 117143826)
丑木幸男 編 , 丑木, 幸男, 1944-. 上野国寺院明細帳 2 (群馬郡). 群馬県文化事業振興会, 1995.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002445106-00  (当館資料番号 117029769)
豊国義孝 編 , 豊国義孝. 上毛及上毛人 第69号~第80号(大正12年) 上毛郷土史研究会 大正12年刊の復刻版. 上毛新聞社, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I080756344-00  (当館資料番号 111012936)
田島桂男著. 箕輪城下の地名と高崎. ぐんま地域文化 37号 p. 32
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000090084-00  (当館資料番号 150907277)
高崎市 編纂. 高崎市史 上巻. 高崎市, 1927.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008522975-00  (当館資料番号 111023149)
根岸省三 編 , 根岸省三. 中山道高崎宿史 : 本町・九蔵町・田町・連雀町・新町・八島町. 高崎市社会教育振興会, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077336425-00  (当館資料番号 110324928)
津田幹太郎著. 高崎の古きことども. 扇光 第14号 p. 26-28 (当館資料番号 157034406)
キーワード
(Keywords)
高崎市-歴史
地名
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
2021.2.5:「扇光 第14号」を追加。
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000293412解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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